地方で独自の文化あり! 発酵食品“納豆”に秘められた魅力に迫る。
発酵食品が注目されている昨今。
そのなかでも代表的なのは、やはり”納豆”だ。
しかし、納豆と一言でいっても、種類や食べ方が様々なことをご存知だろうか。
醤油ベースのタレを絡めて頂くのが基本だが、地方では独自の納豆文化が存在している。
納豆が苦手で自ら進んで食べることのない人も、食べ方次第で大好物に様変わりするかも?
今回は、納豆の栄養を改めて確認するとともに、地方の食べ方、オススメの専門店をご紹介しよう。
納豆を食べれば、体全体の調子がよくなる!
言わずと知れた、納豆の健康効果。
例えば、ネバネバの素である”ナットウキナーゼ”は、血液をサラサラにし、血栓を予防する効果が期待できる。
不摂生な生活を続けると、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが向上。
最悪の場合、死に至ることもある。
若い頃はもちろんだが、年齢を重ねているからこそ、納豆を習慣的に食べるべきなのだ。
また、”ポリアミン”という成分は、新陳代謝や老化防止の効果がある。
年代が若いうちは体内で生成されるが、次第に生産量が軽減。
シミやそばかす、くすみなどが出来やすくなる。
細胞を活性化させ、いつまでも若々しい姿でいたいなら、今のうちから納豆を食べ続けておこう。
そのほかにも、デトックス効果、腸内環境の改善、更年期障害予防など、様々な健康効果が期待できる。
しかし、何事もやりすぎは厳禁。
例えば、納豆に含まれる”セレン”という成分を過度に摂取すると、肝機能不全を引き起こす可能性がある。
また、ビールなどにも含まれる”プリン体”が多く、体への悪影響も否めない。
そのため、1日1〜2パックを目安に、1度に大量に摂取しないように気をつけよう。
地方によって、食べ方が違う!
昔から日本の食文化に馴染み深かった納豆。
今も変わらず、北から南まで、様々な地方で生産されている。
そのため、作り方はもちろん、食べ方もその風土の独自性があり、それが現代に至るまで伝承されているわけだ。
宮城県
例えば、宮城県の郷土料理である”納豆もち”。
風の噂で「美味しいらしい……」と聞き、すでに食べたことのある人もいるかもしれない。
納豆をたたいて醤油を垂らし、砂糖を加えて甘辛くするのがポイントだ。
東京都
東京都にも納豆の郷土料理がある。
味噌汁にたたいた納豆を入れて一煮立ちさせた、”納豆汁”だ。
江戸時代から食されていた定番メニューで、よく朝ごはんで食べられていたらしい。
京都府
こちらは京都府の”大徳寺納豆”。
お土産としても人気なので、耳にしたこと、食べたことのある人がいるかもしれない。
その昔、中国から伝わった伝統的な作り方を用いており、昔と同じ味わいを守り続けている。
麹菌で発酵させた塩辛納豆で、お酒の肴としはもちろん、甘味物の箸休めにしたり、お茶漬けにするのもオススメ。
ペニシリンの数十倍もの殺菌力を持っており、胃腸を休める効果もあるそうだ。
健康食品として、1日1〜2粒食べるのを習慣化してはどうだろうか。
上記に挙げた以外にも、各地方には独自の納豆文化が根付いている。
是非、一度探してみてもらいたい。
最高の納豆を食べたい! オススメの専門店。
納豆工房 せんだい屋
東急田園都市線「池尻大橋駅」から徒歩数分。
小粒・大粒・ひきわり・えだ豆・ごま・わかめ・ひじき・きびの全8種類の納豆を販売。
ランチタイムには食べ放題メニューもあり、まさに納豆好きにはまさに天国だ。
生地に納豆を練り込んだドーナツも販売しており、お土産にも便利。
専門店の味を、たらふく堪能して頂きたい。
電話:03-5431-3935
営業時間:11:00~19:00(イートイン/11:00~15:00 L.O)
定休日:なし
http://www.sendainatto.jp/
納豆食堂
JR「飯田橋駅」から徒歩8分ほど。
ランチタイムには”納豆定食”のみを提供している。
納豆2種・副菜2種・お漬物・お味噌汁・ご飯という、なんとも胃腸に優しそうな献立。
全国各地の納豆屋さんから取り寄せる納豆は、毎日日替わりだ。
また、18時以降は『納豆倶楽部』と店名を変えて、居酒屋スタイルに様変わり。
納豆とそれに合うお酒を楽しめる。
電話:03-6280-7160
営業時間:
<納豆食堂>月〜金/11:30〜14:00
<納豆倶楽部>月〜土/18:00〜23:00
定休日:日曜・祝日
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13165570/
おわりに
最近、どうも胃腸の調子が悪いな……
そんなときは、1日1パックの納豆を習慣づけよう。
善玉菌の働きを酵素の力で強力にサポート。
数日後には改善がみられるはずだ。
胃腸の健康は、体全体の健康に直結する。
全国各地の美味しい納豆を取り寄せ、味比べするのもひとつ。
是非、あなたのライフスタイルに納豆を取り入れて頂きたい。