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【宮崎誠司さんインタビュー】寝心地のよさが良い睡眠ではない。睡眠の質を高める方法

宮崎誠司(みやざき・せいじ)
1969年生まれ。岐阜県岐阜市出身。東京の専門学校卒業後、父親が経営する寝具製造販売会社に入社。
繊維業界でいち早く中国との本格貿易を始める。30歳で罹った胃ガンを機に健康の大切さを痛感。
以来、健康につながる寝具開発に日夜奮闘。
2011年、ライズTOKYO株式会社を設立。

睡眠は健康にとってなくてはならないもの

宮崎誠司さんは30歳で胃ガンを患ったのだとか。

ある時、胃が痛くてご飯があまり食べられなくてね、軽い気持ちで病院に行って胃カメラで診てもらったら「胃ガンです」と。
寝具を扱う有限会社ライズを立ち上げて4年目のことでした。
私は学生時代から好きなことを自由にやらせてもらっていたので『ここまで生きてきたから悔いはない』と思いました。
それで先生に「あと何年生きられるのですか?」と尋ねると「切れば治るよ」と(笑)。
「盲腸より簡単な手術だから」と言われました。早期発見できたので、胃は全摘しないで済んだんです。

一度は死を覚悟したわけですね。

ガン=死、というイメージでしたからね。
でも、医学は進歩している。今の時代の日本だから助かったのだと思います。
昔なら死んでいたでしょう。それで「自分は生かされたんだ」と思いました。
もともと人を喜ばせることが好きだったので、そこから「人を幸せにすることを何かできないだろうか?」と考えるようになりました。
自分が生かされた意味は、人を幸せにすることだと思ったんです。
私は寝具を仕事にしていたので、寝具というカテゴリのなかで人を幸せにすることはできないかと思い、それからずっと今に至っているわけです。

寝具で人を幸せにしたいと思ったのですね。

私は若い頃は徹夜で仕事をしていました。
いくら美味しいものを食べたり、運動をしても、人は寝ないとダメだと気づきはじめたのが、胃ガンを患った頃でした。
栄養ドリンクやサプリメントを飲むより、寝る方が体力は、はるかに回復します。
健康の3大要素である「栄養」「運動」「睡眠」のなかで「睡眠」が一番、大事だとずっと思っています。

でも、日本人は「栄養」「運動」の方に関心が高いように思います。

栄養を取ったり、運動する方が効果が出ると思われています。
いくら運動をしたり、栄養を取っても、質の良い睡眠中に出る成長ホルモンがなければ、筋肉にもならないんです。

「睡眠」が一番、大事?

睡眠は健康的な生活を過ごすために一番、必要なものです。
実は「眠り」は自分ではコントロールできないんです。
食事や運動は自分でコントロールできますよね。肉ばっかり食べているから野菜を食べようとか、運動不足だからジョギングしようとか。
自分の意思でコントロールできます。でも、早く起きようと思って寝ても寝過ごしたり、明日は大事なプレゼンがあるからしっかり寝ようと思っているのにあまり寝られなかったりします。
そんな「眠り」をコントロールする大事な役割を担っているのは「寝具・マットレス」なんです。

いい寝返りをすることが大切

宮崎さんにとって健康とは身体だけのことではなくて、精神的なことも含める、ということでしょうか?

もちろんです。朝起きて身体が痛い、よく眠れなかったとなると、その時点でストレスを抱えてしまいます。
するとその日一日、ダメになってしまいます。だから寝具・マットレスが大事なんです。
人は24時間のうち、6時間寝るとして、人生の4分の1は寝ているわけです。
そのコントロールできない時間をいかにコントロールするかが重要なんです。

だから、寝具・マットレスは大切なものなのですね。

どんなに高級な寝具・マットレスも劣化します。
そんな劣化したマットレスで寝ると、朝起きた時に体が痛くなったり調子が悪くることもあります。
実はその原因は寝返りにあります。
マットレスが劣化してくると上手く寝返りが打てなくなることもあります。
寝返りがうまく打てないと夜中に無意識に目が覚める。すると熟睡できない。熟睡できていないと時間的にはたっぷり寝ているにもかかわらず、疲れが取れない、ということにもなります。
朝起きたときに気持ちがいいほうがその日一日気持ちよく過ごせる。
だから、僕が考えている健康的な寝具・マットレスとは、寝ている時間を無駄にしないマットレスです。

宮崎さんは「寝心地のいいことがよい睡眠ではない」とおっしゃっています。

ホテルなどでは、ふかふかのベッドだから気持ちいい、ということをアピールしています。
多くの人は寝心地のいいマットレスは柔らかいものだと思っています。
でも、柔らかすぎるマットレスは、睡眠中の寝返りを妨げる要因でもあるんです。
柔らかいと身体が沈み込むので、寝返りを打つときに余計な力が必要です。
すると先程も申し上げた通り熟睡できません。
寝返りできないと身体が固まって血行が悪くなるので、朝起きたときに「だるい、重い」となります。

寝返りが重要なんですね。

寝返りがよくできる質の良い睡眠のことをライズでは「動的睡眠」と呼んでいます。
動く睡眠。子供はひっくり返って寝ていることがあるでしょう。
あっ。あれは寝返りじゃなくて寝相が悪いだけかな(笑)。
でも、それでも次の日に元気に起きる。寝返りを打つことは悪いことではないんです。

よい睡眠のための寝具・マットレスとは?

よい睡眠のための寝具・マットレスとはどんなものなのでしょう?

寝具でもマットレスが一番、重要です。だから、ライズでは高反発のマットレスを追究しています。
高反発だと体圧を均一に分散してくれるから身体が沈まない。
下から押し上げてくれて動的睡眠を助けてくれます。素材はウレタン、ラテックスなど。
馴染みのマットレスの多くはウレタンです。
ウレタンはクッション性があるのが特徴です。
ラテックスは日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、欧米ではスタンダードな素材です。
天然ゴムからできていて弾力性のある高反発の素材です。

柔らかすぎるマットレスは寝るときは気持ちいいけれど、高反発のマットレスは寝てからが気持ちいい、ということですね。

そうです。もちろん、寝心地のよさも重要なので、カバーには肌触りの良い素材も使用していますし、ムレないという通気性も大事です。

寝具は一生ものではないとは本当ですか?

多くの日本人は寝具は一生ものと考えています。
確かに、10万、20万で買った寝具・マットレスを取り換えるのはもったいない、大事に、長く使おうと考えて当然です。
でも、モノには寿命があるので、大事に使っていてもダメなんです。
どんなにいい寝具でも5年から8年が寿命。
人は毎日、6~8時間を寝具・マットレスの上で過ごしますから、酷使の度合いは高いんです。
また、健康寝具は高いというイメージもあります。
高いものには興味がないという人も多い。
だから、ライズの高反発マットレスは企業努力で価格を抑えて提供しています。
いい製品でもお客様に届かなければ意味はありません。
いい製品を作ったから高価で売りたい、といったところでお客様のためにはなりません。
われわれのビジョンは、より多くの人たちに高品質のマットレスを届けることです。
ですから、リーズナブルにすることは絶対条件です。
お客様が高反発の高機能マットレスと出逢っていただくことで「睡眠って重要なんだ」と気づいてくださることが大切だと思っています。

製品に対する宮崎さんの想いが伝わってきます。

もちろん、私ひとりでは作れません。社員が協力してくれるからこそです。私の周りには私と同じように「人を幸せにしたい」と思っている人が多い。
だからスタッフも研究してくれる。私はとても恵まれていると思います。

最後に、宮崎さんは日本人にどんな睡眠を取ってもらいたいとお考えですか?

日本人に限らず、世界中の人に元気で気持ちの良い朝を迎えて頂きたいです。
とにかく、朝が疲れていたらその日一日が台無しです。
あと、大きな話になってしまいますが、世界的にさまざまな事件や問題があります。
そんな事件や問題が起きるのは、みんなが睡眠不足だからだと思うんですよ(笑)。
だから、素敵な朝、最高の朝、気持ちのいい朝、そんなストレスのない朝を迎えて世界の人々が平和になって欲しいと思っています。

■ライズTOKYO株式会社
http://www.risetokyo.jp/

 

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