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日本最大が奈良に… 圧巻の”東大寺”は鳥肌必至の大人スポット。

青春時代を謳歌した、修学旅行。
関西方面、奈良県に訪れた人も多いはずだ。
そのとき、必ずといっていいほど立ち寄ったのが『東大寺』。
自由に闊歩する鹿の群れに驚きながら、日本の歴史に触れた経験があると思う。
しかし、それ以来、東大寺に訪れたことのある人はどれくらいいるだろう。
おそらく、ほんの一握りではないだろうか。

だが、ここではっきりと申し上げておきたい。

東大寺の本当の魅力に気付けるのは、大人になってからだ。
日本の歴史や建築物の重要性・希少性に無頓着な、遊び盛りな学生時代にとって、東大寺の見学は修学旅行の”前座”に過ぎないだろう。
しかし、都会で働き、社会の荒波に揉まれ、大人になったからこそ、圧倒的な東大寺の姿に感動できるのだ。それは、あなたが成長した証と言うべきかもしれない。

今回は、そんな東大寺の魅力をご紹介。
とはいえ、東大寺といっても敷地はとても広い。
そう、あの大仏が鎮座している”東大寺大仏殿”だけが東大寺ではない。
全てを案内していたらきりがないので、今回は、3つの箇所に絞ろうと思う。

1.日本最大の木造建築 ー 東大寺大仏殿 ー

奈良といえば、大仏。東大寺といえば、大仏。
その大仏が鎮座している場所こそ、国宝にも指定されている”東大寺大仏殿”である。

天平19年(747)。
ときの天皇である聖武天皇の命により、大仏の起工が開始。
それから5年後の752年に竣工する。
大仏を収める”大仏殿”が完成するのは789年のこと。
その後、治承4年(1180)と永禄10年(1567)に焼失し、その都度再建が施されている。

現在の大仏殿の大きさは、正面が約57m・奥行きが約50m・高さが約47m。
日本最大の木造建築として名高いが、創建当初は正面が約86m、現在の1.5倍もの大きさだったそうだ。
今でも圧倒的な大きさに鳥肌が立つが、昔はもっと巨大だった。
実際に大仏殿と対峙するときは、想像してみてほしい。

それでは、中に入ってみよう。
大仏殿内部に足を踏み入れた瞬間、空気感の違いにゾワッとするはずだ。
東大寺の大仏は、正式名を”盧舎那仏像(るしゃなぶつぞう)”といい、その意味は「太陽の光の仏陀」。
『華厳経(※1)』の教えでは、この大仏が宇宙全体を統括するものとしている。

※1:釈迦が悟りを開いて最初に説法したとされるもの。

盧舎那仏像の両脇を固める、脇侍(※2)にも注目。
向かって左側には”虚空蔵菩薩坐像”、右側には”如意輪観音坐像”がある。

※2:信仰の中心となる仏の左右に控える存在で、教化を補佐する役割。

北西の角には、”広目天立像”。

北東の角には、”多聞天立像”。
これら4体の象は、運慶とその一族によって造立されたもの。

南大門に配置されている”金剛力士像”も彼らの作品だ。
拝観料が必要な境内の外側にあるので、逃さずに見ておきたい。

ちなみに、大仏殿の前庭にある大きな灯籠。
「何でこんな場所にあるのだろう?」と疑問に感じた人もいるかもしれない。
金銅の八角灯籠で、大仏殿の創建とほぼ同じ時代に作られたもの。
高さ62.1㎝で、日本最大・最古の銅製灯籠である。

注目して頂きたいのは、灯籠の竿の部分。
よく見ると、そこには経典が書かれている。
内容は……

① 罪人を地獄へ運ぶ火車について記した『菩薩本行経(ぼさつほんぎょうきょう)』
② 仏への献灯の功徳を記した『施燈功徳経(せとうくどくきょう)』
③ 献灯がもたらす10の功徳について述べた『業報差別経(ごうほうしゃべつきょう)』
④ 何よりも真心が重要だと説いている『阿闍世王受決経(あじゃせおうじゅけつきょう)』

の4つだ。
ついつい、素通りしがちなので要注意。
大仏殿に入る前、じっくりと眺めてもたらいたい。

2.四里四方まで音が響いた - 鐘楼 -

大仏殿の右側。
ねこ段と呼ばれている石段を登っていくと、大きな鐘楼が見える。
建築は鎌倉時代に再建されたものだが、吊るされている梵鐘は752年に鋳造されたもの。
平等院、園城寺の鐘と共に、“日本三大名鐘”のひとつとされている。

“奈良太郎”とも称されており、現在も毎晩8時に音色を響かせている。
かつては四里四方(16km四方)まで、鐘の音が響いていたそうだ。
ちなみに、大晦日には”除夜の鐘108回”を自分の手で撞くことが可能。
今年の年末、チャレンジしてみてはどうだろうか。

また、この付近は人通りが少なく、穏やかな雰囲気。
日暮れどきには、沈む太陽に照らされた大仏殿を臨むこともできる。
大仏殿を拝観したあと、ふらりと休憩がてら訪れるのもオススメだ。

3.四天王象が鎮座する ― 戒壇院 ―

キーパーソンは、有名な鑑真和上。
753年に鑑真が日本を訪れた翌年、東大寺大仏殿に入る前に”戒壇”を設けた。
戒壇とは、「僧侶になる人が戒律を守ることを誓う神聖な儀式の場」で、日本で初めて正式な戒律を授けたとされている。
儀式は翌年にも行われ、その際に、現在の”戒壇院”へと場所を移したのだ。

その戒壇院には、天平彫刻の代表とされる四天王象が安置。
南東隅から時計回りに①持国天(じこく)②増長天(ぞうじょう)③広目天(こうもく)④多聞天(たもん)の4体。
現在は戒壇院の中にあるが、本来どこにあったのか、未だに判明していない。
そんなミステリアスな顔の東大寺を覗ける場所なのだ。

おわりに

歴史的に有名な寺院や建築物を見学するとき、背景にある物語を知ることが何よりも重要だ。
なぜ、この場所に建っているのか。
誰が、どんな思いで、どんな理由で建てたのか。
そして、その後、この建物はどのように慕われたのか。
そこに眠る、”人々の息遣い”に耳を傾けることで、より一層の感動を感じられるのだ。
今回ご紹介した3つのスポット。
その魅力と歴史についての説明が、あなたの東大寺拝観のキッカケとなれば幸いである。

■東大寺
住所:〒630-8211 奈良県奈良市雑司町406-1
電話:0742-22-5511
http://www.todaiji.or.jp/

大仏殿・法華堂(三日月堂)・戒壇堂
入堂料:500円
拝観時間:
11~2月/8:00~16:30
3月/8:00~17:00
4~9月/7:30~17:30
10月/7:30~17:00

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