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ブーム再来中!忘れかけていたあの愉みをもう一度。 アナログレコードのすすめ。


アナログレコードが再注目されるようになっているのを、
あなたはご存知だろうか。

近年、MP3などの電子音楽データの売り上げ上昇に押されて、衰退しているCD市場。
しかしながらその反動からか、最近、密かにアナログレコードが再注目されており、特に2010年代以降はその傾向が顕著だ。
とはいえ、レコードプレーヤーを持っていない人にとっては、入門するのはなかなか難しいもの。
どうやって愉しめばいいのか、最初は何から手を出せば良いのか分からない人も多いはずだ。
今回の記事では、初心者がレコードの愉しみを体験するために必要な、ファーストステップについて解説するぞ。

レコード再浮上のきっかけとは?

そもそものきっかけは、2008年にアメリカで始まった「レコード・ストア・デイ」にある。
毎年4月の第三土曜日、「レコードショップに出向き、レコードを手にする面白さや音楽の楽しさを共有する」年に一度の祭典であり、売り上げが落ち廃業の危機に陥っていたアメリカにある独立系のレコード店が始めた運動だ。
レコード市場を盛り上げるべく、ショップとアーティストが一体となってさまざまなイベントを行なったものだが、その運動は現在日本にも波及している。
2014年には「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の後藤正文氏がアンバサダーに就任して盛り上げるなど、日本のアーティストにも注目されている。

日本のレコードストアデイ 
http://www.recordstoreday.jp

アナログレコードの良さとは?

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出典: 筆者

1.アート収拾としての愉みがある

CDに比べて、遥かにサイズが大きいジャケット。
コピーが書かれた帯。インサートと言われる歌詞ブックやポスター、そしてその他さまざまな付録品。
それら全てを合わせて一つのレコードとなる。全てのパーツの状態・価値が考慮されて値段は決定する。
レコード購入は、まさに芸術品や骨董品を収拾するようだ。
デザイン性に優れたジャケットは部屋に飾っておくだけでインテリアにもなる。

2.音楽の所有感がある

店頭で自分自身が探して、手に取って、じっくりと考え悩むという過程を経てから購入する。
クリック一つでダウンロードできる音楽データと違い、そこには重みがある。
筆者も、アナログレコードを購入するようになってから、音楽と真剣に向き合うようになった。

3.掘り出し物を見つける愉しさがある

一つとして同じものはないレコード。
あなたは今日、お店で探していて素晴らしいレコードと出会うかもしれないし、出会わなかも知れない。
それは、人との出会いと同じだ。

4.デジタルにはない高音質

透き通るような高音。そばから語りかけてくるような温かみのある中音。
重く響き渡る低音。デジタルとは違い、音には奥行きと立体感がある。
まるで、すぐ側で生演奏が行なわれているかのようだ。

5.自分で“演奏する”感覚がある

レコードをプレーヤ―にセットして、掃除して、ターンテーブルを回し、針を落として音が来るのを待つ。様々な儀式を経てあなたは音楽と対峙する。

6.機材にもとことんこだわり深めることができる

機材はターンテーブル、アンプ、フォノイコライザー、スピーカー等のパーツから構成される。
安価で全てのパーツが一体となったオールインワンのプレーヤ―も売っていれば、自身で一つ一つのパーツを購入し組み立てることもできる。
どこまでこだわるかは、あなた次第。

機材とレコードはどこで購入できる?

機材はヨドバシカメラなどの大手家電量販店でも購入できるが、あなたが首都圏在住なら、国内最大のレコードチェーン店、ディスクユニオン(機材も購入可能)に行ってみることをお勧めする。
店員さんが親切に相談に乗ってくれるはずだ。

■オススメ書籍
おすすめレコード入門書
『はじめてのレコード―これ一冊でわかる 聴きかた、探しかた、 楽しみかた』,DU BOOKS, Disc union はじめてレコード委員会 著

まずはレコードの聴ける店に行ってみよう

しかし、いきなり所有するのはハードルが高い…という人は、まずはレコードの聴ける店に行くのがおすすめだ。
都心部であれば、カフェ、バー、レストランと形態を問わず、今でもレコードの聴ける店がたくさんある。
ジャズ・クラシック、ソウルと、ジャンルを深堀りしはじめればきりがないが、まずは初心者でも飛び込みで愉しめるのは、やはりオールジャンルのお店だ。
たとえば都内でオススメなのは、自由が丘の「BIRD SONG CAFE(バードソングカフェ)」。

座席はわずか12席。白を基調にした、シンプルな内装。
こだわりのスピーカーと真空管アンプを置き、レコード約1,500枚、CD約1,300枚を所蔵。
70年代のシンガーソングライター系がメインだが、ソウルやロック等オールジャンルを幅広く揃える。
ジャンルにこだわりがないからこそ、幅広い人から愛される。
店構えもオシャレなので、彼女や奥さんと行っても愉しめるだろう。

バードソングカフェ
電話番号: 03-3725-6687
目黒区自由が丘1-25-3 久田ビルB1F
営業時間: 19時~翌2時
定休日: 日・祝日 



経済的に少し余裕のある30代だからこそ、音楽にもこだわってみたい。遊び心いっぱい、機材カスタム自由、一つとて同じものはない“生モノ”のレコードを楽しもう。

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