一皮剥けた”漢”に 雑念から解放し集中力を高めよ!…滝行のすゝめ。
怠慢、嫉妬、無気力……
私達は常に様々な”雑念”と隣り合わせに過ごしている。
何かのタイミングでスイッチがOFFになると、たちまち様々な負の感情に囚われてしまうのだ。
そこから抜け出すことも出来るだろうが、風邪をこじらせたように、ずっと尾をひくこともある。
そんなときは、喝を入れるために”滝行”なんてやってみてはいかがだろうか。
勢いよく降り注ぐ水に身を打たせ、頭の中にくすぶっている雑念を洗い流す。
非日常の体験も相まって、なかなか効果が期待できそうだ。
今回は、東京都内から気軽に利用できる滝行スポットをご紹介しよう!
滝行……その前に下準備。
滝行は、「滝に打たれるタイプ」と「周辺に溜まっている水に浸かるタイプ」の2つに分けられる。
いずれにせよ、冷たい水に身を晒すわけで、それ相応の準備が必要だ。
何よりもまず、自分の体調に気をつけて。
風邪気味だったり、体力が極めて少ない状態で行うのは危険かもしれない。
その上で、下記のような準備を行おう。
・タオル 2〜3枚ほど
・下着などの着替えと身体を温める上着
・5,000〜10,000円ほどの費用
・覚悟とやる気
基本的には、海水浴やプールに行くときの用意でOK。
しかし、決して遊びに行くわけではない。
あくまでも修行をしにいくので、滝に打たれる覚悟とやる気を持って参加するようにしよう。
でなければ、直前で「まぁ、いっか」と諦めて帰ってしまうかもしれない。
ただでさえ精神が塞ぎ込んでいる状態かもしれないが、そこは頑張ってみよう。
また、滝行は以下のような流れとなる。
2.神聖な領域なので、滝に向かって一礼する。
3.気合を入れる。
4.滝壺に入って気合を入れ、精神を統一する。
5.時間がきたら、滝から出て、再度一礼する。
6.冷えた体を温めて終了。
場所によって若干異なるかもしれないが、基本的な流れは把握しておこう。
勢いよく降り注ぐ冷たい滝に打たれると、雑念に囚われる余裕がなくなる。
また、自然と同化することも相まって、心身共にリフレッシュすることができるわけだ。
梅松山円泉寺
東京都の外れ、西多摩郡にある『梅松山円泉寺』。
九頭竜の滝で行う滝行は、山奥の神聖な雰囲気のなかで体験できる。
経験豊富なプロがフォローしてくれるし、修行自体が簡略化されているので、初心者でも安心。
滝行のあと、近隣にある旅館などで蕎麦や山菜料理も楽しめる。
ちょっとしたプチ旅行感覚で利用するのもおすすめ。
少人数なら、最寄駅の五日市線「武蔵五日市駅」から送迎もしてくれるので、気軽に利用してみてはいかがだろうか。
湘南滝行の会
神奈川・御殿場の近くに連なる山々。
そのなかに、『夕日の滝』という勢いよく水が流れ落ちる滝がある。
パワースポットのひとつにも数えられており、老若男女問わず多くの人たちが滝行に訪れている。
冬場は水温が1度まで下がる日があるそうだが、それでも実施される。
健康的な身体の状態はもちろんだが、それ相応の覚悟が必要となるのだ。
もちろん、数多くの修行者をみてきたインストラクターがついているので心配はいらない。
空手着に着替えて、「エイッ!エイッ!」と気合を入れる。
一皮剥けた自分と出会えるはずだ。
高尾山薬王院
蛇瀧(じゃたき)と琵琶瀧(びわたき)の2ヶ所を水行道場として解放。
高尾山にあるため、東京都内からは最もアクセスがしやすい滝行スポットだ。
入瀧料は1,000円と良心的だが、そのほか、指導料:3,000円、行衣:5,400円〜など、別途料金が発生するため、予算は10,000円と考えておこう。
少々割高な印象を受けるが、修行内容は本格的。
滝行の流れをいちから体験できるので、かなり詳しく理解できるはずだ。
おわりに
滝行……と聞くと、どうしても尻込みしてしまう。
しかし、先に紹介した『湘南滝修行の会』によると、30秒ほどで身体が慣れて楽になるそうだ。
そのあとは、心身がリフレッシュされ、雑念から解放される。
インストラクターが必ず付いているので、安全面は保障されているだろう。
滝修行の爽快感や心地よさは、やってみた人にしか分からない。
心が疲れ果てた人はもちろん、思い出づくりの一環としても参加してはいかがだろうか。
体験前とは異なる一皮剥けた自分と出会えることだろう。