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夏の風情に耳を澄まそう。 日本が未来に残したい、音を奏でる景色を求める旅へ。

あなたは、『日本の音風景100選』をご存知だろうか。
平成8年、環境省(当時環境庁)が全国各地から音の聞こえる環境=音風景を公募。
その中から、未来の日本に残していきたい音風景100選を選定した。
目で見るだけが、風景ではない。
その場に足を運んだとき、あなたを包み込むのは環境が奏でた音色だ。

音の環境全体として体験できる世界。
つまり、サウンドスケープ(soud+landscapeの複合語=音風景)は、
思い出に更なる彩を加えてくれる、欠かせない存在なのである。
今回は、なかでも夏場に赴きたい場所を選出してご紹介。
都会が発する”喧騒”を忘れるひと時を、過ごしでみてはいかがだろうか。

【山形】山寺の蝉

慈覚大師によって開かれた、宝珠山立石寺。
比叡山延暦寺の別院で、東北地方の霊場として親しまれている。
山門をくぐれば、目の前に現れるのは1,000以上の石段。
毎年7月〜8月には無数の蝉の声が私達を包み込む。
今から約300年前、俳聖・松尾芭蕉がこの場を訪れ、名句「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」を残したことでも有名。
『奥の細道』に記された蝉時雨。
都会の喧騒を忘れられるひと時になりそうだ。

【京都】京の竹林

竹林が風にそよいで揺らぐ。
ざわわ……ざわわ……と擦れる音色が、あなたを囲むように広がる。
京都の観光名所としても有名な嵐山・嵯峨野。
見事な竹林の中を歩ける散策路が人気で、多くの観光客が訪れている。
美しい音色は1年を通して聴くことができるが、おすすめは初夏。
もしくは、暑い日差しが降り注ぐ8月頃。
青々とした竹の葉、それらが風に揺らいで擦れる音色が、涼しさを演出。
あなたを別世界へと誘ってくれる。
訪れた際には、時間を忘れて浸って頂きたい。

【岩手】水沢駅の南部風鈴

(写真はイメージ)

夏の風情といえば、風鈴の涼しげな音色も外せない。
900年以上の歴史を培ってきた、南部鉄器の名所・奥州市水沢区。
毎年6月〜8月にかけて、JR「水沢駅」のホームではご当地で製作された風鈴がずらりと飾られる。
昭和38年から欠かさず続けられた催しで、様々な形をした風鈴が、それぞれの音色を奏でる。
それはまるで、南部風鈴のオーケストラのようだ。
圧巻のコンサートホールに、あなたも足を運んではいかがだろうか。

おわりに

私達の耳は、健康的な音色を欲している気がする。
車のエンジン音、隣の席の喋り声、イヤホンから漏れる音楽……
都会には”雑音”・”喧騒”が溢れており、
私達はそれらを聞かないように、意識しないように、自ら耳を閉じている。

だからこそ、なのだろう。
野鳥の歌声、風が吹き抜ける音、木々の葉が擦れる音、ピアノの静かな音色……
それらを聞くと、耳が喜び、どこか癒された気分に浸れるのである。
そして、私達が音と共に生きていることを思い出させてくれるのだ。
日本の音風景100選。
今夏、遠い昔に失った大切な”何か”を取り戻す旅に出かけてはいかがだろうか。

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