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【谷中路地の旅 その2】玉林寺 境内から、隠れ道を抜ける…さらにディープな路地裏旅へ

東京の下町・谷中。
江戸、明治、大正、昭和の名残を感じられる、情緒あふれる街並みだ。
谷中銀座などの観光スポットが点在しているが、谷中の魅力は街そのものだといっても過言ではない。
特に、時代を経ても現役で残っている歴史ある建物、そして、その間を通る細い路地裏。
それらを眺めて歩くときこそ、下町の情緒を感じられるはずだ。
前回の【谷中路地の旅 その1】に続き、谷中のオススメの路地裏の旅をご案内。
今回は、地元住民しか知り得ないような、穴場中の穴場である。

日暮里駅の西口を出て、谷中霊園へと向かう。
春は桜が咲き乱れ、夏は青々とした葉が生い茂り、秋は褪せた紅葉が美しい。
そんな桜並木を通り抜け、左方向に。上野方面へと坂を下ろう。

途中、見えてくるのは谷中のシンボル『カヤバ珈琲』。
朝食・お昼が済んでいないのなら、腹ごしらえをしてもいいだろう。
この角を右に曲がり、根津方面へ。善光寺坂を下る。

そして、途中にある玉林寺。
ここが、今回の路地裏旅の入り口となる場所だ。
「お寺なのに路地裏?」と疑問に感じる人も多いだろう。
しかし、そこが盲点。
地元住民しか知らない、抜け道が境内の中にあるのだ。

それがここ。
真っ直ぐ進めば、玉林寺。
天正19年(1591)に創建した、曹洞宗のお寺だ。

第58代横綱 千代の富士の銅像もある。
なぜ玉林寺に建造されたかといえば、千代の富士の菩提寺だったから。
目線の先には富士山があり、そして、親族の眠っている墓がある。

さて、それでは路地裏の旅を始めよう。
さきほどの脇道に入ると、緩やかな坂道が続いている。

閑静な住宅街。
行き交う人も少なく、ひっそりとしている。
「この道の行く先になにが待っているのだろう」、そんな不安と共に、風の音、鳥の囁き、高い青空、それらを独り占めできることに、ちょっとした感動を覚える。
空気も美味しい、最高の癒しスポットだ。

塀と塀に挟まれた、2~3mの細道。
進んでいくと、古びた井戸ポンプがある。
個人の所有なので勝手に使うことはできないが、まだまだ現役らしい。

階段を上がる。
ふと後ろを振り返れば、歩いてきた細道を眺められる。

この一帯は、谷中一丁目。
曲がりくねった路地裏だと気付きにくいが、カヤバ珈琲から玉林寺まで歩いてきた道を逆に進んでいることになる。

この微妙な曲がり方。
路地裏巡りが趣味でない人も、ちょっとした冒険心に駆られるはずだ。
ここ抜けると大通りに出る。
10〜15分ほどだが、中身の濃い路地裏旅を実感できた。
もう少しだけ、歩みを進めてみよう。

路地裏を出て、左方向。
妙光寺、延寿寺といったお寺の先に見えるのは、大きな大きなヒマラヤ杉。
保護樹木に指定されており、80年以上もこの地を見守り続けている。

その下には、これまた趣ある『みかどパン店』。
お店のおばあさんに聞いたところ、100年以上も続いているらしい。

ヒマラヤ杉を背に進めば、左手に三浦坂がある。
長い下り坂の途中にあるのは、喫茶店・『ねんねこや』。
猫の街・谷中で長年営業している名所だ。

さらに歩いていけば、名所・へび道に通じる路地裏もある。
これまた味のある細道。へび道に行く際は、大通りではなく、路地裏を。
三浦坂を下る途中で右に曲がり、『澤の屋旅館』の角を左に曲がる。
少しだけ先に進み、右手方向を眺めていると、日陰に隠れた路地裏が。
「ヒ」の看板が目印だ。

おわりに

谷中には、戦火を免れた古い建物がたくさん残っている。
江戸、明治、大正、昭和の名残を感じられる風景が、たくさん残っているのだ。
特に、それを感じられるのが路地裏。
谷中だけでなく、下町や古都を訪れた際には、その土地ならではの味わいや生活感を感じられる脇道に、自ら迷い込んでもらいたい。

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