奢ることに、驕っていませんか? 今どきの若者を食事に誘う際に心がけたい3つのポイント。
奢っていれば、それで満足。
…という時代は終わりつつある。
経済状況の変化や価値観の多様化によって、これまでのやり方が全て正しいというわけにはいかなくなった。
上司が部下に「奢る」という行為の中にも、それは当てはまる。
これまでは「奢られる部下」のマナー遵守が常識だったが、いまでは「奢る上司」にも気遣いが求められている。
この人に付いていきたい、と尊敬される上司になるためにも、まずは以下に紹介する3つの気遣いを意識しておこう。
1.部下に先んじて高めのものを注文しよう
一緒に食事をするときは、部下より先に少し高めの品を選ぼう。
好きなものを選べと言っても、部下は上司より贅沢なものを注文しづらい。
つまり、上司が選んだものが、部下の選択の幅を決めるということだ。
筆者自身、上司が先に「かけうどん」を選んでしまい、その後に好きなものと言われても何を頼んでいいのやら、と困ってしまったことがある。
2. 値札を見せない
値段をいちいち気にさせたくないなら、値札を見せないのが一番だ。
そもそも値段が書かれていない店に行くか、部下のリクエストを聞きつつも上司がメニューをキープするのがいいだろう。
筆者は、バーで色んなお酒を試させてもらったことがあるが、もし値段がわかっていたら、味なんて楽しめず、帰りのお会計ばかりを気にすることになっていたと思う。
値段が想像できて恐縮してしまうこともあるけれど、それでも、「値段を気にしないで、料理や飲み物の味や会話を楽しんでほしい」、という気遣いそのものがうれしく思えるのだ。
3 .飲み会よりもランチを
自分のプライベートを大切にするのが今のどきの若者。
飲み会よりも、プライベートの時間を侵食されないランチの方が有り難い、という意見は多い。
奢る側にとっても、帰りの時間を気にされては興ざめだろう。
また、ランチは夜の飲食よりも割安だ。例えば2000円という金額では居酒屋でも心もとないが、ランチであれば随分と豪勢なものになる。
数年前、筆者も2000円のランチコースをご馳走になったことがあるが、今でも料理の出てくる順番や美味しさ、お店の雰囲気を鮮明に思い出せる。
プライベートへの気遣いという面でも、コストパフォーマンスの面でも、優秀なランチタイムを積極的に活用していこう。
せっかく奢っても、気遣いがなければその効果は半減してしまう。
何とも面倒な話だが、自分も相手もより楽しく、有意義に過ごすために、奢る側の気遣いを始めてみよう。
あなたの評価が高まり、周囲の人間はあなたの誘いにぐっと乗りやすくなるはずである。