新旧が織りなす魅力の街。 “清澄白河”で和み大人デートを楽しむ。
上野、浅草、蔵前、錦糸町……
現在、東京の東側、いわゆる東東京が盛り上がりを見せている。
なかでも、最も成長が著しいのが”清澄白河”ではないだろうか。
ほんの数年前からカフェや雑貨屋が次々とオープン。
それに伴い、流行りのコーヒーショップが誕生し、コーヒータウンと化している。
多くの若者や観光客が集まり、平日・休日問わず賑わいをみせているのだ。
しかし、着目すべきは新しい物が集まることではない。
清澄白河の真の魅力は、古い物と新しい物が絶妙に同居していることにある。
哀愁漂う建物を横目に道を進めば、お洒落なカフェと出くわす。
NEW × OLD が織りなす清澄白河独特の色合いが、多くの人を惹きつけるのだろう。
今回は、そんな清澄白河の魅力をご紹介。
大人のデートコースにもおすすめなスポットばかりなので、参考にして頂きたい。
初見のランチは”深川丼”で決まり!
お洒落なカフェが点在する、清澄白河。
いずれもランチタイムの利用をおすすめできるが、初見は同所の名物を食そう。
農林水産省が定めた郷土料理100選。
そのひとつに認定されている”深川丼(飯)”は、この一帯で生まれた漁師飯。
ざく切りにしたネギ、生のアサリをじっくり煮込み、ご飯の上にぶっかける。
アサリの旨味が染み出た出汁をたっぷりかかっており、スープご飯のようなイメージだ。
深川丼を提供する老舗はたくさん。
今回は、地下鉄「清澄白河駅」から徒歩2分の場所にある『深川釜匠』をチョイス。
他店との違いは、生卵が1個トッピングされていることだ。
卵を割るタイミングが分かりづらいが、おすすめは最後の最後。
卵かけご飯をあさりの出汁で食べるような感覚で、1杯で2つの味わいを楽しもう。
住所:東京都江東区白河2-1-13
電話:03-3643-4053
営業時間:
月・火・木/11:00~15:00
水・金~日・祝日/11:00~20:00
定休日:第2月曜日、第4月曜日
参考URL:http://tabelog.com/tokyo/A1313/A131303/13033281/
古き良きスポットが点在
お腹が膨れたところで、深川釜匠の前にある”深川資料館通り”を行く。
静かな通りで、おおよそ有名な観光地とは思えない、地元感を味わえる。
清澄公園方面に歩いてしばらくすると、右手に見えるのが『深川資料館』。
江戸時代末(天保年間)、深川佐賀町の街並みを実物大で再現。
そこに住まう人々の暮らしぶりを体験でき、まるで江戸にタイムスリップしたかのよう。
音楽と照明による演出が、また気持ちを高ぶらせてくれるはずだ。
住所:東京都江東区白河1−3−28
電話:03-3630-8625
開館時間:9:30~17:00
休館日:第2・4月曜日(ただし祝日の場合は開館)、年末年始、臨時休館
料金:大人400円
公式URL:http://www.kcf.or.jp/fukagawa/
清澄白河一帯には、お寺や神社もあちこちに点在。
なかでもおすすめしたいのが、同じく深川資料館通りにある『霊巌寺』だ。
寛永元年(1624)に建立。
浄土宗知恩院の三十二世・雄誉霊巌が築く。
徳川家康・秀忠・家光からの信頼が厚く、そのほかにも寺院の開基に携わった。
陸奥白河藩主・松平定信の墓も眠っている。
霊巌寺の見所は、”江戸六地蔵”のひとつがあること。
京都の六地蔵に倣って、江戸の出入り口6箇所に造立・設置されている地蔵。
そのうちのひとつ、第5番目の”銅像地蔵菩薩座像”が霊巌寺にあるのだ。
ほかの地蔵に比べて手の爪が長く、宝珠を持つ左手のうち、4本の指が密着している。
かつては鍍金が施されていて、その名残が所々に見られる。
江戸時代中期の鋳造像のなかでは大作中の大作で、文化財に指定された。
ちなみに、ほかの六地蔵は品川や新宿、台東区にある。
これを機会に地蔵巡りを敢行してみてはいかがだろうか。
住所:東京都江東区白河1丁目3−32
電話:03-3641-1523
コーヒータウンの異名を持つ清澄白河だが、古本タウンとしても有名。
古本屋があちこちに点在している。
アート、編集、暮らし、旅行、料理、写真集など……
それぞれの特色を生かした品揃えの古本屋がたくさんあり、巡ってみるのもおもしろい。
ちなみに、上写真の古本屋は『しまぶっく』。
状態の綺麗な古本を揃えており、安心して購入することができるだろう。
ちょうど深川資料館通りにあるので立ち寄ってみてほしい。
住所:江東区三好2-13-2
電話:03-6240-3262
営業時間:12:00~19:00
定休日:月曜
“本”と繋がっているスポットだと、『深川図書館』がおすすめ。
清澄庭園を通り過ぎ、緑豊かな公園を抜ける。
しばらくすると、見えてくるのが近代建築な装いの図書館だ。
明治42年(1909)に東京市立図書館として設立。
100年以上も続いている歴史的価値のある図書館で、レトロな外装・内装が魅力的。
少し歩き疲れたとき、休憩がてら立ち寄るといいだろう。
ステンドガラスから差し込む光が心地よく、ついつい居眠りしてしまう雰囲気だ。
住所:東京都江東区清澄3−3−39
電話:03-3641-0062
開館時間:9:00〜20:00( or 17:00)
休館日:
月曜(祝日・休日に当たる場合は翌日)
毎月第1金曜日(1月・5月は除く)
年末年始(12月29日~1月4日)
公式URL:http://www.koto-lib.tokyo.jp/
いざ、お洒落なショップを目指して。
清澄白河といえば、コーヒーショップ。
焙煎所を併設したこだわりのお店がたくさんあり、正直迷ってしまう。
パートナーと1杯を分け合いながら、数店舗を回るのがおすすめだ。
なかでも、初見なら確実に足を運びたいのが『ブルーボトルコーヒー』。
“コーヒー界のApple”の異名を持つ同店は、数年前にアメリカからやってきたばかり。
大きな倉庫内には海外各地から届いたコーヒー豆が積み上げられており、焙煎も行っている。
笑顔が素敵なバリスタの淹れるコーヒーはもちろん、清澄白河の有名所に訪れることが思い出のひとつとなるだろう。
雑貨屋もひとつ、ご紹介しておこう。
深川図書館から東に進むと、カフェ・雑貨屋が集まるゾーンに当たる。
住宅と工場、そしてお洒落なお店が馴染む街並みだ。
しばらく歩くと現れる、工場のような佇まいの『fukadaso』。
もともと1階は倉庫、2階は深田荘というアパートだった建物をリノベーション。
カフェ、鍼灸院、アトリエなどが入った、複合施設となっている。
なかでもおもしろいのが、『リカシツ』。
創業83年の理化学製品問屋『関谷理化』のアンテナショップ。
約500点以上の形状様々なビーカーが並び、インテリアとしての活用を勧めている。
ビーカーを電球にしたり、花壇にしたりと使いかたは色々。
シンプルなデザインなので、部屋のタイプを選ばないのが魅力的だ。
fukadasoでは、定期的にイベントやワークショップを開催。
1階のカフェも落ち着いた雰囲気なので、ランチやスイーツタイムに利用するのもオススメだ。
http://fukadaso.com/
清澄白河から上へ、森下駅周辺もおすすめ
清澄白河から北方面。
地下鉄「森下駅」付近にも、美味しいお店が点在している。
まず、元祖カレーパンのお店として有名な『カトレア』。
あくまでも目安だが、7:00・11:00・15:00の1日3回、焼き立てのカレーパンが並ぶ。
カリッとした食感と、濃厚でピリ辛のカレーが絶妙の味わい。
味加減が日本人に適しているのだろうか、2個でも3個でも食べられてしまう。
お土産やその日の夕食に是非。
住所:東京都江東区森下1-6-10
電話:03-3635-1464
営業時間:月~金/7:00~19:00 土・祝/8:00~18:00
定休日:日曜(月曜の祭日)
公式URL:http://www.morisita.net/catlea/
続いて、『小野珈琲』。
昔ながらの喫茶店な風貌だが、各メディアにも取り上げられる有名店。
人気の秘密は、モチモチふわふわなパンケーキだ。
厚さ2㎝ほどの大きさにも関わらず、1枚240円と安価(2枚で460円)。
バターとホイップクリーム、そして自家製のケーキ蜜が付いてくる。
女性受け間違いなしなので、デートの締めくくりにもピッタリ。
もしくは、早朝7:30から開店しているので、
早めに訪れてモーニングで利用するのもおすすめだ。
住所:東京都江東区森下2-17-5
電話:03-3634-0586
営業時間:月~土/7:30~20:30(LO20:00)日祝/7:30~19:30(LO19:00)
定休日:不定休
参考URL:http://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13074345/
おわりに
清澄白河には見所がたくさん。
ここに紹介した以外にも、書ききれないほどのスポットが点在する。
同時に印象的なのは、自然が豊かなところだろう。
清澄庭園はもちろん、先に紹介した深川図書館周辺には”清澄公園”も広がる。
気軽に利用できるので、ほっと一息つきたいときにおすすめ。
近隣住民の憩いの場ともなっている。
新旧が織りなす魅力な街、清澄白河。
親しいパートナーと共に、ぶらり散歩デートを楽しんで頂きたい。