喉を潤す、優しい味わい。 自宅で簡単!水出しアイスコーヒーの作り方。
暑い日差しに汗ばむ季節。
こんなときは、冷たいアイスコーヒーでも飲んで一服したいところだ。
なかでもおすすめしたいのが、水出しアイスコーヒー。
NYでは『コールドブリュー(Cold Brew)』という名称で流行しており、その波が日本にも到来している。
特徴は、通常のアイスコーヒーよりも簡単に作れること、苦味が抑えられてまろやかな味わいになること。
今回は、そんな水出しアイスコーヒーの淹れ方をご紹介しよう。
準備編
水出しアイスコーヒーを作るため、専用の抽出器具が販売されている。
例えば、BRUERの水出しアイスコーヒー専用器具。
1滴1滴ゆっくりとコーヒーを抽出する”スロードリップ”を採用しており、より味わい深いアイスコーヒーが出来上がる。
……専用の器具をわざわざ購入する必要がある?
いやいや、ご安心を。
ここでは、もっと手軽にもっと安価に作れる方法をご紹介する。
まずは、最低限用意したい材料や道具を記しておこう。
・ペーパーフィルター
・大きめのボウル
・コーヒー豆:100g
・水:1L
以上。
これらを揃えれば準備完了だ。
コーヒーフィルターは色々な形状があるが、基本的にはなんでもいい。
普段からホットコーヒーをコーヒードリッパーで抽出する人は、それとセットになっているものでOK。
ペーパーフィルターも使うので、忘れずに用意しておこう。
さて、以下からは具体的な作り方を順を追って説明していく。
もちろん、ここで紹介する以外にも方法はあるし、細かな違いもあるだろうが、それらによる味の違いを楽しむのもひとつの嗜み方だろう。
1.コーヒー豆を用意する
まず、コーヒー豆を100g用意して頂きたい。
豆の種類は問わないが、焙煎具合は”深煎り”のものがおすすめ。
水出しアイスコーヒーは、味わいがスッキリとしてしまうため、浅煎りのものだと酸味が強く出すぎたり、コーヒーの存在感が薄れてしまう。
豆を購入するとき、店主に水出しアイスコーヒーにおすすめの銘柄を尋ねると間違いないだろう。
2.コーヒー豆を挽く
コーヒー豆は、”細挽き”で挽くのがベター。
粉と水が触れる面積を増やし、より旨味を抽出しやすくするためだ。
また、出来れば抽出する直前に挽くのがいい。
水出しアイスコーヒーは、水に風味が流出しやすい。
そのため、フレッシュなコーヒー豆のほうが、より美味しく出来上がるのだ。
もちろん、無理そうなら豆を購入したお店で挽いてもらい、出来るだけ早く使うよう心がけよう。
3.コーヒー豆を水に浸す
ここからが水出しアイスコーヒーならではの工程だ。
まず、大きめの”ボウル”にコーヒーの粉を入れる。
そこに、”水:1L”を静かに注ぎ入れる。
そのあと、粉がダマにならないようにスプーンか何かで軽く撹拌。
ラップをして、冷蔵庫に入れる。
あとは、“最低8時間”寝かせて置く。
一番いいタイミングは、夜寝る前だろう。
翌日には、美味しい水出しアイスコーヒーが出来上がっている。
4.コーヒーをフィルターで濾す
最低8時間後、冷蔵庫からボウルを取り出す。
おたまで軽く撹拌させ、次に登場するのが”コーヒーフィルター”だ。
コーヒーの成分が流れ出た水を、ペーパーフィルターで濾す作業である。
ドリッパー、タッパー、何でもいいが、とりあえずコーヒーフィルターをセット。
あとは、粉ごと移し入れて濾していく。
フィルターが目詰りしたら、ペーパーフィルターを交換しよう。
5.撹拌して完成
フィルターで濾し終わったら、水出しアイスコーヒーの完成!
是非、その場で一口飲んでみてほしい。
コーヒーと言われればコーヒーだが、苦味が少なく、とてもマイルドで、麦茶にも似た香ばしさがある。
ストレートで飲むのもいいが、ミルクとの相性も抜群。
コーヒー豆の種類によっては、アイスミルクティーのようなスッキリさも楽しめる。
通常のアイスコーヒーだと飲み過ぎで胃がムカムカしてくるときもあるが、水出しアイスコーヒーはゴクゴクと飲める。
暑い夏に重宝すること間違いなしだ。
おわりに
自宅でコーヒーを淹れたことがない人も、水出しアイスコーヒーなら手軽にできる。
また、コーヒーに苦手意識を持っていても、カフェインの抽出量や苦味が抑えられ、まろやかでスッキリとした喉越しの水出しアイスコーヒーなら、麦茶を飲む感覚で飲めるはずだ。
今年の夏は、自前のアイスコーヒーをタンブラーで持ち出して、オフィスでもちょっとしたカフェタイムを楽しんでみてはいかがだろうか。