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まるでトンチ!言い得て妙な当字に“粋”を感じる … レトロな絵看板。

レトロな雰囲気。
その世界観を作り出しているキーポイントは、間違いなく“看板”だと思う。
手書きの”絵面”と粋な工夫を凝らした”文字”が絶妙にマッチ。
「分かりやすさ」を優先とする現代広告にはない、難しいからこそ、理解しにくいからこそ面白い、魅力に溢れている。
今回は、そんなレトロな看板を5つご紹介。

まずはこちら。
見た目から分かるように、くし屋の看板である。
注目してほしいのは、真ん中に印字された漢字の「九」だ。
なぜ「櫛」ではなく、数字を当てているのか。それは、「櫛 → くし → 苦+死」という連想が生まれ、縁起が悪いと考えていたから。
また、「九+四=十三」となることから、くし屋のことを「十三元屋」と呼んでいたそうだ。

太い大根が交差している看板。
「漬物屋……?」と連想した人は鋭い。
こちらは八百屋を表す看板である。
とはいえ、一目見ただけでは少々分かりづらい……。
とはいえ、看板の下で元気な声で商いをする主人がいれば、すぐに八百屋だと認識できるだろう。

お分かりの通り、飴屋の看板。
昔は”水飴”が主流だったことが、壺の形から見て取れる。
もともと、飴の歴史は京都・大阪が発祥。
京都の『菊一文字屋』や大阪の『平野あめ』が有名だ。
ちなみに、煮詰めた砂糖を固めた固形の飴が登場するのは、江戸時代の頃である。

醤油といえば、『キッコーマン』。
今や世界中で親しまれている”日本の味”である。
看板に印字されている”最上醤油”とは、由緒正しき醤油である証。
幕末の1864年、幕府がインフレ対策として物価の四割引き下げを強行したが、価格の据え置きを許されたのが最上醤油で、キッコーマンもそのうちのひとつだった。
現在に至るまで、醤油業界を牽引する企業であるが、その理由は高い品質にあるのだろう。

江戸時代『ウルユス』

最後に、『ウルユス』と印字された看板。
ウルユスとは、に発売された日本最初の洋風名の薬だ。
効能は何かといえば、お腹の中を空にする下剤のようなもの。
「空」を分解すれば、「ウ」「ル」「ユ」「ス」となることが名前の由来。
購入する際に恥ずかしい「便秘」という言葉を敢えて使わない、粋な心遣いが感じられる看板だ。

おわりに

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taekoさん(@taeko1213)が投稿した写真 –

今回ご紹介した看板は、いずれも『奈良資料館』に展示されていたもの。
昭和60年に私設資料館として誕生し、奈良県に関する品はもちろん、様々な歴史的価値の高い作品を無料公開している。
他にも面白い看板がたくさん展示されているので、観光スポットのひとつでもある”奈良町”に訪れたさいは、是非とも足を運んでもらいたい。

ちなみに、奈良資料館がある場所は、元々、”元興寺”があった場所。
南都七大寺のひとつであり、国宝にも指定されている元興寺は、1451年に焼却したのち、現在の場所に移された。
そんな歴史を感じながら、館内を巡ってみるのもひとつの楽しみ方である。

■奈良資料館
住所:〒630-8334 奈良県奈良市西新屋町14-2
電話:0742-22-5509
開館時間:10:00~16:00
休肝日:年中無休
http://naramachi.co.jp/
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