今宵、夜空を見上げよう。…光り輝く”月”の姿を収めたInstagram 4選。
遮る雲がひとつもない、静かな夜。
街灯がなくても辺りが明るいのは、月の光が照らしてくれているおかげだ。
その姿を確認しようと夜空を見上げても、遠い遠い先にあるがゆえに小さく見えるのが現実。
自分の眼で確認できないのが歯がゆいが、そんなときは文明の益に頼るとしよう。
Instagramには、美しい月の姿を収めた写真がずらり。
うっとりと見入ってしまう、おすすめの4つをご紹介したい。
二日月
ご存知の通り、月は満ち欠けるものだ。
私達が住む地球から見上げられる月は、太陽から照らされた部分が反射した姿。
地球の周りを公転している月は移動を続け、反射角度・範囲が変わって満ち欠けが起きる。
“新月”から始まり、”晦日”で終わる。その繰り返し。
ちなみに、写真の月は”二日月”といったところだろうか。
月暦で2日目の姿で、運が良ければ西の空に見ることができるかもしれない。
ストロベリームーン
時折、いつもよりも赤みを帯びた月を見ることができる。
不気味輝く姿に異様な雰囲気を感じるが、実はとても珍しい状態だ。
いわゆる、“ストロベリームーン”といわれるそれは、夏至のころの満月にみられ、月の高度が低いことから赤い色合いとなる。
見られるタイミングが限られているため、”恋を叶えてくれる月”、”願いを叶えてくれる月”と称されることもあるそうだ。
神々しいまでに赤く染まった満月に、あなたはなにを願うだろうか。
神それとも悪魔か…神秘的な力を感じる月
古来より、月は神と崇められてきた。
その理由のひとつに、潮の干満を引き起こす”潮汐力(ちょうせきりょく)”が関係しているはずだ。
潮汐力は、月の引力と遠心力によって引き起こされる現象。
ときには海水の流れをも変えてしまうのだが、その代表的な例となるのが渦潮だ。
日本三大潮流のひとつ”来島海峡”の渦潮は昔から船乗りを悩ましてきた。
私達を魅了してやまない月の美しさだが、同時に悪魔ともなり得る神秘的な力も持ち合わせているのだ。
起源を想像する
月はどのようにできたのか。
科学的な根拠のある結論は未だに出ておらず、いくつかの起源説があるだけだ。
最も有力なのは、「地球に別の天体が衝突し、その破片からできた」という巨大衝突説。
そのほか、「別の天体であった月を地球が捕獲した」という捕獲説、「なんらかの理由で地球から分離した」という分離説など、SFチックな説もあるからおもしろい。
いずれにせよ、月の光で夜が照らされ、人類の生活をも支えてくれている事実は変わらないのだ。
おわりに
1961〜1972年にかけて実施された、アポロ計画。
1969年、ニール・アームストロングが人類とした初めて月に降り立った。
あれから45年以上も経った現在。
技術の進歩と共に、私達の関心は月から火星へと移りつつある。
しかし、地球に最も近い天体である月の謎は未だに多い。
月の起源はもちろん、月の裏側がどうなっているのかも分かっていない。
今後、どのような謎が解明され、どのような真実が明らかとなるのか。
今宵も月を眺めながら、そんなロマン溢れる物語に想いを馳せるのも一興だろう。