心を無にして、集中力を高める…1日を気持ち良くスタートする”座禅”のすゝめ。
ずっと布団に包まれていたい……
そんな引きこもりがちな冬を越え、やっと脱皮する季節がやってきた。
「なにか始めてみようかな!」と意気込んでいる人も多いだろう。
だとすれば、やはり今年こそ朝活なるものにチャレンジしてみてはいかがだろうか。
読書や運動、豪華な朝食など、意外にも出来ることはたくさんある。
しかし、その中でもオススメしたいのが朝の”座禅習慣”だ。
澄んだ空気を体中で感じ、心を無にしてリラックスする。
1日のスタートを切るのに相応しい時間を持てるのだ。
今回は、座禅のメリットと共に、都内で座禅を体験できるスポットをご紹介しよう。
座禅のメリットとは?
日本よりも、海外での人気が顕著な座禅。
そのきっかけは様々だろうが、スティーブ・ジョブズがその一人なのは間違いない。
Appleの創始者であり、iPhoneやiMacなどを生み出したが、そのために必要だった並外れた集中力とシンプルさに対するこだわりは、「禅から学んだ」と自身で語っていたそうだ。
そんな座禅のメリットはいくつか挙げられる。
1.集中力が高まること。
静かに自分を見つめ直す時間をつくることで、1日のスケジューリングや未来のために今やるべきことなどを整理できる。
また、管理職に就ている人は、部下への教育や指示を円滑かつ冷静に行えるようになるだろう。
忙しい毎日を送っている人、誰かの上に立つ立場にある人こそ、朝の1時間を座禅に当てるべきなのだ。
2.ストレス解消にも役立つ。
マサチューセッツ工科大学とハーバード大学の神経学者によると、「瞑想を実践している人は、イライラを軽減すると考えられる脳波=α波を上手くコントロールできる」という科学的根拠があるとのこと。
“心を無にすること”が何よりも重要な座禅は、ストレス社会を生き抜くための必須習慣なのかもしれない。
都内で座禅を体験できるスポット3選!
1.龍雲寺 at 世田谷区
自宅、勤め先に近い人は是非とも足を運んでもらいたいスポット。
『東京禅センター/龍雲寺-Zen Cafe』では、初心者には、取っ掛かりやすい各種プログラムが充実している。
例えば、「15分間の椅子に座っての座禅」や仕事帰りに利用できる「夜の座禅体験」など。
ご褒美というわけではないが、各体験のあとには茶礼(されい)と呼ばれる禅宗式喫茶法でお茶とお菓子が振舞われる。
満席になる日もあるので、早めの予約がオススメだ。
2.曹洞宗 玉寶山 長光寺 at 新宿区
外国人が多く参加しているスポット。
毎月第2・第4土曜日に初心者向け、毎月第1・第2土曜日に経験者向けの座禅会を開催している。
こちらは14:00~15:30と昼の時間帯に行われるが、休日に自分の時間をゆっくり過ごしたいという人にオススメ。
参加費が無料なので、初心者にとってこれ以上嬉しいことはないだろう。
文禄3年(1594)に建築された長光寺の歴史の香りも、是非味わってもらいたい。
3.龍雲山 髙乘寺 at 高尾山
都心ではないが、東京都内。
日帰り観光スポットでも有名な高尾山の近くにある。
自然豊かな森と山々に囲まれた神聖な環境のもと、じっくりと座禅体験をしてはいかがだろうか。
『髙乘寺』では、日帰り座禅体験を実施。
「開講諷経、坐禅、昼食(精進料理)、写経、シェアリング、下山」といったメニューを10:30~15:00で体験できる。
参加費5,000円と少々値は張るが、何度か座禅を経験し、「少し違う場所で気分を変えたい」と思う人にオススメだと思う。
プログラムを通して、新たな自分を発見してみてはどうだろうか。
おわりに
座禅って難しそうだな……
そんなふうに尻込みする人もいるだろうが、やってみればそんなに難しくない。
強いて言えば、正座をする際に足が痛くなることぐらいだろうか。
どうしても難しい人は胡座をかけばOKだし、座禅の肝となるのは”心を無にすること”に他ならない。
その場の空気と一体化する、雑念を取り払う、深く、長く、深呼吸をする。
その方法さえ分かってしまえば、今回紹介した体験スポットだけでなく、世界中が座禅スポットとなるだろう。
「最近、どうも上手くいかないことが多い……」と悩んでいる人は、思い切って座禅の世界へと飛び込んでもらいたい。