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なぜ宮本武蔵が勝ったのか?もしも武蔵と佐々木小次郎が営業マンだったら?

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宮本武蔵と聞けば、「剣豪」「剣の達人」として有名な人物。
巌流島で佐々木小次郎との決戦に勝利し、名実ともにナンバーワンの剣術士となった。

しかし、歴史ファンのなかには、武蔵が勝ったことよりも「なぜ小次郎が負けたのか」に疑問を抱く人もいる。
つまり、小次郎のほうが強いという意見も多いからだ。

そこで今回は、なぜ宮本武蔵が勝ったのかを考察していきたいと思う。命を懸けた戦いで見えてくる、武蔵のビジネスセンスに迫ってみよう。

負けから勝ち方を学んだ宮本武蔵

時は1600年。17歳の武蔵は、剣で名を馳せようと関ヶ原の戦場に出兵していた。
剣の腕に自信があったが、戦場で活躍できず過酷な現実を目の当たりにする。

武蔵が思い描いていた戦場とは違い、あまりのスピードにたじろいでしまったのだ。幼い頃に父親から武芸を習い、13歳で剣術に目覚めると地元の剣豪たちを打ち負かして自信をつけていた。

そんな矢先、「自分の剣術が通用するのか試してみたい」と関ヶ原の合戦へと出陣したわけである。
無数の兵士に紛れて戦うが、飛び交う鉄砲の弾や騎馬隊の勢いに圧倒され、生き残ったというよりも逃げ帰って命拾いした。

「今まで習得してきた剣術とは何だったのか」、あまりにも無力だった自分に嫌気がさし、はじめから剣術をやり直すために旅へと出る。

武蔵は、生まれつき宮本という姓ではない。
宮本村の生まれだったため、のちに宮本武蔵と名乗るようになった。

それまで剣術のスタイルや技術にこだわっていたが、関ヶ原での敗北で「勝たなければ意味がない」ということを学び、とにかく勝つことに徹するようになる。

そうして誕生したのが二刀流という戦法。
右手も左手も同じように動かせるように鍛え、変幻自在の剣術として確立された武蔵のスタイルだ。

勝ちにこだわる宮本武蔵の秘策とは?

関ヶ原では敗れた西軍の兵だった宮本武蔵。かたや佐々木小次郎は、東軍(徳川)の兵だった。
当時から剣豪として名高かった小次郎は、徳川の時代になり、さらに評判は世間に知れ渡っていた。

無名の武蔵は小次郎を倒せば剣術で天下がとれると考え、1612年に決闘を申し込む。
決戦の舞台となった巌流島は山口県下関市の船島にあたり、現在は開聞海峡を一望できる公園として整備されている。

小次郎は長太刀と呼ばれる通常の刀よりも長い日本刀を武器にしていた。
長太刀は扱いが難しく、刀を振り回しながら次々となぎ倒すように斬っていくのが小次郎の剣術。

武蔵は二刀流で勝負を挑む。
だが、変わった武器で勝負を挑んでいる。片手に短い日本刀を持ち、もう一方の手には船を漕ぐときに使う道具「カイ(櫂)」を持っていた。

さらに、武蔵は戦いの開始時間に遅刻する。しかも、「わざと遅れた」という説が有力とされている。
なぜ、そのような行動に出たのだろうか?

勝つために手段は選ばない

佐々木小次郎の目的は剣術を競って勝敗を決めること。
かたや武蔵は、とにかく勝つことが目的だった。

約束の時間に遅れ、しかも刀ではなく船を漕ぐ道具で小次郎の動揺を誘ったという見方がある。

つまり、心理戦を仕掛けていったのだ。
剣を交えてから勝負が始まると考えていた小次郎に対し、戦う前から勝負は始まっていると考えていた武蔵は、自分勝手なペースで進めることで小次郎の心を乱した。

長太刀は重くて扱いづらいが、同じくらいの長さでも木で作った丈夫なカイなら振り回せる。
小次郎の長太刀を防ぎやすくなり、二刀流なら自分のほうが有利、そう考えたのだろう。

結果、武蔵は勝利した。
もちろん、剣術の腕もあったから小次郎と戦えたわけだが、心理戦を使わず真っ向から勝負していたら…ひょっとすると結果は違ったかもしれない。

これを卑怯と見るか巧妙と見るかは人それぞれだが、命を懸けた勝負で可能な限りの準備を施した武蔵は戦いのプロフェッショナルと言える。

もしも宮本武蔵と佐々木小次郎が営業マンだったら?

二人の戦法をセールスに例えるなら、商談が始まってから交渉するタイプが小次郎であり、客に会う前から営業は始まっていると考えていたのが武蔵。

セールスの場合、自分が望む結果に導くように流れを組み立てる必要がある。
行き当たりばったりで交渉しても、それは完ぺきとは言えない。

相手の心理を考察し、どのようにしたら「YES」と言うか組み立てるかが交渉や営業のカギになる。また、行動パターンでも違いが出てくる。

話術や商材など材料に自信をもって交渉に挑むのが小次郎タイプ。
武蔵タイプの営業マンは、状況に応じて手段を変え、自分に有利となる方法でアプローチできるように前もって準備しておく。

トーク力や商材で真正面から勝負に挑む小次郎に比べ、武蔵の営業スタイルは自由なのだ。
まさに、カイ(櫂)と刀の二刀流で勝負を挑んだ変幻自在の営業スタイル。

電話で交渉したり、あるときはメールで反応を確かめてみたり、あらゆるアプローチを講じて自分に有利な方法を探る営業マンは分析力が高い。

選択肢を広くすることで武器も多くなり、何よりも最適なプランを組み立てやすくなる。
営業や交渉における鉄則は、「ファーストアプローチ」と「商談前の準備」が結果を大きく左右するのだ。

変幻自在の営業スタイルを宮本武蔵に学ぶ

いくら高度な交渉スキルを身につけていても、的外れなアプローチでは客から「YES」は引き出せない。それでは、ただの自己満足で終わってしまう。

相手の心理を読み、自分のフィールドに持ってきてこそ、はじめて交渉スキルが活かせるのだ。相手の心理状態を考えず自分本位の交渉を続けても商談は成立しない。

どうすれば納得するか、どうすれば相手の心が動くか、そのために必要なアプローチは何か、営業とは交渉が始まる前からの準備が重要である。

武蔵に学ぶべきことは、変幻自在のスタイルにほかならない。
相手のニーズに合わせた的確なアプローチを仕掛け、交渉を有利に展開して商談を成立させられるのが武蔵の戦法。

相手の心理状態を考察し、タイミングを見計らって交渉を持ち掛けるのも営業スキルの一つだ。
真剣勝負といっても、方法は一つではない。

小次郎のような過信タイプもいれば、武蔵のように用意周到で戦いに挑む方法があってもいい。
変幻自在というスタイルは、営業や交渉、人間関係を築くときにも武器になる。

広い視野で物事を考えず、臨機応変に立ち回れる考え方や行動こそ、宮本武蔵に学ぶ教訓と言えるのではないだろうか。ぜひ、参考にしていただきたい。

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