気力アップ!ドーパミンを増やすために、今日から実践したい5つの方法とは?
やる気が出ない、気力がない、焦る…。
誰にでも、そんな時はあるだろう。
だが、なぜ、やる気が出ないのか。
むしろ、やる気とは、どこから来るのか?。
そこには、脳内物質「ドーパミン」の関与があるとされる。
戦う戦士には、内発的にやる気を起こす“動力”が必要だ。
今回は、“やる気物質”と言われる、ドーパミンに迫ってみる。
ドーパミンとは?
ドーパミンは、「報酬系」と言われる脳内神経伝達物質の1つである。
「快感物質」とも呼ばれ、「喜び」や「高揚感」をもらたすホルモンだ。
その役割は、単なる「快楽」をもたらすだけではない。
あらゆる行動の「動機づけ」の元になるとされ、向上心、学習、運動機能、集中力などに、深く関与することが分かっている。
よって分泌が低下すると、物事への意欲や関心が薄れ、無気力となる。
いくら、いい人生をしたいと言っても、そもそも「やる気」が起きなければ、何も生まれない。
ドーパミンは、「やる気」=「生きる意欲」を作る重要なホルモンである。
“快感サイクル”が、文明を発展させた
自分のしたことに成果がだせれば、快感だ。
「気持ちいい」「うれしい」「楽しい」「旨い」「やった」「素敵だ」…
このような「快の感覚」を味わう時、ドーパミンが放出されている。
脳は、その快感を覚えると“貪欲”になる。
そしてさらなる快感を得るために、また意欲が生まれるのだ。
この「快感サイクル」が、文明を発展させたと言っても過言ではない。
だが、ドーパミンは過剰に分泌すると、快楽や報酬だけを欲するようになり、依存症や中毒を招く。
それを人工的にもたらすものが、覚せい剤などの薬物である。
薬物に頼ると、本来は使われて分解されるはずの物質が脳内に残り、脳機能に支障をきたすのだ。
本来、ドーパミンは自分自身で作る脳内物質だ。
適度な分泌は、「脳のコンディションを向上させる」=「自分を向上させる」ことに繋がるのだ。
ドーパミンを増やす5つの方法
ビジネスパーソンにとって、味方にしたい物質の1つがドーパミンだ。
安全にドーパミンの分泌を促す方法を実践しよう。
⒈“チロシン”を多く含む食べ物で
脳機能と栄養の関係は、無視できない。
ドーパミンは、アミノ酸の一種「チロシン」から作られるからだ。
チロシンを多く含む食材は、
肉類(豚・鶏)、魚(鰹節、まぐろ、しらす)
乳製品(ヨーグルト、チーズ)、その他、バナナ、アボカド、アーモンド、チョコレート、コーヒー、緑茶など
日頃から適度に、これらの食材を摂取することを心がけよう。
2.運動する・体を動かす
運動は、筋肉や皮膚からの刺激で脳を活性化させ、沈んだ気持ちを回復させる効果がある。
汗や疲労感が、心地よさや爽快感へと変わり、満足感に繋がるからだ。
俗にいう、ランナーズハイはドーパミンの放出によるものである
チームプレーであれば、仲間と楽しく過ごす幸福感からも分泌する。
1人でも複数でもいい。
体を動かすということを心がけよう。
3.マンネリ化を避ける
“新鮮さ”“ときめき”“初めての体験での感動”。
これらはドーパミンの濃度を高める。
旅行でテンションが上がるのは、日常と異なる情動体験があるからだ。
案外、脳は単純である。
職場にかわいい子が入っただけで、気分が上がったりするだろう。
通勤ルートを変えてみる、ファッションを新調する、新しい店に入ってみるなど、変化を楽しもう。
4.楽しいことを考え、計画する
まだ実践していなくても、“達成が予測される状態(報酬予測)”でもドーパミンは分泌される。
子供の頃、遠足の前日に興奮して眠れなかったりするなどだ。
好きな人と過ごすプランを考えたり、乗馬でも釣りでも楽器でも、上手くなりたいことを想像したりするだけで、ドーパミンは放出される。
「これまで快感だと思ったこと」「これからやってみたいこと」を書き出してみよう。
5.「やった!」をたくさん体感する
心の中で、思わず「やった!…」と思うあの感じは、ドーパミンがドッと出ている。
事の大小にかかわらず、達成感の回数が多いほど、報われた(報酬)を実感し、ドーパミンの量が多くなる。
やった! いいね! よし! やったね! を体感するほど、「思考のクセ」が変わるのだ。
まずは、あなたの「好き」を実践し、ドーパミン不足を改善していこう。
おわりに
遊びでも、勉強でも、仕事でも、何かに夢中になって食事をするのも忘れた…。
そんな喜びを、忘れていないだろうか。
最近、音楽聞いてないな…など、本当は好きで、すぐにできることすら、忙しいからと後回しにしてはいないだろうか。
「心の状態が悪い」ときは「脳のコンディション」が悪いのだ。
やる気が出ない…そんな悩みを、今もってる人、これからそう感じた時、自分を責めても意味はない。
まずは、脳をイキイキさせることが先決だ。
「脳を快にする習慣」を実践し、快感サイクルを生み出せば、人生は圧倒的に楽しくなる筈だ。