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夏こそ恩恵に授かりたい! 爽やかな風味がたまらない”わさび”の魅力に迫る。

ツーンッとした辛味のあとに、爽やかな香りが鼻を抜ける。
食欲が減退する暑い季節に、“わさび”は欠かせない香味野菜のひとつだ。
しかし、ざる蕎麦や刺身など、すり下ろされた状態で食べるのが一般的。
最近ではわさびの栄養価の高さが評価されているものの、いまいちその魅力にピンと来ていない人も多いのではないだろうか。
そこで、今回はわさびの産地、歴史、栄養価など、その魅力を紐解いてみた。
今夏、より味わい深くわさびの辛味に舌鼓できるはずだ。

日本に自生していた香味野菜

その歴史は、はるか飛鳥時代にまで遡る。
奈良県明日香村の遺跡を探索していたところ、8〜30㎝ほどの”木簡”が発掘された。
そこには、わさびや薬草などの名前や管理する役所名などが記されていたらしい。
研究の結果、飛鳥時代にはすでに薬草円なるものが存在していた可能性が高くなった。

その後、わさび山葵の名前が初めて文献に記されたのは、平安時代。
日本最古の薬草辞典『本草和名』に、しっかりと”山葵”の文字が記され、当時は薬草として重宝されていたことが分かっている。

本格的な栽培が開始されるのは、江戸時代。
健康・美食家としても名高い徳川家康にわさびを献上したら大喜び!
安倍川の上流、有東木(現在の静岡県)に栽培所を設けることとなる。
同所は「わさび栽培発祥の地」として、現在も名産地として名高い。
島根県益田市の”匹見わさび”、長野県安曇野市の”安曇野わさび”と並ぶ、日本三大わさびのひとつに数えられている。

寿司や蕎麦など、日本食に欠かせない食材・わさび。
遥か昔から私達の食と健康を支えてきたと思うと、また違った味わいになりそうだ。

わさびには種類がある

冒頭でも記したが、私達がわさびと対面するときは、すでにすり下ろされた状態。
そのため、普段は気づきにくいことがたくさんある。
例えば、わさびには種類があること、それぞれに味わいが違うことをご存知だっただろうか。

沢わさび

主に静岡県、長野県で栽培。
清らかな清流のもとでしか育たない、水の中で育つ種類。
辛味がほとんどなく、どちらかというと甘みが強い。
爽やかな風味を楽しめるので、主に生食用として用いられている。

畑わさび

主に岩手県で栽培。
わさびの爽やかな香りと土の香りが相まって、独特の風味がある。
すり下ろしには適しておらず、主に”わさび漬け”などの加工品に用いられる。

ホースラディッシュ

別名:西洋わさび。
東ヨーロッパが原産地で、日本では北海道で栽培されている
すり下ろしたときの色が純白で美しく、鋭く強い辛味が特徴的。
ステーキやローストビーフなど、西洋の肉料理に添えられていることが多い。
洋食レストランでわさびを見かけたら、おそらく白色なので注目してみよう。

わさびの辛味は栄養の証

最も特徴的な、ツーンッとした刺激のある辛味。
その成分は”アリルイソシオシアネート”と呼ばれ、強い殺菌作用を持っている。
食中毒の予防、防カビに働くだけでなく、生魚などの生臭さを解消。
総じて、刺身や寿司など、”生食”を主とする日本食との相性が抜群なのだ。

そのほか、最近では”6メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート”という成分に注目。
発ガン性物質を分解する解毒酵素の働きが、2倍以上になるという研究結果が出ている。
抗酸化作用や血流改善作用もあり、毎日のわさび習慣が奨励されているのだ。

また、夏に嬉しいのが食欲増進作用。
生姜やにんにくといった香味野菜全般に当てはまることだが、刺激的な香りは唾液の分泌を促し、食物の消化吸収も助けてくれる。
食欲がないなぁと感じたまま、放っておくと熱中症などを引き起こすかもしれない。
そんなときは、わさびを有効的に使っていこう。

おわりに

わさびといえば、すり下ろしが日常的。
しかし、何も刺身や寿司、蕎麦といった料理だけに用いるわけではない。

鶏肉と夏野菜をわさびと一緒に炒めたり、食欲がないときは遠慮しがちなクリーミーなパスタも、わさびを添えれば爽やかなテイストに様変わりして食べやすくもなる。

昔に生きた人達と同じように、今を生きるあなたも、わさびの風味や栄養といった恩恵に授かってみてはいかがだろうか。

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