たかが氷と侮るなかれ。 天然氷を使ったふわふわ食感のかき氷を食すべし!
数年前から若者の間で流行している「かき氷」。
昔ながらの和喫茶だけでなく、お洒落なカフェでも提供されている。
価格も向上し、600〜800円が相場。
たかが氷を使ったデザートに、800円もかけるのか?と思うかもしれない。
しかし、侮ってはいけない。
最近のかき氷は、他のデザートと遜色ない大満足の内容なのだ。
その秘密は、”天然氷”。
天然氷とは、自然の寒さでゆっくりと凍らせた氷のこと。
山間などの自然環境下に人工の池を造り、そこに良質な湧き水などを引き込む。
低温で時間をかけて凍らせるため、途方もない手間がかかるが、そのおかげで透明度が高く、溶けにくい、良質な氷が出来上がるのだ。
今回は、天然氷を使った、かき氷を楽しめるお店をご紹介。
ふわふわっとした食感の絶品・かき氷を、夏場の暑い時期に味わいつくして頂きたい。
※各店舗によって提供時期が異なるため、HP等を要チェック。
【秩父】阿左美冷蔵 金崎本店
天然氷の産地として有名な、埼玉県秩父市の”阿左美冷蔵”。
その直営店が、秩父鉄道「上長瀞駅」から徒歩3分の場所にある。
口溶けが絶妙なふわふわ食感のかき氷。
桃、莓、林檎、みかんなど、季節毎にこしらえたオリジナルシロップが美味い。
いずれも天然氷に上手く馴染むよう、天然の素材だから旨味もたっぷりだ。
昭和初期に建造された日本家屋で、涼しい夏のひと時を過ごしてはどうだろうか。
電話:0494-62-1119
営業時間:10:00~17:00 ※混雑時等は15:00頃オーダーストップ
定休日:要確認
公式URL:http://asamireizou.blog.jp/
参考URL:http://tabelog.com/saitama/A1107/A110704/11000259/
【日光】松月氷室
全国にわずか5軒しかない天然氷の蔵元。
そのうちの3軒が日光に集中しており、”松月氷室”もそのひとつだ。
昭和27年からつくりはじめた老舗で、口の中にいれた瞬間、スッと柔らかく溶けていくのが特徴。
先に紹介した阿左美冷蔵と同じく、果肉が残る季節毎のシロップが人気。
そのほか、”みぞれ”や”黒糖みつ”など、昔ながらの駄菓子屋を思い出せる、素朴な味わいも楽しめる。
電話:0288-21-0162
営業時間:11:00~17:00(L.O.)
定休日:月曜(※祝日の場合、翌日が定休)
参考URL:http://tabelog.com/tochigi/A0903/A090302/9003227/
参考URL:https://twitter.com/shogetsugoodjob
【京都】祇園 NITI(にち)
和カフェ、和喫茶が集まる京都でも、天然氷のかき氷を味わえる。
日光・吉新氷室で手がけた天然氷で、雪のような軽さの口当たりが特徴だ。
和家具が織りなすモダンな雰囲気の店内では、”淡雪awayuki/天然氷のかき氷+季節の果実”、”淡雪awayuki/天然氷のかき氷+ミルク金時珈琲添え”など、お洒落なメニューが並ぶ。
昼間は町屋カフェ、夜は大人BARとしてお店を開いており、店内の雰囲気と共に楽しめる。
真夏は灼熱と化す京都。
天然氷のかき氷で、体の芯から涼んで頂きたい。
電話:075 525 7128
営業時間:cafe time 11:00〜18:00 bar time 19:00〜26:00
定休日:cafe timeのみ水曜定休
公式URL:http://www.gion-niti.com/
おわりに
もともと、日本では各地で天然氷をつくっていた。
現在のような製氷機がない時代なのだから、それも当然のことである。
大正時代では600軒弱、昭和初期には100軒以上の氷室(氷を保管する小屋)があったが、現在では全国にたった5軒しかのこっていない。
秩父:阿左美冷蔵
軽井沢:渡辺商会
各業者が運営する直営店もあるので、要チェック。
また、全国・東京都内でも天然氷を使った名店が点在している。
その際は、どこで作られたものなのか、是非とも確認して味わって頂きたい。