都会の狭間、心の拠り所。 祐天寺で過ごす、穏やかな散歩デートの時間。
中目黒、代官山、自由が丘。
日本有数のお洒落スポットが点在する、東急東横沿線。
その間に挟まれ、息を潜めるように、ポツリと存在しているのが”祐天寺”だ。
正直、有名なSHOPやレストランがあるわけでもなく、あまりパッとしないイメージ。
しかし、それ故に人通りが少なく、のんびりとした休日を過ごすのにピッタリの場所である。
「最先端の波に押し流されるのに疲れた」「都会の喧騒を離れ、とにかくゆっくりしたい」、そんな想いを抱える人に丁度いい環境。
今回は、そんな祐天寺の魅力をご紹介しよう。
祐天寺ランチ、選択肢は意外に多い。
祐天寺で食事をする場所なんてあるの……?
そう思われがちだが、意外にもカフェが点在している。
例えば、フランスの家庭料理を提供する『Branch』。
一軒家のキッチンをそのままくり抜いたかのような、アットホームな空間が広がる。
お店を一人で切り盛りしている女性店主は、フランスやホテルのレストランで腕を振るった実力派。
とはいえ、いずれのメニューも、店主の温かな人柄を垣間見れる、野菜中心の優しい味わい。
「こんにちは」で始まり、「行ってらっしゃい」と見送ってくれる、ポカポカ陽気にピッタリのフレンチレストランでお洒落なランチタイムを過ごしてはいかがだろうか。
こちらも小ぢんまりとした、アットホームな雰囲気。
ナチュラルワインと家庭料理を楽しめる『margo』は、祐天寺を代表するカフェレストランだ。
こだわりのワインとそれに合った手作りフードは、いずれも身体にスッと溶け込むような優しさに溢れている。
ランチタイムにはパンケーキセットを提供しているが、オススメはディナータイム。
キャンドルの灯りに照らされた店内は、とてもロマンチックな雰囲気。
席数が限られているため、利用時には予約をオススメする。
もちろん、昼間からワインを傾けるのも一興。
女性ウケ間違いナシなので、是非とも立ち寄って頂きたい。
電話:03-5722-4505
営業時間:
Lunch
金 土 日
12:00〜15:00(L.O.14:30)
Dinner&Wine
月 水 木 金 土 日
18:00〜22:00(L.O.21:30)
Bar Time
月 水 木 金 土 日
22:00〜24:00(L.O.23:30)※Charge 350yen
定休日:毎週火曜&第三月曜
http://www.margo3020.com/
雑貨・古着の聖地?
渋谷や原宿ほどではないが、お洒落なお店が点々とある祐天寺。
例えば、雑貨・古道具のお店『iro』では、食器、家具、ガラス、手拭いなど、様々なアイテムを取り揃えている。
大阪から上京した男女2人組が切り盛りしており、2010年にOPENして以来、すっかり地元に馴染んでいるようだ。
“季節の気配や色、モノの表情や風合い、使い込まれた趣”がコンセプト。
あなたの感性にピンッとくる、運命の出会いがあるかもしれない。
“真面目にフザける”がテーマ。
遊び心をたっぷり取り入れた洋服を手がけている『NIRAME.CO』。
国産&オーダーメイドにこだわっており、熟練の職人が1着1着を丁寧に作り上げる。
周りの人から洋服をツッコまれて会話が始まる、そして、そこに笑顔が生まれる、目指しているのは明るい洋服づくり。
もしかすると、あなたの勝負服になるかも? 一度は覗いてみたい、注目のアパレルショップである。
コーヒーが美味い街、祐天寺。
祐天寺エリアはとても狭い。
しかし、駅前を中心にコーヒーが美味しいお店がたくさんある。
こちらは、『coffee caraway』。
もともとは祐天寺駅から離れた場所にあったが、2015年の秋に移転。
現在は徒歩数分の場所に、小ぢんまりとしたお店を構えている。
コーヒー豆の焙煎から手がけている店主。
実は、もともとはコーヒーがあまり好きではなかったらしい。
そこで、「誰もが美味しく頂ける、やさしいコーヒーを提供したい」という想いから、coffee carawayはスタートした。
実際、彼女が淹れるコーヒーは雑味がなく、スッキリとした喉越しで、嫌な後味がない。
焙煎したてのコーヒー豆も販売しているので、お土産にいかがだろうか。
大人な雰囲気を味わいたいなら、『KISSA BOSSA UMINEKO』。
コンセプトは、”good coffee&good music”。
店主自らが、セレクトしたジャズやボサノバなどのレコードを店内BGMとして流している。
薄明かりのムーディーな雰囲気の店内で、1杯1杯丁寧に抽出したコーヒーを相棒に、じっくりと音楽に耳を傾ける……至福のひと時を体感できるのだ。
BARカウンターも備えられており、ウィスキーやジン、ウォッカなど、各種カクテルも楽しめる。祐天寺付近で夕食をとったあと、2軒目使いにもオススメだ。
おわりに
都会の喧騒を離れ、閑静な住宅街でのんびり過ごす。
祐天寺に流れる時間は、東京都内とは思えないほどに穏やかだ。
カフェや雑貨屋巡りを終えたあとは、是非とも『祐天寺』にも足を運んでもらいたい。
緑豊かな境内は、近隣住民の憩いの場。
広く開けた青空のもと、ほっと一息つくことができる。
さて、このあとはどこにいこう。
駒沢通りを下って、中目黒まで足をのばすか。
バスに乗って、恵比寿のレストランで大人ディナーを楽しむか。
いずれにせよ、彼女との良い休日を過ごせることは間違いないはずだ。