山・海・光。 3つの非日常を体感…この夏訪れたい!日本の絶景ホテル。
春が訪れ、桜が散り、間も無くGWがやってくる。
気がつけば、もう夏はすぐそこだ。
……今年はどこに出かけようか?
と、旅行の計画をぼんやりと考え始めている人もいるだろう。
そんな、あなたにオススメしたい非日常を体感できる3つの宿。
少々値段は張るが、今年だけは大盤振る舞い……なんてのはどうだろう。
頑張った自分へのご褒美として、是非とも覗いてもらいたい。
【山】王ヶ頭ホテル
長野県松本市にある美ヶ原高原の頂上付近。
標高2,000mという凄まじい環境に佇むのが天空のホテル『王ヶ頭ホテル』だ。
見下ろせば雲海、見上げれば満天の星空。
空気が澄んでおり、標高が雲よりも高いことから、大自然の偉大さを存分に堪能できる環境なのだ。
また、何よりも素晴らしいのは従業員のホスピタリティ溢れるサービス。
両方が相まって、気持ち良い休暇を過ごせること間違いなしである。
星空鑑賞などのレクリエーションが多いのもポイント。
松本市から無料送迎バスがあるので、想像よりも気軽に足を運べるだろう。
地上の暑い日差から逃れるため、天空へと足を伸ばしてはいかがだろうか。
【海】ヴィラサントリーニ
青い海に映える、白い建築物が美しい。
そんな、誰もが憧れるギリシャ・エーゲ海。
なかでも、とりわけ人気の観光地であるアントリーニ島。
その空間と雰囲気をそのまま持ってきたのが、高知県にある『ヴィラサントリーニ』だ。
外観も内装も料理も、全てギリシャを模したもの。
日本にいながら、異国に訪れたかのような錯覚にとらわれる。
高台にあるためプールサイドからは広い海を臨めるし、朝日や夕日は鳥肌が立つほどに美しい。
夜間は橙色の間接照明が織りなす、ロマンチックな空間が広がる。
この夏、究極のリゾート旅行を望むなら、ここで決まりだ。
【光】光の館
谷崎潤一郎の名作『陰翳礼賛』。
伝統的な日本家屋が織りなす”光”に着目した、現在に生きる私たちへのメッセージが綴られている。
この作品にインスピレーションを受けたのが、”光の魔術師”と称されるジェームズ・タレル。
そして、彼が内に秘めた想いを具現化させたのが、新潟県十日町市に佇む『光の館』だ。
自然の光を取り入れる天窓が設けられていたり、夕刻と明方にライトプログラムを催したり。
光と日本建築を融合させた、宿というよりは、ひとつの芸術作品である。
「日本人が忘れつつある、陰翳(暗闇)が織りなす世界の魅力」を集約した、アーティスティックな空間。
一度味わえば、一生忘れられない体験となるだろう。
おわりに
ただ単に観光に行く。
それもいいが、何らかの”テーマ”を掲げてみると一層面白くなる。
今回のように、山・海・光に特化した宿を見つけてみるのもひとつ。
ほかにも、食、農業、冒険、デザインなど……”非日常”を提供してくれる宿はきっとある。
今年、あなたはどんなテーマの非日常と出会うのだろう。
子供のように、ワクワクして寝られない日が訪れるのを期待している。