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桜の季節に味わいたい!祝い事に欠かせない魚の王様『鯛』の魅力に迫る。

淡く輝く桜色が美しい、高級魚=鯛。
大昔から日本人に馴染み深い魚。
「めでたい」の語呂に通じることから、祝い事に欠かせない食材でもある。
鯛とお米を一緒に炊き上げる『鯛飯』も、その昔、吉兆の証として食べられたのが始まりとか。
焼く、煮る、蒸す、どんな調理方法にも合う鯛は、日本人の繊細な舌を唸らせてきたのだ。
今回は、そんな私たちに馴染み深い魚の王様、鯛について迫ってみよう。

鯛を食べるのは日本人だけ?

鯛の旬は、天然物だと12~7月。
なかでも、産卵期直前の桜の季節が最も美味しく、”桜鯛”と称するほど。
ただ、中には1~2月の極寒期を耐えしのいだ鯛のほうが美味しいという人もいる。
機会があれば、季節ごとに食べ比べしてほしい。

また、鯛には桜色の鱗が特徴の『真鯛』のほかにも種類がある。
内湾に生息していて少々磯臭さが残る『黒鯛』。
真鯛の代用として用いられることが多い『血鯛』。
レンコンダイとも呼ばれ、祝宴の折詰めで塩焼きがよく見られる『黄鯛』。
そのほか、脂がのった養殖物の鯛も市場に出回っている。
いずれにせよ、「最も味が良いとされるのは天然物の真鯛だ」という意見が多いのは確かだ。

日本人にとても親しまれている魚だが、その他の国ではそうでもないらしい。
例えば、中国では”死者の肉を食う魚”として忌み嫌う風習がある。
祝い事に用いる日本とは真逆だ。
また、アメリカでは食用ではなく、”肥料”として用いられることが多い。
そのような観点からも、鯛は日本ならではの魚と言えるだろう。

縄文時代から食べられていた?

日本人の鯛好きは、100年、200年前の話ではない
なんと約5,000年前、縄文時代にまで遡る。
当時の生活痕が残る各地の貝塚を確認したところ、なんとの鯛の骨を大量に確認。
真鯛だけでなく、黒鯛など、日本人が有史以前から鯛を食していたと証明された。
ちなみに、調理方法は刺身、焼き、煮物など、現在の私たちとほぼ同じ。
鯛の美味しい食べ方は、今も昔も変わらないのだ。
また、日本最古の歴史書である『古事記』には、既に”鯛”の漢字が使われており、続いて『風土記』、『日本書紀』、『万葉集』などにも同じく記されている。

その後、鎌倉時代に入ると、さらに持てはやされる。
見栄えの良さから多くの武士に好まれ、室町時代には慶祝料理に用いるなど、上等な食材として重宝されるようになるのだ。
ヒレにトゲが並び、固い鱗に覆われた姿から、武士の鎧兜になぞらえ、江戸時代には『魚の王』としての地位を確立。
今日に至るまで、日本人の繊細な舌を満足させてくれている。

“鯛飯”は2種類あるって、知ってた?

鯛の生息域は、日本全国の岩礁地帯
その気になればどこでも釣ることができるが、中でも味が良いとされているのは、愛媛県や長崎県、福岡県。天然モノの漁獲量もトップクラス。
特に、愛媛県は郷土料理である鯛飯が有名だ。
ほとんどの人が、お米と丸ごとの鯛を一緒に炊いた”炊き込みご飯風”をイメージすると思うが、実は鯛飯には2種類ある。
それぞれの特色と共に、オススメのお店をご紹介しよう。

y_iさん(@u41ic)が投稿した写真

1.宇和島の刺身を使った鯛飯

愛媛県・南予地方に位置する宇和島。
鯛の名産地として、昔から鯛飯が郷土料理として親しまれている。
宇和島の鯛飯は、鯛の刺身を使う。
あつあつのご飯の上に乗せ、醤油、味醂、生卵、胡麻、だし汁で作ったタレをかけて食べる。
甘辛いタレが食欲をそそり、新鮮でコリコリした鯛の食感がなんとも言えない。
その歴史は古く、源平の時代、伊予水軍が酒盛りをしていたとき、酒の残った茶碗に、ご飯と醤油にたっぷりつけた鯛を乗せて食べたのが始まりとされている。
生の鯛を使った鯛飯は、宇和島独特の食べ方。
他では味わえない、と全国から足を運ぶ観光客が大勢いるそうだ。

オススメのお店:ふるさと割烹 丸水

昭和21年に初代が暖簾を受け継ぎ、以来100年以上も続いている老舗。
宇和島の元祖鯛飯とされており、こだわりの生卵と秘伝のタレが光る、本物の味を楽しめる。
天然の真鯛をて提供しているため、売り切れ次第終了。
東京都赤坂のアークヒルズ内にも出店しているので、要チェックだ。

丸水 松山店
住所:愛媛県松山市大街道3-6-4
電話:089-931-8122
営業時間:11:00~15:00 17:00~20:00
定休日:水曜日
丸水 アークヒルズ店
住所:東京都港区赤坂1丁目12-32 アーク森ビル3F
営業時間:11:00~20:00
電話:03-3582-8184
定休日:年中無休

i'm_Noriさん(@n.loveme777)が投稿した写真

2.松山・北条の炊き込み鯛飯

東予地方・中予地方で食べられる。
全国に一般的に広まっているのは、こちらの炊き込みご飯風の鯛飯だ。
一尾丸ごと焼いた鯛を、醤油や塩で味付けした半炊き状態の炊き込みご飯の上に乗せ、さらに火を通して完成。
お米がふっくらと仕上がる、土鍋で提供されることが多い。
起源となるのは、神功皇后(179~269年頃)が朝鮮出兵を試みた時代。
松山市北条地区に浮かぶ”鹿島(かしま)”で戦勝祈願をしていたとき、漁師から立派な鯛を献上されたそうだ。
「鯛は吉兆なり」と喜んだ神功皇后が、その鯛でご飯を炊いたのが、炊き込み鯛飯の始まりと伝えられている。
シンプルな味付けだからこそ、鯛の旨味と風味を存分に味わえる贅沢な一品。
是非、本場の愛媛県で食したいところだ。

オススメのお店:鯛メシ専門 鯛や

炊き込み鯛飯の中心地である松山市・三津浜。
天保5年創業の問屋を昭和4年に改装し、有形文化財にも指定されている老舗だ。
プリプリとした肉質がたまらない、天然鯛を使用した鯛飯はなんと1日30食限定。
予約が必要なので、愛媛県に旅行する日程が決まっているのなら早々と連絡しておこう。
また、暖簾の黒猫がなんとも愛らしい。
女性受け間違いなしである。

住所:〒791-8061 愛媛県松山市三津1丁目3-21
電話:089-951-1061
営業時間:11:30~15:00
定休日:火曜・水曜(祝日は営業)
http://taimesi.net/menu/

Akifumi Takadaさん(@akifumi.takada)が投稿した写真

ちなみに、『たいめん』も郷土料理のひとつ。
鯛を煮付けて、そうめんと大皿に盛り、鯛の煮汁と食べる。
「鯛=めでたい」と「そうめん=細く長い」というイメージから、「縁がいつまでも続きますように」という結婚式に欠かせない料理だ。
兵庫県の淡路島など、瀬戸内海周辺で味わうことができる。

おわりに

最後に、『たい焼き』の由来が面白いので記しておこう。
前身は、江戸時代に流行っていた『今川焼き』。
今は現存しないが、神田の今川橋の近くで売られたのが最初で、当時はなかなかの評判だったらしい。
その後、明治の末頃に、現在のような”鯛”を模った今川焼きが登場する。
その由来は諸説あるが、縁起の良い魚だったが庶民には手を出せない憧れの魚だったから、という説が有力。
いずれにせよ、それほどまでに、鯛は日本人との繋がりが強いのである。
本物の鯛を食べる機会がないのなら、少しばかりたい焼きにご縁を祈願してはいかがだろうか。

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