二度と戻れない…あの頃に想いを馳せる。 ノスタルジー溢れる“単線”電車 3選
もう、二度と手に入らないもの。
思い当たる節は色々あると思うが、全ての人に共通しているのは、子供時代だろう。
その日をいかに楽しく過ごすかだけを考え、のびのびと走り回っていたあの頃。
ちょっぴり人生に疲れたとき、ゆっくり目を閉じて思い出に浸りたくもなるだろう。
そんなときにオススメなのが、地方にある単線電車を収めた写真。
長閑な自然の真ん中を、小さな電車がガタンゴトンと駆け抜けて行く。
例え生まれ育った場所でなくても、その光景を想像しているだけで、どこか懐かしく、感傷に浸れるのだ。
今回は、3つの単線電車を巡る旅に出かけてみよう。
【兵庫県】播但線
兵庫県にある、播但線。
西部に位置する姫路と北部の和田山を結ぶ、JR西日本の路線だ。
鮮やかな朱色を纏った二両編成の車両は、豊かな自然のなかで映えてみえる。
緑いっぱいの長閑な田舎風景に、懐かしさを覚えるはずだ。
【静岡県】大井川鉄道
静岡県にある、大井川本線。
金谷駅から千頭駅を結ぶ、単線電車のローカル線。
春にはソメイヨシノやシダレザクラが咲き誇り、初夏には新茶の緑がまぶしい茶畑が広がる。
しかし、大井川鉄道の魅力は車両のユニークさにあるだろう。
写真に写っているのは、もともと関西の南海鉄道で走っていた車両。
静岡県らしい抹茶色が可愛らしい。
また、蒸気機関車が現役で運行していたり、子供受け間違いなしのトーマス機関車が走ったり、なかなか面白みがある。
家族全員で訪れたくなる単線電車だ。
【千葉県】小湊鉄道
千葉県市原市にある、小湊鉄道線。
五井駅から上総中野駅までを結ぶ、私鉄ローカル線だ。
今回の記事は単線電車という括りでまとめているが、小湊鉄道は経由で走る”ディーゼルカー”。
写真を見ても分かる通り、電線がひとつもない。
そのため、車両と周りの景色が一体化し、とても美しい光景をカメラに収められるのだ。
特に人気なのは、菜の花が黄色い絨毯をつくる春。
また、山々が色づく紅葉シーズンも多くの人が訪れる。
しかし、青々とした稲穂や大きな入道雲を臨める夏もいい。
豊かな自然と長閑に過ぎる時間を存分に堪能してもらいたい。
おわりに
写真を見ているだけでは物足りない!
そんな人は、連休中にふらりと出かけてみよう。
普段、都会に住んでいたり、勤めているのなら尚更だ。
豊かな自然の中で深呼吸し、時間に追われることなく、ゆっくりと単線電車の旅に浸ればいい。
子供時代には、もう二度と戻れない。
だけど、大人には大人ならではの、余裕を持った思い出の作り方がある。
今年は、大人の休みを満喫してはどうだろうか。