今すぐ実践したい！ 映画『マイ・インターン』に学ぶ“粋”な大人の作法。

映画には、粋のヒントが、たくさん詰まっている。
2015年に劇場公開した『マイ・インターン』もそのひとつだ。
オスカー俳優である”ロバート・デ・ニーロ”と”アン・ハサウェイ”が共演を果たした同作。
日本を含めた世界中で大ヒットし、DVDの販売・レンタルも始まっている。
物語自体の面白さはもちろん、主人公・ベンの粋な計らい、紳士的な姿勢を随所に垣間見ることができる作品。
大人の男性として必見である。
今回は、そんな映画『マイ・インターン』に学んだ仕事・恋愛・人生に役立つ作法を抜粋してご紹介しよう！

ベンの作法 その1：何事も一歩引いてみる。

人は、多くを語りたがる生き物だ。
しかし、それは時として、人間関係を崩す引き金になりかねない。
想像してみてほしい。
長時間、自分の自慢や考え方を聞かされると、どんなに寛容でもうんざりするはずである。
70年の人生を歩んできたベン。
彼はその点をしっかり弁え、あくまでも一歩引いて物事を俯瞰している。
それはつまり、“求められて、初めて応える”という姿勢だ。

例えば、自ら助言をしない。
40年も働いてきた人生のベテラン・ベンは、成長真っ只中のベンチャー企業に「もっと、こうしたほうがいいのに……」と、何度も思っただろう。
しかし、一方的にアドバイスをするシーンは、ほとんどナシ。
上司であるジュールズはもちろん、ほかの仲間から、「どう思う？」「助けて！」と頼られて、初めて助言や助け舟を出す。
しかも、言葉少なめに。
その姿勢は、物語全体を通して感じられた。

女性を引っ張る、力強い男は頼もしい！
そんな意見もあるが、男性の格好良さはそれだけではない。
一歩引いて、相手の意見や考え方を尊重し、引っ張るのではなく背中を押してあげる。
それが、粋な大人が目指すべき理想像ではないだろうか。

ベンの作法 その2：好きな名言を持つ。

座右の銘、ともいうべきか。
あなたは、好きな名言を持っているだろうか。
例えば……

正しい行いは、迷わずやれ。

『トム・ソーヤの冒険』の著者 マーク・トウェインの言葉。
それが、ベンの大切にしている名言だ。

失敗してもいい。
指をさされ、笑われてもいい。
正しいこと、間違っていること、美しいこと、素晴らしいこと。
そんな、自分の信じる”指針”に従って、歩んでいく。
この心情を貫いている、ベンの姿を物語の中では度々見ることができる。
正直、自分の信じるように行動するのは難しい。
だが、それを実践しているからこそ、付いていきたくなる人物になり得るのだと思う。

好きな名言を見つけたら、
さっそくFacebookのプロフィール欄に記入しておこう！

ベンの作法 その3：ハンカチは必需品。

あなたは、日頃からハンカチを持ち歩いているだろうか。
ペーパータオル、エアータオルが完備されている現代、大きな価値を見出している人は多くないと思う。
物語に登場する20代の若者も、その一人。
ベンの自宅を訪れたとき、「ハンカチって何のために役立つの？」と問いかけるシーンがある。
それに対し、粋な大人・ベンはこう答えた。

ハンカチは貸すためにある。
女性が泣いたときのため、紳士のたしなみだ。

男も惚れてしまう、名言中の名言ではないだろうか。
ハンカチは手を拭くものではなく、女性をの涙を拭くもの。
清潔で、お洒落なハンカチを常にポケットに入れておけば、明日からあなたも紳士の仲間入りだ。

そのほか、ベンに学ぶべき紳士の作法はたくさんある。
例えば、尊敬する人に会いに行く、ヨレヨレTシャツ＆ボサボサ頭の若者に対して、

エリつきのシャツで行け。礼装だ。男っぽいシャツを探し、髪もなでつけろ。シャツをズボンの中に入れることも忘れずに。

と助言。
仕事だけでなく、デートなどにも通用する嗜み。
現実、実践できている人は少ないのではないだろうか。
緩く、楽に、肩肘張らず働く。
そんな姿勢が一般化されてきているが、いざというときに、ビシッとスーツ姿を決められる余裕のある大人でいたいものである。

おわりに

この作品は、女性をメインターゲットにしている。
仕事を頑張る世の中の女性にエールを送る、そんな現代の社会状況を投影した物語。
しかし、男性だからこそ、「女性に対する接し方」や「女性を応援する姿勢」など、理解・関心できる点が多々ある。
仕事だけでなく、恋愛、人生、生き方などのヒントを教えてくれる映画『マイ・インターン』。
今回ご紹介した以外にもたくさんの名言が登場するので、書き留めるメモ帳などを持ってじっくり鑑賞してほしい。