集中力が…… くしゃみ、鼻水、目の痒み『花粉症地獄』から脱出するための食習慣。
寒い冬が終わり、暖かい春がやってくる。
やっと気持ち良く過ごせるなぁ……と安心するも束の間。
草木が芽吹くと同時に、やつらもやってくる。
そう、『スギ花粉』だ。
くしゃみ、鼻水、目の痒み。
花粉症でない人にとっては無関係だが、一度患ってしまうと毎年のように悩まされる。
マスク、眼鏡、目薬、症状緩和薬など、花粉対策は必須だが、今年からは食事対策を取り入れてみてはいかがだろうか。
もちろん、完治させることはできないが、症状を和らげてくれる栄養素・食材はたくさんある。
外部からの攻撃を防ぎつつ、内部からも守りを固めようというわけだ。
今回は、花粉症の正体に迫りつつ、食事対策にオススメの食材・栄養素を一部ご紹介しよう!
花粉症の正体とは?
花粉といえば、2~5月に飛散する『スギ花粉』が有名。
しかし、3~6月は『ヒノキ』、4~5月は『イチョウ』、7~10月は『ブタクサ』など、花粉は1年を通して飛び散っている。
ヒノキは平気だけど、秋頃になるとブタクサの花粉でアレルギー反応を起こす人もいる。
そもそも、花粉症とはアレルギー症状のことだ。
体内に花粉が侵入すると、まず『抗体産生細胞』と呼ばれるリンパ球が出てくる。
彼らがアレルゲンに対抗するための『IgE抗体』を生成。
花粉の除去を担ってくれるわけだが、活性化しすぎると、今度はそれに反応した『ヒスタミン』が過剰に分泌されてしまう。
このヒスタミンが、目や鼻の粘膜を強く刺激。
そこで、くしゃみ、鼻水、目の痒みといった反応=アレルギー症状が引き起こされるわけだ。
症状を緩和させるためには、元凶である花粉の体内侵入を阻むか、症状を緩和させる必要がある。
今回は、とりわけ”食事・栄養”に焦点を絞って対策をご紹介しよう。
緑茶、枝豆、ワイン、チョコレートでポリフェノールを!
― 強力な抗酸化作用で、体内の花粉を無毒化 ―
強力な抗酸化作用を持つ、ポリフェノール。
毛細血管を強化・保護しつつ、活性酵素(IgE抗体)を抑制し、血流を改善する働きがある。
また、ヒスタミンの放出を抑える働きもあり、総じて花粉症の症状を和らげてくれるわけだ。
もちろん、花粉症以外のアレルギー症状にも効果が期待できる。
ポリフェノールは、植物が光合成を行うときに生成される”色素”や”苦味”。
あなたも耳にしたことがあると思うが、『カテキン』や『イソフラボン』がその一種だ。
納豆、枝豆、ワイン、チョコレートに含まれているが、なかでも緑茶が最も摂取しやすいだろう。
暖かくなるにつれ、ほのかな甘みが美味しい”新茶”のシーズンも始まる。
花粉の飛散と前に、緑茶習慣を始めてみてはいかがだろうか。
毎日のヨーグルトでビフィズス菌を!
― 腸内環境を改善し、花粉を除去 ―
腸内環境を整えてくれる、ビフィズス菌。
それと同時に、腸内に多く潜んでいる『抗体産生細胞』の抑制にも役立つと考えられている。
1年間のヨーグルト習慣を続けたところ、花粉症の症状がほとんど無くなった例もあるようだ。
身体が怠くなったり、病気を患ってしまうのは、全て腸内健康が要因と考えられているが、花粉症も例外ではない。
ヨーグルトなら、蜂蜜をかけたり、ホットヨーグルトにしたり、何らかの工夫を凝らしながら続けていこう。
ビフィズス菌のほか、乳酸菌、オリゴ糖、食物繊維も効果が期待できる。
また、腸内環境を整える、納豆や味噌、醤油、酒粕といった発酵食品もいいだろう。
おわりに
マスクを付けても、薬を飲んでも、くしゃみや鼻水が止まらない。
そんなときは、是非とも食事療法を試してみよう。
もちろん、すぐさま目に見える効果を得られるわけではない。
続けることで、体内環境が徐々に改善されるはずだ。
「今年は花粉症に悩まされたくない!」と思うなら、今からでも遅くはない。
毎日の食生活を見直し、食事療法を取り入れてみてはいかがだろうか。
食べて花粉症を予防
http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/repoto/repo-to559.htm
花粉症のつらい症状に打ち勝つ食事療法とは?
http://howcollect.jp/article/264