思い出せる?…あなたの身の回りに公衆電話がどこにある
最近、めっきり少なくなった「公衆電話」。
通勤途中、家のまわり、職場付近…
あなたの身の回りに公衆電話がどこにあるか?と問われ、すぐ答えることができるだろうか?
携帯電話があるし…特に公衆電話は不要と思う方も少なくないはずだ。
今や子供たちや若い世代では、使い方を知らない人が多いという。
だが、公衆電話には、災害時の優先など大きな役割がある。
携帯電話の時代だからこそ、いざという時のために「公衆電話」を見直してみよう。
公衆電話のメリット・使い方
公衆電話といえば、アナログなイメージだが、アナログとデジタルの2種類がある。
若干だが使い方に違いがあるため、公衆電話のメリットと共に確認してみよう。
通常時の使用方法は同じ
通常時の使用方法は、アナログもデジタルも、違いはない。
受話器を上げて、硬貨又はテレホンカードを投入し、電話番号をダイヤルすればよい。
災害時につながりやすい
公衆電話は、緊急時に電話が混み合い、通信規制がされる場合であっても、“通信規制の対象外”として優先的に取り扱われる。
公衆電話のおかげで「大切な人と連絡が取れた」という経験をした人は多いはずだ。
災害発生時などは“無料化措置”も
大規模災害や、広域停電が発生するなどの場合、「公衆電話からの通話を無料」とすることがある。
この際、デジタル公衆電話は、硬貨やテレホンカードは不要。
受話器を上げ、そのまま電話番号をダイヤルすればよい。
アナログ公衆電話は、最初に硬貨又はテレホンカードは必要だが、通話終了時には返却される。
まずは受話器を上げ、硬貨又はテレホンカードをいったん投入し、電話番号をダイヤルする。
停電時でも使える
公衆電話は、停電時でも使えるが、硬貨のみで、テレフォンカードは使えないため注意。
ただし、デジタル公衆電話機はバッテリーを搭載しているため、バッテリー消耗後は硬貨も使用できなくなる。
緊急通報の使用方法
110(警察)、119(消防、救急)、118(海上保安)への通話は、デジタル・アナログ共に、硬貨やテレホンカードは不要。
デジタル公衆電話は、受話器を上げ、そのままダイヤルすればよい。
ただし、アナログ公衆電話は、受話器を上げ“緊急通報ボタン”を押した後にダイアルする。
この点だけ、慌てずに対処しよう。
あまり見かけなくなったとはいえ、公衆電話は、市街地で約500m、郊外で約1km四方に1台を目安に設置が義務づけられている。
公衆電話は公共性が高いサービスとして、重要な役割を担っているのだ。
ユニークな公衆電話4選
公衆電話は、時に街のシンボルになることもある。
いくつかユニークな公衆電話を紹介しよう。
1.北海道室蘭市「地球儀」
室蘭・地球岬展望台の駐車場そばにある、「地球儀」の公衆電話ボックス。
中に入れば、まるで地球の中心にいるような気分に。
2.群馬県高崎市高松町 「コントラバス」
群馬音楽センターの正面玄関前にある「コントラバス」の電話ボックス。
音楽センターならではのオブジェとしてもお洒落。
3.奈良県大和郡山市「金魚」
金魚の養殖が盛んな大和郡山市で、アートイベントのために作成された「金魚」の電話ボックス。
郡山市柳町商店街内にある“K coffee”店前に置いてあり、本物の金魚を店主や街が協力して飼育し、観光名所の一つにもなっている。
4.神奈川県川崎市「デュエットホン」
デュエットホンは、NTTが電話開業100周年を記念して制作した限定モデル。
受話器が2つあり、1人で普通に掛ける他に、受話器を持つ2人と相手先が同時に話せる3者同時通話型の公衆電話だ。
現在、日本には3台程しかないと言われる。
・東京都:松屋銀座本店2階 中央通り側エレベーター(銀座4丁目寄り)
・香川県:観音寺市大野原支所前
おわりに
震災でも明らかになった携帯電話の弱点。
公衆電話によって多くの人が、繋がった安心を得たことは事実である。
いざという時のために、身の回りの公衆電話の設置場所は、覚えておきたいことだ。
今回挙げたようなユニークな公衆電話を探してみるのも、キッカケにしてみてはどうだろう。
一見、電話ボックスらしからぬ佇まいの公衆電話は、結構あるようだ。
地味にひっそりと設置されていることも多いから、意識してみよう。
あなたの周りに溢れているものが、意外と見当たらないといった気づきもあるだろう。
「公衆電話チズ」というサイトで、公衆電話のありかを調べておくことも可能だ。
これを機に、ぜひチェックして頂きたい。
http://www.telmap.net/map