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男のロマンが滲み出る…。 戦国時代を駆け抜けた、日本全国の美しい”城”5選。

戦国時代、名だたる武将の力の証であった名城。
力強い容姿もさることながら、そこで営まれた生活、繰り広げられた戦い、武士たちの滾る想い……それらを一手に感じられる、まさに男のロマンが詰まった空間である。
歴史マニア、建築マニアだけでなく、圧倒的な巨大さを間近で見たとき、息を呑むほど感動した経験のある人も多いだろう。
今回は、そんな日本が誇る城の姿を収めた写真をご紹介。
1つ1つの城が持つ表情にも、ぜひ注目して頂きたい。

一.熊本城

レオニダス(レオ君)さん(@leonidas1130)が投稿した写真

慶長12年(1607)、加藤清正が完成させた城。
城と黒のコントラストが織りなす雄大な姿からは、戦国武将の威厳を感じられる。
明治10年(1877)の西南戦争で様々な箇所が消失するも、内部5階、地下一階の五階櫓から成る”宇土櫓”など、12棟が今もなお現存している。
“清正流”と呼ばれる扇形の曲線を描いた石垣も必見。

二.松本城

Yujirou Oonishiさん(@yujirouoonishi)が投稿した写真

日本の城ほど、四季の美しさを感じられる場所はない。
極寒の冬、長野県・松本城に降り注ぐ牡丹雪が幻想的な世界を作り出すのだ。
しかし、その美しい容姿とは裏腹に、なかなか波乱万丈な運命にさらされる。
永正元年(1504)、小笠原貞慶が奪還。
築城に着手。
その後、武田家→小笠原家→徳川家→石川家→小笠原家→戸田家……と、城主が時代の移り変わりと共に次々と変わる。
そんな、城の背景にある物語に想いを馳せてみるのも、楽しみ方のひとつだ。

三.広島城

hymzmktさん(@msh0712mm)が投稿した写真

天正17年(1589)、毛利氏の新たな拠点として築かれた。
現在は外堀などが埋められ小ぶりな城というイメージを持つが、築城時は付近一帯を囲む巨大な城だった。
原爆投下により消失してしまったが、昭和33年(1958)に復元。
さらに、平成6年(1994)年には、木造で二の丸や堀が復元されている。
白塗りの容姿が一般的なのに対し、木目の見える城はなかなか珍しい。
“和”を感じられる城といえるのではないだろうか。

四.彦根城

ふぉとんちゅさん(@photonchu)が投稿した写真

慶長8年(1603)、井伊家により築城した彦根城。
桜田門外の変で暗殺された、大老・井伊直弼が有名だ。
明治天皇が保存命令を出したことでも知られており、場内には400年前の姿形をそのままにした部分が多数。
何よりも見事なのは、場外から眺められる城の優美さだ。
満開の桜が堀の水面に映し出される様は、圧巻の一言。
よくぞ残ってくれたと、感動さえ覚える程の美しさである。

五.姫路城

makotoさん(@slow_life_2015)が投稿した写真

平成5年(1997)、世界遺産に指定された名城。
シラサギが羽を広げたような優美な姿から、『白鷺城』とも称される。
羽柴秀吉、池田輝政、本多忠政など、数々の武将・著名人が姫路城の主となった。
美的完成度が国内の木造建築最高位であるされ、世界中から注目を集めている。
平成21〜27年の間、平成の修理が行われたのち、現在の美しい白漆喰に塗り替えられた。
日本が誇る名城の姿を、あなたの自身の目でも確かめてほしい。

おわりに

城とは、敵襲に対して防御するための軍事施設。
その観点からすれば、城の歴史は、弥生時代の吉野ケ里遺跡といった環濠集落も当てはまる。
しかし、戦の時代とは打って変わり、平和な時代には領地支配のシンボル、役所、君主の住居としての要素が強くなり、その美しい容姿が庶民の憧れの的となる。
江戸幕府の一国一城令により、多くが破却されたなか、現存する城は非常に価値が高い。
日本人として、しっかりとその姿を目に焼きつけておきたいものである。

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