東京から一番近い旅先。東京水路の遊び方…カヤック？カヌー？SUPでめぐる。

大都会東京は水の街でもある。江戸時代からの運河が縦横無尽に走っているのもその一例だ。
東京の水辺というとどのようなイメージを持つだろう？　郊外のそれと比べると汚れているという印象だろうか。

確かに運河としての役割を終えた川や水路は、排水路やごみの運搬路として利用されるようになった。
しかし、環境保全対策が進んだこともあり、近年になって水質環境の向上が見受けられる。
透明度が高くなり、魚や野鳥が生息するようになった。
憩いの場として愛されるようになり、レジャー場としての価値も高まっている。

さて今回は、そんな東京の水辺でちょっと変わった遊びを提案しているクラブを2つ紹介する。

1.川面に近い目線で東京散歩　Outdoor Sports Club ZAC（ザック）

東京の水辺で、カヌー、SUP（スタンドアップパドルボード）をするなら、Outdoor Sports Club ZAC（ザック）がおすすめだ。初心者でも安心して楽しめるよう、安定性を重視した機材を使用し、少人数での丁寧なツアーを提供している。

SUPとは、ボードの上に立ち、オールで漕いで進むスポーツのことだ。
水面と同じ高さに足が位置するため、海の上を散歩しているような気分を味わうことができる。

目的地は、東京スカイツリー。（SUPは経験者のみ）東京の町並み、水辺の花や木々を観察しながら、自らのペースで漕ぎ進むのが醍醐味である。

さらに、仕事前や仕事帰りに参加できるのもならではの楽しみだ。
平日朝一番のツアーは、6時15分にスタート。8時前には終わるので、ショートトリップを満喫した後に余裕を持って出社できる。

初心者はカヌーのみであるが、夜景が楽しめる時間にもツアーが開催されている。
静まりかえった東京の街中を漕ぎ進む。仕事帰りに、友人やカップル、家族でいかがだろうか。

2.水辺のことをもっと知りたいなら、あそんで学ぶ環境と科学倶楽部

神田川や天王洲を中心にクルーズツアーを提供するのは、NPO法人あそんで学ぶ環境と科学倶楽部だ。

環境保全や、環境教育活動を活動の中心としており、啓蒙の一環として、川や水路を巡るツアーを開催している。

筆者も体験したが、当クラブ最大の魅力はガイドである。
豊富な知識で水辺の歴史や、人と水辺との関わりを余すことなく解説してくれるし、巧みな話術で搭乗者を楽しませてくれる。
これは、主軸である上記の活動に裏打ちされたものであろう。
レジャーとして楽しめるのはもちろんのこと、よりディープな東京を満喫したいならおすすめだ。

東京から一番近い旅先で非日常の体験を味わう

いかがだっただろうか。
普段東京に関わる人にとっては、東京の街を水辺から眺めることで、また違った魅力を味わうことができる。
これから東京観光を予定している方もぜひチェックしてほしい。