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脱・依存宣言!! 未来を生きるため“今”あなたが考えるべきこと。

私達の老後はとても不安定だ。
収めた年金が返ってくる保証も、定年まで安定して働ける確証もない。
昨今では、”正社員”という確固たるブランドの崩壊も危ぶまれている。
汗水垂らして会社に貢献しても、次の日には不正が見つかり、最悪の場合は倒産に追い込まれ、職を無くす……そんなことが現実となる可能性もゼロではないのだ。

この現実を突きつけられている私達は、自ずと働き方や生き方の変化を強いられる。
つまり、会社に”依存”するのではなく、自分のスキルを使い、自分の力だけで社会や会社に”貢献”していく選択。
もちろん、一筋縄ではいかないだろうし、今すぐに何とかなる話でもない。
しかし、今回述べることを頭の片隅に置いておけば、人生の岐路に立たされたとき、ほんの少しでも役立つはずである。

会社が求めているのは”独立思考”の人材

上司、会社からの命令に忠実に従う。
言われたことを淡々とこなし、それ以外の雑念を取り払う。
もちろん、ある一定の時期であったり、仕事内容によっては大切なことだ。
とはいえ、会社はそのような人材を求めていない。
何も考えずに会社の歯車として回り続ける働き方、それは近い将来、過去の遺物となるだろう。

それはなぜか?
会社が成長するために、全社員の力が必要だからだ。
競争が著しい現社会において、会社が生き残っていくためには現状維持では難しい。
何らかの”クリエイティブ”な発想が必要となる。
それは、クリエイターに限った話ではなく、どんな職種、どんな仕事においても当てはまることだ。
例えば、「工場の生産力を上げるためにはどうすればいいのか」「顧客数を増やすために、店頭でどのような接客や工夫が必要か」、一人ひとりが問題意識を持ち、その解決策を考える。
当たり前と思うかもしれないが、これからの将来、それが顕著に求められてくるだろう。

そこで大切なのは、独立思考を持つこと。
つまり、自分で判断し、自分で決断し、自分で責任を持つということ。
上司や会社の機嫌を伺い、全員で話し合って決める、それでは社会に取り残されてしまう。
誰にも何処にも依存せず、自分の力で物事を成していける力や自信が必要なのだ。
その結果、自分にも、会社にも、社会にもプラスになるようなことなら最高である。

ともかく、まずは自分の普段の仕事を見つめ直してみよう。
上司や会社の言いなりになって、それだけで満足していないだろうか。
自分で考え、自分で行動する独立思考を意識すれば、日々の仕事がより充実したものとなるはずである。

肩書きを外されても生き残れるか?

あなたの肩書きは何だろう?
おそらく、多くの人が「○○社、○○部、○○○……」と名刺に記載されているはずだ。
しかし、その枠組みに満足していないだろうか。
例えば、自分の勤めている会社が倒産したり、別の会社に移らなければならなくなったとき、新しい環境でも活躍できるだけの経験やスキルを持っているだろうか。
あなたの持っている名刺、そこに書かれている肩書きは、いつ消えてもおかしくはないのだ。

先に述べた独立思考に通じるが、明日すぐにでも転職できる準備を整えておくべきだと思う。
もちろん、それは会社を辞める準備をする話ではない。
会社に依存すべきではないという話だ。
管理職なり、リーダーなり、その肩書きに見合った仕事をこなすだけでなく、”基本”というベースを押さえた上で、様々な発想や仕事に手を広げていく。
常に持っておくべきなのは、「他の会社でも通用するスキルを身につけよう」という向上心や独立精神。
その意識は、将来を生きる自分の糧となり、会社からの評価という形で還元されるだろう。
つまりは、一石二鳥になるというわけだ。

“やりたいこと”に忠実になる

今の仕事に満足している。
そんな人は一握りだろうし、理想を追い求めてばかりではキリがない。
しかし、追い求めること自体を止めることは、勿体無い気もする。
たった一度の人生。
様々な制約や責任があるかもしれないが、それを考慮した上でも自分が望む人生を歩む努力はすべきだと思う。

毎朝、私は鏡を見て自分にこう問い掛けることを日課としてきた。
『もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることを私は本当にやりたいだろうか?』
それに対する答えが”NO”の日が幾日も続くと、そろそろ何かを変える必要があるとわかる。

スティーブ・ジョブズ

あまりにも有名すぎる名言。
スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で述べたスピーチの一部だ。
未来を生きるために、私達は彼の言葉をいつも心のどこかに持っておくべきである。

とはいえ、あらゆる責任を背負う人生。
大きな決断を下すには、あまりにも不安が大きすぎる。
しかし、その点において、『未来の働き方を考えよう』の著者・ちきりんさんは以下のように述べている。

普通の人はいろんなことが不安で、人生にやたらと保健をかけます。
『こんなことをしたら収入が減るのではないか』『こんなことをしたら友達に嫌われるのではないか』などと考え、思い切った決断ができません。
(中略)
普通の人がそういう不安に怯えるのは、本当の不安を知らないからでしょう。
本当の不安とは、人生が終わるという瞬間が明日にもやってくるかもしれない、ということです。
それにくらべれば、その他の不安など質的に全く及ばないところにあります。
(中略)
人生が有限だと宣告された時に生き方が変わるのだとしたら、それまでの人生は、自分が本当に望んでいる生き方ではなかったということです

ちきりん(2003)『未来の働き方を考えよう』文藝春秋

人生は有限だ。
私達はその事実が恐ろしくて、いつも目を逸らして生きている。

しかし、それを真正面から受け止める覚悟が必要なのだと思う。
未来を生きるため、現在に目を向ける。
そうすれば、自ずと自分の道も見えてくるのではないだろうか。
少なくとも、人生を終えたとき、後悔だけが残る道だけは選びたくないものである。

おわりに

現在、世界は、社会は、目まぐるしいスピードで成長している。
真意は定かではないが、60歳の定年制度が65歳、70歳まで伸び、ついには制度自体がなくなってしまう可能性もあるという。
つまり、極端な話をすれば、自分が担っている仕事を最期まで続けなければならないということだ。
そうなったとき、あなたは今の仕事に満足できるだろうか。
今の働き方、生き方に自信を持てるだろうか。
2020年という節目を目前に控えた今こそ、考え直すよいタイミングとなるはずである。

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