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新宿・歌舞伎町で精力アップ?  名物・鰻を串で焼き上げる「鰻料理専門店」

鰻が食べたい……!
ガッツリとうな重を食べたいわけでもないが、仕事に疲れた身体が、涙目ながらに鰻を欲しているのだ。
日本酒をチビチビ舐めながら、鰻をチマチマ頂きたいのだが……
と思っていたら、ピッタリの店があるではないか!

日本最大の歓楽街・歌舞伎町。
“不夜城”とも称されるこの地に暖簾を掲げている『新宿 うな鐡』と『鰻将本店』。
上品な”うな重”だけが、鰻ではない……!
私達が持つ鰻への固定概念をことごとく打ち砕いてきた、老舗の鰻専門店である。

肝、かぶと、レバー、くりから、ばら、ひれ……
様々な部位を串に刺して焼くスタイルが特徴的で、鰻1匹を余すことなく楽しめる。
香ばしく焼かれた部位は、いずれも鶏肉にはない、鰻だけが持つ濃厚な味わい。
こればかりは食べてみなけりゃ分からないが、今回はその魅力を出来る限りお伝えしよう!

歌舞伎町と共に刻む歴史。

注文した料理が届くまで、ちょいと小話をひとつ。
そもそも、歌舞伎町の歴史を知る人はあまり多くないと思う。
1945年の東京大空襲で焼け野原となった現・歌舞伎町付近。
第二次大戦後、「歌舞伎の演舞場を建設し、芸能施設を集め、新東京の最も健全な家庭センターを建設する」という復興事業案の計画が全ての始まりだった。
“歌舞伎町”という命名も、銀座や浅草に並ぶ、文化的地域の創造を目指したのが由来である。
しかし、財政難によって計画が頓挫。
名前だけが受け継がれる形となった。


Andres Garcia Martin / Shutterstock.com

1960年代に突入すると、歌舞伎町は成長期に入る。
飲食店、映画館、ボウリング場、サウナ、バッティングセンターなどが建ち並び、現在の派手やかな歌舞伎町へと変わっていく。
西新宿にオフィス街が出来たこともあり、昼間は西新宿、夜は歌舞伎町、というビジネスマンの流れが生まれたのもこの時期である。

ちなみに、今回ご紹介する『新宿 うな鐡』の創業は1962年。
歌舞伎町と共に歴史を刻み続けている、数少ない飲み屋のひとつである。
50年前の歌舞伎町はどんな姿だったのか、逆に今の歌舞伎町をどう思うのか。
鰻串と日本酒を嗜みながら、カウンター越しに店主に尋ねるのも一興だ。

焼き鳥ならぬ、焼き鰻尽くし!

小話はこれくらいにして、まずは各店舗をご紹介しよう。

うな鐡

50年以上の歴史がある『新宿 うな鐡』。
2015年にOPENしたTOHOシネマズの通りに面した、古民家風の鰻料理専門店。
1階にはカウンター席とテーブル席、2階には座敷もあるので少人数でもよければ団体客での利用も可能だ。
火曜〜土曜は深夜4時までOEPNしているのが嬉しいポイント。
眠らない街・歌舞伎町で遊んだあとの2軒目使いにもオススメである。

住所:東京都新宿区歌舞伎町1-11-2
電話:03-3209-3339
営業時間:
日月/11:00 ~ 23:30( L.O. 23:00 )
火水木金土/11:00 ~ 翌4:30(L.O.4:00)
定休日:なし
http://shinjyukuunatetsu.com/

鰻将本店

新宿区役所通りの風林会館近くにある『鰻将本店』。
将棋に縁があるのか、有名な棋士のサインが店内に飾られている。
小ぢんまりとした家庭的な店内にはカウンター・テーブル、合わせて20席。
鰻串や蒲焼はもちろん、名古屋名物の”ひつまぶし”、名物の”レタスしゃぶしゃぶ”もオススメ。
気軽にデート使いもできる佇まいである。

東京都新宿区歌舞伎町1-3-15 谷合ビル1F
電話:03-3205-6779
営業時間:
平日・土・祝前/18:00~03:30 (L.O.03:00)
日・祝/18:00~23:30 (L.O.23:00)
定休日:なし(年末年始・お盆休みあり)
http://hitosara.com/0005023582/

さてはて、色々と語っているうちに料理が運ばれてきた。

まずは、”鰻の骨せんべい”が、オススメ。
骨にまで滲み出た鰻の脂が、口の中に程よく残る感じがいい。
酢の物と合わせた”うざく”と共に、串が焼けるまでの1品料理としてオーダーしよう。

今まで見たことも食べたこともない人が多いだろう、上の写真こそ”鰻串”の姿である。
上から……

肝焼き:鰻の内臓。苦味が強いが、辛口の酒によく合う。
ばら身:鰻の白身の部分。
ひれ焼:鰻の背びれとニラを巻いたもの。甘辛いタレが絡む。
短尺:蒲焼を小さく一口サイズにしたもの。
串巻:鰻のお腹の部分。パリッとした食感が美味。
くりから:鰻の背中の部分。脂がのってジューシー。

“うまき”は是非とも頼みたい一品。
フワッとした出し巻き卵に、ジューシーな鰻が合わさる、見事なコラボレーションだ。

メインディッシュとして、”鰻の蒲焼”も見逃せない。
専門店だからこそ出せる、香ばしく焼かれた鰻の味を試してもらいたい。

おわりに

約5,000年前の縄文時代。
大昔から、鰻は日本人にとって貴重な食材のひとつだった。

蒲焼が登場するのは室町時代の応永6年(1399)で、ウナギを筒切りにして串にさして焼いて食べた形が、植物の蒲(がま)の穂に似ていることから、蒲焼と呼ばれるようになったそうだ。
とはいえ、現在のように鰻を開いてタレに漬けるスタイルは、江戸時代が始まり。
以来、土用の丑の日を中心に、広く愛され続けている。
しかし、「鰻料理といえば蒲焼」という固定概念は、今日をもって捨て去ろう。
鰻1匹を余すことなく食べ尽くしてこそ、「鰻料理を食べた!」と胸を張れる気がするのだ。
まだ口にしたことのない人は是非、鰻串の真価を確かめてもらいたい。

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