四季を暮らしに贈る… 毎日に彩りを灯す”花習慣”を始めてみよう！

日本には四季がある。
当たり前のように感じるかもしれないが、春夏秋冬という独特な風土で生まれ育った私達は幸せ者だ。
しかし何気なく毎日を過ごしていると、ついつい忘れてしまいがち。
せっかくなら、日本人として四季の移り変わりを感じていたいものである。
そこでオススメしたいのが、毎日に花習慣を取り入れること。
菜の花を見れば春が来た、金木犀の香りが漂えば今年もあと少し……と、季節の花々を知れば、四季折々の風情も感じられる。
「生まれてこのかた、花に興味を示したことがない」という人こそ、始めてもらいたい習慣。
あなたの毎日が、ちょっぴり豊かになるはずだ。

毎日を彩る、花習慣のすゝめ。

花習慣……といっても、生花を始めるわけではない。
意識しなければ眼中にない、“花”という存在を意識するのだ。

例えば、あなたが金木犀を好きだとしよう。
「そろそろ金木犀が咲いているだろうから、ちょっと寄り道してから会社に行こうかな……」なんてことを思いつくかもしれない。
いつも同じ道を選んでいては、いつも同じ毎日を過ごすだけ。
しかし、花を嗜む心があれば、何の変哲もない日に、少しだけ豊かさをもたらすことができるのだ。

また、花屋に足を運ぶのもオススメだ。
例えば、毎週土曜日を”花の日”と定め、1週間に1度は花屋に訪れてみる。
そのお店の色合いが、毎週のように移り変わっていることに気づくだろう。
花屋には”今の季節に咲く花”が並べられるため、その場に赴くだけで四季を感じられるのだ。

また、店内を見渡してピンッときた花があれば、一輪だけ買ってみる。
自宅の花瓶に生ければ華やかになるし、彼女にサプライズプレゼントを贈るものいいだろう。
いずれにせよ、自分と、自分の周りの人を幸せにするきっかけを得られるのだ。
花屋の可愛い店員と仲良くなれば、より一層、花習慣を楽しめるだろう。

春夏秋冬…花言葉を知り、花を選ぶ。

＜　春　＞

スズラン

花言葉：純愛・幸福。
2〜7月に咲く球根草。
プックリとした花が可愛らしい、女性受け間違いなしの花だ。
「幸福が訪れますように」という願いを込めて、プレゼントしてはいかがだろうか。

カーネーション

花言葉：情熱・熱烈な愛情・あなたを熱愛しています。
母の日に贈る花としてお馴染みのカーネーション。
しかし、色合いによって意味が異なるのをご存知だろうか。
赤色は”母への愛情”、白色は”純愛”、ピンク色は”熱愛”、黄色は”侮蔑”。
間違っても、彼女や親しい人に黄色のカーネーションを贈らないよう注意。

＜　夏　＞

ユリ

花言葉：飾らない美・陽気。
プレゼントなら、黄色のユリがオススメ。
「あなたの陽気な明るさに、いつも助けられています」なんて言葉と共に贈ってはどうだろう。
凛とした女性らしい顔立ちの花なので、一輪あるだけでも、部屋が華やかになるはずだ。

＜　秋　＞

コスモス

花言葉：乙女の純潔、愛情など。
秋の花は、春以上に女性を物語るものが多い。
その中でも代表的なのがコスモスだろう。
ピンク色は”乙女の純潔”、赤色は”調和・乙女の愛情”、黄色は”野生美”、白色は”優美・美麗”、濃いピンク色は”愛情”を表す。
花束として贈る場合は、他の花と組み合わせるのが一般的だ。

リンドウ

花言葉：悲しむあなたを愛する。
ひと夏の恋、秋は別れの季節……しかし、同時に、新しい恋が始まる季節でもある。
もし、片思いの相手が大切な人との別れに塞ぎ込んでいるのなら……さりげなくリンドウの花を贈ってはいかがだろうか。

＜　冬　＞

スイートピー

花言葉：門出・恋の楽しみ・優しい思い出
クリスマスシーズンにピッタリ。
「今年も1年、良い思い出をありがとう」「来年も宜しくお願いします」なんて想いを込めて、スイートピー入りの花束を贈ってみよう。
自分も、相手も、清々しく1年を締めくくれるはずだ。

おわりに

最近、”ボタニカルライフ”という言葉が流行っている。
暮らしに花や植物を取り入れたライフスタイルのひとつで、女性だけでなく男性の間にも広がりつつある。
「どんな植物を育てようか？」「今の季節はどんな花が旬なのだろう？」「花・植物を置く場所をつくるために断捨離しようかな」と、新しい自分や生活の在り方に気づけるきっかけとなるのだ。
もちろん、最初からボタニカルライフを取り入れるのは難しい。
そこで、まずは自分のできる範囲で、気軽に”花習慣”を始めてみよう。
あなたの毎日に、彩りが灯るはずだ。