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“0”から“1”を生み出す力を!これからを生き抜く思考スキル『地頭力』を鍛える!

一昔前から注目されている、地頭力(じあたまりょく)。
ビジネスに携わる者として、一度は耳にしたことがあると思う。
しかし、いまいちピンとこなくて、気にしないまま忘れてしまっているのではないだろうか。
実際、地頭力の定義は曖昧だ。
有名な実業家が必要性を提唱するも、一人ひとりの説明に相違点がある。
ビジネスにおいて、より良く生きる上で、地頭力が必要なのが確かだということ。
自ら発想し、実現していく、クリエイティビティが求められる昨今において、不可欠な能力ということが、共通して言えることだろう。
今回は、そんな地頭力の一般的な定義・重要性を説明すると共に、その鍛え方をご紹介しよう。

地頭力とは?…問題解決に不可欠なのは思考力。

問題:
日本国内で、MacBook Airを使っている30歳男性の数は?

情報も統計データもない、ネットの使用も禁止。
そんな限られた環境化のなかで、あなたはどうやって1つの”回答”を導き出すだろうか。

このような、確かな正解をすぐに出せない質問を『フェルミ推定』と呼ぶ。
外資系コンサルティング会社やIT企業の採用試験で見かける問題で、有名どころだと、Googleの奇問難問が当てはまるだろう。

ここで、採用担当者が知りたいのは、「問題・課題に対してどうやってアプローチをかけるか」「どんなプロセスで答えを出そうとするか」という思考力、即ち、地頭力の有無だ。

ここから導き出される、地頭力の定義。
それは、「問題解決に必要な考え方のベースとなる能力」だ。

提唱しているのは、『いま、すぐはじめる地頭力』など、数々のビジネス書を出版している細谷 功。
その他の著名な実業家も共通して、知識・方法論がない状態から、発想・回答を考えられる能力だと定義付けている。
つまり、地頭力を簡潔に説明するならば、「ゼロベースから、何かを考えられる力、生み出せる力」と言えるだろう。
まさに、クリエイトする源とも呼ぶべき能力である。

地頭力の高い人は、結論が先。

例えば、プロジェクトを遂行する際、問題が生じたとしよう。
そこで、通常ならば、解決のために何が必要で、どんな工程で進めればいいのか、論理的に物事を考える。
つまり、確かな情報収集をした上で、公式とも呼べる回答を導き出す。

しかし、地頭力のある人は、まず結論から先に述べる。
全体を俯瞰し、限られた情報の中から、仮説を導き出す。
「○○○したらいいんじゃないかな?」「○○○なんて、どうだろう?」と、会議の場で積極的に発言する人がいると思う。
彼ら・彼女らは、高い地頭力を持ち合わせている可能性がある。
まずは結論を出し、それから、その正誤性を調べていく。
そのほうが、作業がスピーディーだし、あらゆる予想外のアクシデントにも対応できる。

情報がないから、経験がないから、と諦めるのではない。
どんな状況でも、「○○○かもしれない」と回答・発想が出来るのが地頭力なのだ。

地頭力の鍛え方。

1.知的好奇心を活発にする。

自分の好きなコト・モノを把握する。
そして、身の回りにある様々なことに興味・関心を抱く。

もちろん、自分の常識や固定概念を疑うクセも必要だ。
いくらゼロベースでの発想が求められるとはいえ、そのベースの位置を決めるのはあなた次第。
幅広い知識や経験を積み重ねた上でのゼロベースがあってこそ、結論をスピーディーかつ正確に導き出せる。

2.思考を絶やさない。

常に頭を回転させ、考える習慣を持つ。
何気なく生活していると分からないが、周りを見渡せば、世の中には様々な問題や課題に溢れている。

例えば、ランチタイムに行くと、いつも長蛇の列を作る飲食店。
そこで、「なぜ、こんなにも人気なのだろう?」と考えてみる。
また、街中でタバコを吸いながら歩く喫煙者とすれ違った。
そこで、「歩きタバコを無くすにはどうすればいいのか?」と悶々してみる。
そして、正誤問わず、結論を出し、それが正しいのか調べてみよう。
そんな脳をフル回転させる、一連の流れが、着実に地頭力を鍛えてくれるはずだ。

参考文献:
『いま、すぐはじめる地頭力』大和書房
細谷 功 (2011)

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おわりに

先日、マットデイモン主演の映画『オデッセイ』を鑑賞した。
誰もいない、酸素もない、たった1人の火星で、いかに生きていくのか。
そんな極限中の極限の中で、彼は生存するために、あらゆる”仮説”と”結論”を導き出し、その実現のために情報や手段を集め、サバイバルしていく。
まさに、地頭力をフルに活用した例だと思う。

0から1を、1から10を生み出す力。
そんな、クリエイティブな力が求められ始めている昨今。
そのベース作りとして、まずは地頭力から鍛えてみてはいかがだろうか。

「IKITOKI」のコンセプトは『地頭力』を鍛えつづけること。
 
知的好奇心を持ち「体」で体感すること。
自らの「頭」で考える習慣を持つこと。
湧き出る感動で「心」に刻む体験をすること。
 
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