恋愛・仕事・育児に活かせる。 内面をカッコよくする!心の知能指数「EQ」を鍛えよう。
最近、どうも彼女と上手くいっていない・・・
あなたがそんな悩みを抱えているとしたら、もしかすると「EQ」の低さが原因かもしれない。
EQとは、「心の知能指数」のこと。
感情を知り、把握し、活用する。簡単に言えば、あなたの持っている「コミュニケーション能力」を値化したものであり、「より良い人間関係」を築くために必要な能力とされている。
では、EQとはどうしたら鍛えられるのだろう?スポーツジムに行けば?流行りのブランドショップに行けば?スマホに最先端のアプリをインストールすれば?―そうではない。
EQを鍛える、その方法はただ一つ。
「自分の感情をみつめる」それだけだ。
以下、EQの正体と、EQを鍛える具体的な方法についてを解説する。
EQ—心の知能指数—とは何か?
EQ=Emotional Intelligence Quotient。
一般的に「心の知能指数」と呼ばれ、1989年に心理学者ピーター・サロベイが提唱。
「感情表現や内面の気持ちをコントロールでき、他人の感情を識別することで、協調性のある行動をとれる能力」と定義されている。
この概念を著書「EQ こころの知能指数」で理解しやすくまとめ、世界中に広めたダニエル・ゴールマンは、EQをさらに<5つの能力(領域)>に分別している。
①自分の感情を知る(自己認識)
→今、自分が抱いている感情を認識する能力
②他人の感情を知る(共感)
→他人が抱いている感情を認識する能力
③自分の感情をコントロールする(自己制御)
→自分の感情を自分の中でコントロールし、管理する能力
④自分を動機づける(意欲)
→怠惰や悲しみなどの感情を乗り越え、次の行動へと動機づける能力
⑤他者の感情を認識し、共感する(社会的能力)
→①〜④の能力を踏まえて、対人関係を上手く処理する能力。
EQを高めることによる恩恵
EQを高めることで、得られる恩恵とは何か?
端的に言えば、「コミュニケーション能力」だ。
前述した<EQ ―5つの能力―>から考えると、現在の自分を俯瞰し、抱えている感情の種類(喜怒哀楽)を把握。
過度な感情の爆発(怒りなど)を抑制し、ネガティブな精神(悲しみなど)を捉えることで前向きにさせる。
その結果、他者に好印象を与えると共に、対話を円滑に進めることができる(※1)。
その恩恵を、<恋愛>と<育児>の2パターンでみてみよう。
恋愛
EQを高めれば、相手の立場になって物事を考えることが容易になる。
自分の感情を把握し、コントロールすることを習慣化していれば、同じ境遇に立たされている他者の気持ちをある程度は理解できる。その上で、助言をしたり、相手に解決策の提示を促したりすることも可能だろう。少なくとも、彼女や奥さんからの悩み相談にも落ち着いて対応できる。また、「辛い」「悲しい」といったネガティブな感情にも真摯に向き合うことができ、頼りがいのある男性というイメージを持ってもらえるはずだ。
育児
EQを理解していれば、それは育児にも活かせる。
「あれをしろ」「これをしろ」と自分の視点から頭ごなしに命令するのではなく、子供が何を考えているかを知ろうとし、共感し、円滑にコミュニケーションを取ろうとする姿勢は、子供に取っても安心感をあたえ、親子の信頼や結びつきをより強固なものにしてくれるはずだ。
また、心理学者ジョン・ゴットマンは、両親がEQをしっかり理解していることで、子どもにもEQを高める教育法を施せると説いている。「子どもの感情の変化に気づき、傾聴し、共感し、一緒に原因や解決方法を考える」という教育法だ(※2)。
特に、脳のサイズが大人の3分の2まで成長する「幼児期」にEQに関する教育を施せば著しい効果を期待できるとしている。欧米では学校の授業などで積極的に取り入れ、確かな実績を残しているそうだ。子どもの養育方法は多岐に渡るが、ひとつの可能性として頭に入れておいても損はない。
実際、欧米では学校の授業などで積極的に取り入れ、確かな実績を残している(※1)。
未来の我が子がより良い人間関係を築き、より豊かな人生を歩むためにも、今からEQを勉強してみてはいかがだろうか。
EQを向上させるには、どうすればいいのか?
一番手っ取り早いのは、自分の感情を知る機会を増やすこと。
このモヤモヤした感じはなんだろう? なぜイライラしているのだろう?
胸に手を当てて、自分の感情を判別することを習慣化させよう。
繰り返すうちに、感情のボキャブラリーが増え、次第に相手の感情も認識できるようになる。
日常生活を送る上での意識をちょっと変えるだけ。
それだけでも、EQは自然と育まれるはずだ。
生まれ持った能力で向上させることが難しいとされているIQと違い、EQは今からでも充分育てられる。
より専門的に高めたいのなら、関連書籍がオススメだ。
野口嘉則の「幸せ成功力を日増しに高めるEQノート」や高山直の「EQこころの鍛え方」、度々登場したゴールドマンの「EQリーダーシップ 成功する人のこころの知能指数の活かし方」などがある。
是非、参考にしてほしい。
EQの高い男性は真にカッコいい。
リッチな男性、お洒落なレストランを知っている男性。
「カッコいい」の定義は数あれど、相手の立場になって考えられ、協調し、コミュニケーションが取れる男性だって、それに負けないくらいにカッコいいと言えないだろうか?
なにより、異性に限らず、会社という「群れ」の中で仲間と円滑にコミュニケーションが取れる男性というのは、仕事という現代に置ける「狩り」において、もっともハイ・パフォーマンスを発揮する男性だと言えよう。
それは誰よりもカッコいいことではないか?
ここで紹介しているのは基本の一部だが、EQがより良い人間関係を築く上で必要な能力だということは理解していただけたかと思う。
前述した通り、EQの出発点は自分の感情を知ることから。
まずは、「この記事を読んで、自分がどのような感情を抱いているか」、そこから考えてみてはいかがだろうか。
EQは真のカッコよさを手に入れるための有力な手段となるはずだ。