ジャズ通へのファーストステップ、 初心者のためのジャズバー入門
多くの文学作品や映画に登場するジャズバー。
ジャズってカッコよさそうだし、生演奏も聞いてみたいけど・・・。
なんとなく敷居が高くて入りづらい、そもそもどのお店に行けばいいかわからないと躊躇している人は多いのではないだろうか。
一度思い切って行きさえすれば、つぎからはうんと行きやすくなるもの。
初めての人がファーストステップを踏み出すために役立つ情報をまとめてみた。
そもそもジャズバーとは?
その名の通り、ジャズを聴きながらお酒や食事を楽しむところ。
CDやレコードをかけているところもあれば、実際にアーティストが生演奏しているところもある。
普段は録音音源をかけて、時折ライブをやるというバーも多い。
一人でも大丈夫?
ジャズバーは、音楽をじっくり楽しむためにと一人で来る人も多い。
マスターも一人客に慣れているので、お店によっては気さくに話しかけてくれることもあるし、逆にそっとしておいてくれることも。
だれかを誘わなくても一人でチャレンジできる。
何を着ていくべきか?
多くのジャズバーにはドレスコードがなく、デニムやTシャツで来るという人も少なくない。
ただ高級ジャズバーなどでは比較的フォーマルな服を着ている人をよく見かける。
どうすればいいか悩む、という人はオフィス・カジュアル程度にするのが良いだろう。
それに、せっかくジャズバーに行くのだから、すこしめかしこんでいくほうが楽しい一夜になるだろう。
料金は?
その日生演奏がある場合は基本的にライブチャージとテーブルチャージが必要。
ライブチャージは先払いすることが多い。テーブルチャージは基本的に帰るときに済ませればよし。
相場は場所によってさまざま。事前にウェブサイトなどでチェックしておくのが良いだろう。
これはしちゃダメ
演奏中の食事はもちろんOK。
でもジャズバーのメインは音楽、演奏中大きな声でおしゃべりするのは控えよう。
携帯電話の電源を切っておくのもお忘れなく。
もっと楽しむために
ジャズバーでの生パフォーマンスでは、いくつかの演目ではスタンダードナンバーをアレンジして演奏することが少なくない。
スタンダードナンバーの多くが、カフェやお店で耳にしたことがあるだろう名曲である。
まだジャズに詳しくない、という人でも基本のナンバーを事前におさらいしておけば、もっと楽しいジャズバー体験ができること間違いなし。
スタンダードと呼ばれている曲を記しておこう。
「テイクファイヴ」/ポール・デズモンド(Take Five/ Paul Desmond)
「ラウンド・ミッドナイト」/セロニアス・モンク (Round Midnight/ Thelonious Monk)
「A列車で行こう」/ デューク・エリントン (Take the A train/ Duke Ellington)
「秋葉」/ チェット・ベイカー(Autumn Leaves/ Chet Baker)
「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」(Fly Me To The Moon/ Bart Howard)
「酒と薔薇の日々」(Days of Wine and Roses/ Andy Williams)
どこへ行けばいいの?
初心者はお断り、というバーはない、気が向いたバーにまず行ってみるのが吉。
マスターや定番客と顔なじみになるのもジャズバーの醍醐味。
通と仲良くなればジャズの深い世界を教えてもらえることだろう。
だからこそ通いやすい近所にお気に入りのジャズバーを見つけよう。
以下のサイトは全国にあるジャズバーを網羅しているので、ぜひお住いの地域にあるジャズバーを見つけてほしい。
http://www.jazz.co.jp/LiveHouse/
いかがだっただろうか。
ジャズは今でこそ少しカッコいい趣味だが、そもそもは庶民のダンス・ミュージック。
変に気を負わず、リラックスして楽しむべき娯楽なのである。
興味が少しでもあるなら、今週末にでもぜひジャズバー・デビューに挑戦してみてほしい。