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ふらりと訪れたい。隠れ家的本屋『snow shoveling』はボヘミアン空間だった。

隠れ家的な本屋は、所在地もちょっと特殊だ。
BOOKS & GALLERY 『snow shoveling』もそのひとつ。
アクセス方法は、駒沢公園から徒歩20分。
渋谷駅・恵比寿駅・自由が丘駅発着のバス停「深沢不動前」から徒歩1分。
入り口が2階にあるし、階段も奥ばった場所にあるものだから、ちょっと迷ってしまう。

しかし、その面倒さが逆に穴場感を演出。
定期的に足を運んで、ふかふかのソファに座り、間接照明の程よい暗さのなか、ゆっくりと棚に並んでいる本を読みたくなる、不思議な空間。
今回は、そんな隠れ家中の隠れ家『snow shoveling』の魅力をご紹介しよう。

店主の”好き”が溢れる店内。

本屋でもあり、カフェでもあり、ギャラリーでもある。
それらを通して、人との出会いを生み出せる、ひとつのコミュニティーを創造したい。

それが、BOOKS & GALLERY 『snow shoveling』に込められた想いだ。
一人で黙々と読書にふけるのも良し、店主と本の話題で盛り上がるも良し。
あなたの好きなように過ごせる空間だ。
実際、足を運んだときも、「放浪系が好きなら、映画『イントゥ・ザ・ワイルド』の主人公が読んでいたこの本がオススメだよ」と勧めているのを耳にした。
何か本について聞きたいことがあれば、あなたも遠慮なく店主に尋ねてみよう

店名の由来は、村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』から取られたもの。

「君は何か書く仕事をしているそうだな」と牧村拓は言った。
「書くというほどのことじゃないですね」と僕は言った。
「穴を埋める為の文章を提供しているだけのことです。
何でもいいんです。字が書いてあればいいんです。
でも誰かが書かなくてはならない。で、僕が書いてるんです。
雪かきと同じです。文化的雪かき」

出典:村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』

店主自身、本への思い入れが強い証であり。
また、SNSで開店時間ごとに投稿されるメッセージも印象的だ。

本日も13:00より"雪かき"しております。『個人的教訓というのは得ようと思って得られるものではない。それは不可思議な道筋を通ってかなり唐突に頭上から落ちてくるものなのだ。』と、お思いの方は、ちょっとだけお立ち寄りください。尚、 本日の終了は19:00頃となります。ではでは駒沢で会いましょう。

Posted by Snow Shoveling on 2016年2月14日

 
お店を開くきっかけになったのは、ブックディレクター 幅允孝。
彼が講師を担っていた本屋関係の講義、その受講者の一人が『snow shoveling』の店主である。
恩師から選書の極意を授かった店主の本棚は、いかがなものか。
少しだけ覗いてみよう。

いつか役に立つ、本当の出会い。

本棚は、いくつかジャンルで区切られている。
<本をつくる人たち><建築><60年代とか><スピ本><Life goes on><Vagabonding>など、一般的な本屋さんのような区切り方ではないし、定期的に変更しているらしい。

例えば、<建築>のジャンルには、1979年に出版された『建築鑑賞入門』。
大学の講義に使用される本で、なかなか貴重なものだった。
そのほか、<Life goes on>のジャンルには、『松浦弥太郎の仕事術』をはじめとした生き方の参考になる書籍が並ぶ。
選書の基準は、「いつか役立つ、良い本」。
本を手に取った人の人生に何らかの影響を与える、そんな本が収められているわけだ。

ちなみに、本は店内中に無造作に置かれている。
それこそ、本を漁っていけば、運命の出会いがあるかもしれない。
また、先述した通り、店主とのコミュニケーションも『snow shoveling』の楽しさのひとつ。
「こんな本を探している……」「今、こういう気分なんだけど……」と、オススメの本を探してもらったり、あなたの心情に耳を傾けてもらおう。
「人の相談に乗る本屋があってもいい」と考える店主なら、温かく迎えてくれるはずだ。

コーヒー代金は、お気持ちで。

置いてある本は全て購入可能。
新刊本もあるが、お得な値段になっている古本もあるので探してみてほしい。
気になる本があれば、店内中央に設けられているソファ席にぼふっと腰掛けて試し読みしよう。
ついつい時間を忘れてしまうほど、居心地の良い空間である。

また、コーヒーやビールも販売している。
カフェと呼べるほどのメニューはないが、コーヒーさえあれば、長居するのにちょうど良い。
また、アルコール類は有料となるが、コーヒーの代金はドネーション制(寄付金制)。
“チップ”のような感覚だろうか、あなたの『snow shoveling』に対する感謝の気持ちを示してほしい。

書籍以外にも、雑貨、アパレル、什器、ディスプレイも販売。
購入するさいは、店主から商品への思い入れを聞くと、より愛着が湧くだろう。
また、Wi-Fiが飛んでいるので、PC作業にも便利。
仕事はもちろん、お菓子や楽器の持ち込みも大歓迎だそうだ。
まさしく、世間の習慣を無視し、自由に、自分らしく生きる”ボヘミアン”らしい空間。
あなたも一時の疲れをほぐしやアイデア探しに訪れてみてはいかがだろうか。

おわりに

開店時間は13:00頃、閉店時間は19:00頃と、あまり明確な指定はないので注意。
また、初めて訪れるさいは、HPに掲載されている地図をしっかりと確認してからのほうが無難だ。
大きな看板が出ているわけでもないので、全く逆方向に進んでしまう可能性もある。
少し歩けば駒沢公園があるので、散歩コースの寄り道に加えてみるのもひとつ。
是非、一度訪れてほしい。

BOOKS & GALLERY snow shoveling
住所:〒158-0081 東京都世田谷区深沢4-35-7 2F-C
電話:03-6325-3435
営業時間:13:00頃~19:00頃
定休日:火曜・水曜
http://snow-shoveling.jp/
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