五感センサーに“夏休み”を…「嗅覚」を呼び起こし、明日の活力へ

人は無意識のうちに感覚で判断し、日々を生きている。
その中核を担うのは、「五感」だ。
例えば、「砂は食べてはいけない」という言葉を理解していない子供が、砂を口にいれてしまった場合、“味覚”が働かないと大変なことになる。
五感は、外部世界と繋ぐ感知センサーの役割を担っているのだ。
そんな重要な五感を、我々は蔑ろにしすぎではないろうか？

五感は使わなければ、鈍くなる

この五感は、体力同様に加齢と共に衰えていることは、ご存じだろうか？
視覚は老眼、聴覚は老人性難聴などは良く知るところだ。
まだまだ、先の話だと思ってる方もいるだろう。
しかし、我々世代にも五感の衰えは、起こっているのだ。

仕事、恋愛、食事といった生活において、この鈍化は障害となりうるのだ。
日々、我々がストレスと感じているのは、五感が鈍くになっているといっても過言ではない。

あなたを取り巻く環境が、五感バランスを崩してる？

あなたは、日々どんな生活をしているだろうか？
それぞれの感覚で日々をチェックしてみよう。

視覚：フル活動

情報、映像、ゲーム…五感全体の80％を使用しているといわれる視覚。
視覚のフル回転が疲れていることは、あなたの１日を振り返ってみても、思い当たるところだろう。

聴覚：フル活動

朝の目覚ましから始まり、通勤中の電車音、あなたを呼ぶ電話音…
視覚と同様、我々は音の洪水を四六時中浴びている。

嗅覚：休眠

「臭いものには蓋をする」という諺がある。
その傾向は加速し、何かと無臭が叫ばれるこの時代。

最近、いつ「クサイ！」などの匂いを感じただろうか？
思い出せない…そんな人がいても、不思議ではない。
我々は意識をしないと、この五感バランスを崩したまま生活を続けることとなっているのだ。

現代人に必要なのは、“嗅覚”を取り戻すこと

嗅覚でのリラックスといえば、花の香り、入浴剤、コーヒーなどを思い浮かべるだろう。
香りは、リラックス効果絶大だ。
大脳にダイレクトに作用する唯一の感覚が、嗅覚だからだ。

潮風、線香、畳の井草…
懐かしいあの頃の思い出が、鮮明に蘇ってくるだろう。
それを「無意識的記憶」と呼ぶ。

過去の記憶に結び付けられた匂いで、フラッシュバックを起こす。
日本人にとって和を感じるものは、本能的にリラックスするのかもしれない。

本来、日本人は香りを愉しむ達人だった？

茶道、書道、華道、武士道…日本文化の特性のひとつに「道」を好む傾向がある。
この道は、“何かを極めひとつのことを続ける”ことへの美意識が象徴されている。
今の言葉で言い換えるのであれば、マニアといったところか。

香りにも道がある「香道」だ。
香道とは、香木を焚き、その味わいを鑑賞する芸道だ。
この香道で興味深いのは、香木の匂いを嗅ぐことを「聞く」と表現する。

香道を理解する上で基礎となるのが、香を聞き分けること、そして一木の香気を深く味わい尽くすことの楽しさを知ることです。

先に嗅覚は無意識的と述したが、「香りを嗅ぐ」を「聞く」と表現した先人達は、現代人よりも香りに対し、極めていたことが容易に想像できる。

夏休みは、五感バランスを整えるチャンス？

この夏休み、イベントや旅行で五感を刺激するのも良いが、「五感バランス調整」をテーマにイベントを企ててみては、どうだろうか？

そんな方にオススメのイベントが新宿LUMINE0（ルミネゼロ）で開催される。
五感のうち、“嗅覚”と“聴覚”をテーマとしている。

「香」の奥深さを知り、ヴァイオリン、ハープ、ヴィブラフォーンの演奏による聴覚のリラックス。

お一人で、彼女と、奥様と参加してみてはどうだろうか？
このイベント参加によって夏休み後のあなたの暮らしの彩りは、大きく異なることだろう。