頭皮、脇下、加齢臭…… 断固として回避したい、男のニオイ問題。
…..なんだか臭う?
そのニオイ、もしかしたら、あなたの体臭かもしれない。
自分では気づきにくい、体の臭い。
知らず知らずのうちに、誰かに迷惑をかけたり、気を使わせたりしている可能性がある。
しかし、年齢を重ねることで体臭が発せられるのは、ある程度は仕方がない。
とはいえ、何の対策もしないのは男の嗜みに反する。
「自分の体臭は大丈夫!」と思う人ほど、日常のセルフケアを怠ってはいけないのだ。
今回は、頭皮、脇下、加齢臭の3大臭い問題を回避するためのポイントをご紹介しよう。
嫌なニオイのメカニズム。
注目すべきは、『汗腺』。
アポクリン腺とエクリン腺の2種類あり、汗を分泌する部分である。
前者は臭い物質を多く含むが、後者はほとんどないのが特徴。
しかし、皮膚面にあるアカや皮脂が汗と混じり合うことで、細菌が増殖。
その細菌こそが、臭いを発生させている張本人である。
まずは、「嫌な体臭は、細菌が原因」と覚えておこう。
体臭を放つ主な場所とその対策方法。
1.頭皮・頭髪
頭皮のニオイも、細菌が原因。
皮脂やフケを長時間放置していると、それをエサとする細菌が増えるのだ。
汗や湿度が合わさると、さらに悪臭を放つことになる。
また、洗い過ぎによって頭皮の常在菌(表皮ブドウ球菌)が減ることで、逆にニオイを発する悪玉菌が増えてしまう場合もある。
洗髪してもニオイが取れない……という場合は、2~3日に1回のペースにするなど、洗髪頻度を減らすのがオススメだ。
頭髪のニオイは、外部が原因。
髪の毛自体に臭いはなく、外部から染み付いていると考えられる。
さらに、自身の頭皮から放っている臭いと混じり合い、悪臭となるわけだ。
焼肉やタバコなど、臭いのキツイものが生活の一部となっている人は、洗髪などして清潔感を心がけよう。
2.耳・首筋
体のアカが細菌の温床となり、臭いを放つ。
ということは、耳アカの溜まりやすい、耳の中の定期的な掃除は欠かせない。
ただし、過度な清掃や硬いクリーナーを使うと、外耳炎になる恐れもあるので注意しよう。
また、耳裏や首筋は、いわゆる『加齢臭』の原因となる場所。
加齢臭が放たれるメカニズムを紐解くと、皮脂を分泌する皮脂腺で、脂肪酸と過酸化皮質が増加するのが始まり。
この2つが結合し、分解・酸化される過程で、”ノネナール”と呼ばれる物質が作り出される。
このノネナールこそ、青臭い、ロウソク臭、古本のような臭い、つまり、加齢臭を放つ要因である。
解決策としては、耳裏・首筋も忘れずに洗うこと。
特に、耳裏の洗浄を忘れる人が多いので気をつけよう。
3.足
靴を脱いだ瞬間、足元から悪臭が……
どんなにオシャレな美男子でも、それでは残念極まりない。
足の裏は新陳代謝や摩擦によって、アカが大量に発生しやすい場所。
また、1日でコップ1杯分の汗をかくことから、細菌が増殖しやすい環境が整っている。
靴や靴下を履くことで湿度が高まり、嫌な臭いを発生するわけだ。
対策としては、「足指の間までしっかり洗う」「通気性の高い靴下を選ぶ」「帰宅後、防臭・防菌スプレーを靴に吹きかける」などが挙げられる。
ポイントは、悪臭を放つ前に、毎日ケアを始めることだ。
体臭の原因となるのは、自分の体だけではない。
毎日身につけている服に染み付いた、タバコや食事処の臭いもまた、悪臭の原因となる。
汗をかきにくい冬場であっても、1日着用した服の洗濯を心がけよう。
洗濯機で洗えないもの、乾きにくいものは、市販の消臭スプレーを吹きかける。
若いうちは放っておいても問題なかったが、年齢を重ねるごとに体臭がキツくなつてくるので、油断大敵なのだ。
おわりに
体臭の中でも、特に避けたいのは加齢臭だろう。
だが加齢臭は、40代にさしかかった男性全員に訪れる問題。
避けては通れない。
だからこそ、耳裏の洗浄は欠かせないのだ。
また、加齢臭自体はそこまで臭いを放たないものの、その人の体臭と混ざり合うことで悪臭が強烈になる。
不摂生な食生活をすると、悪い物質を吐き出す汗自体が臭ってしまうので、ライフスタイルの改善も大切なセルフケアのひとつである。
周りに迷惑をかけないためにも、しっかりと向き合おう。