スタバだけじゃない！ 第三の居場所へ……知識の宝庫『日比谷図書文化館』の魅力とは？

職場でも、家庭でもない。
ふらっと立ち寄れる、落ち着ける場所が欲しい。
あなたは、そんな時に安らげる心地のよい場所を確保できているだろうか？
「スタバ」と答える方も多いだろう。
実際、多くの方が「居場所」として、スタバをはじめとするカフェを利用している人達を多く見かける。
だが、カフェは多くの人達が利用する。
店の混み具合や、ほかの客の会話などで、気になってくる人も多いのではないだろうか？
長時間集中したい。そんな方向けの第3の居場所＝サードプレイスの候補としてオススメしたいのが『日比谷図書文化館』だ。

無線LAN & 電源コンセント（予約制）。
東京メトロ「霞ヶ関駅」から徒歩数分で、各方面からのアクセスは良好。
帰り際に、目の前にある都会のオアシス『日比谷公園』でゆっくり散歩もできてしまう。
あなたの行きつけになること間違いナシの日比谷図書文化館。
その魅力と利用方法を紹介しよう。

千代田区に移管された、新しい図書館。

2011年11月。
日比谷図書文化館は千代田区立へと生まれ変わり、一般的な図書館の機能と共に、ビジネス支援やアート情報支援など、幅広い情報提供を行っている。
なかでも、各種講座、セミナー、シンポジウムを随時開催している『日比谷カレッジ』は必見。
“丸の内「まちづくり」の変遷”や“本を読むことの愉しさ、深さ、おそろしさ”など、ジャンルはとても幅広く、あなたの知的好奇心をくすぐることだろう。

関心のある本を読んでから、関連する講座を覗いてみる。
心に引っかかる講座を受けてから、図書で知識をさらに深めてみる。
「学びの場」が用意されている日比谷図書文化館に足を運べば、自ずと教養を高められるはずだ。

時間を忘れられる、集中力高まる作業環境。

日比谷図書文化館は、地下1階～4階の5階建。
簡潔に説明すると、1階が特別展示室・常設展示室、2・3階が図書フロア、4階が特別研究室となる。
蔵書数は約18万冊。
パープル・ゾーン（新聞・雑誌・地域資料）
オレンジ・ゾーン（ビジネス・法律・政治）
ブルー・ゾーン（文学・アート・カルチャー）
グリーン・ゾーン（人文・社会・新書・文庫）
書架が4色の名前で分けられているのが特長だ。

最大の魅力は、全館に無線LANが通っていること。
2・3階の図書フロアには約300席の閲覧席があり、自前のPCを使うことも可能だ。
ただ、電源コンセントが付いた席は2階（パープルゾーン）のみ（予約制）。
人気なので大抵は先客がいる。
「どうしてもPCの電源が欲しい！」という場合は、4階の特別研究席を利用しよう。
2時間枠300円と有料になってしまうが、全席に電源コンセント＆有線・無線LANが備えられている。
また、個別ブースタイプなので、作業にとことん集中できるはずだ。

キャップのついた飲み物であれば持ち込みOK。
大きなガラス張りなので、開放感があって気持ちが良い。
やり残した仕事がある、調べ物をまとめたい、そんなときは、自分専用のオフィスとして日比谷図書文化館を選んでみてはいかがだろうか。

小腹が空いたら、作業の続きはカフェでしよう。

なんと、日比谷図書館にはカフェ＆レストランが併設されている。
1階には『ライブラリーショップ＆カフェ 日比谷』、地下1階にはレストランの『ライブラリーダイニング 日比谷』が併設されている。
いずれも、無線LANを完備。
電源コンセント付きの席もあるので、スターバックス感覚で利用できる。
また、図書フロアの本を持ち込むことも可能。
しかも、貸出手続きをしていない本でもOK。
なんとも懐の広いサービスである。
長居しても良いわけではないが、
気になる図書を数冊持って、じっくりと読み込んでみてはいかがだろうか。

また、4階の特別研究席は『特別研究室』の中にある。
内田嘉吉文庫など、戦前の和本・洋書、約2万冊を収蔵。
いずれも歴史的価値の高いものだが、直接手にとって閲覧できてしまう。
「もっと知りたい！」と思うものは、担当の職員さんに聞くことも可能だ。
日比谷図書文化館を利用するなら、一度は覗いてもらいたい。

おわりに

週末は朝から日比谷図書文化館へ行く。
どっぷり読書に浸かったあとは、日比谷公園のベンチで凝り固まった眼と肩をほぐす。
春は桜が、秋は紅葉がとても美しいのでオススメである。
たまに1人になりたい時に足を運ぶ。
そんなサードプレイスに日比谷図書文化館を選んでみてはいかがだろうか。