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古都の入り口は、曲がり角にあり? 京都の醍醐味を満喫できるオススメ路地裏スポット 3選。

世界中から多くの観光客が訪れる観光地『京都』。
清水寺、金閣寺・銀閣寺、哲学の道。
多くの名所が点在しているが、真の京都らしさを味わいたいのなら、そこから1歩、脇道にそれることをオススメする。
大勢が行き交う観光スポットではなく、人通りの少ない”路地裏”にこそ、昔ながらの風情が残る古都の世界が広がっているのだ。
家族旅行で京都を訪れた際には、1日、いや半日でも構わない。
1人になって、今回紹介する路地裏スポットをふらりと巡ってみてはいかがだろうか。

オススメ路地裏スポット その1:
清水寺を楽しんだあとは、夕暮れどきの『石塀古路』。

下河原通~ねねの道(高台寺通)を結ぶ、『石塀古路(いしべこうじ)』。
大正時代の初期、市電の敷石を使ってつくられた石畳の道。
「石塀古路」の文字が書かれた電灯が、京情緒たっぷりの裏道へとあなたを誘ってくれる。
人気の裏観光スポットなので人通りは比較的多いが、自動車の乗り入れなどが制限されているため、とても閑静な雰囲気。
清水の舞台に登り、二年坂でお土産を買ったら、石塀古路をゆっくりと歩いてほしい。
オススメの時間帯は、お店の行灯に明かりが灯り、石畳がうっすらと橙色に染まる夕暮れ時。
夕飯前に頂く、最高の食前酒となるはずだ。

オススメのお店「石塀古路 さくら」

出汁にこだわった京料理を堪能できる料亭。
老舗の料亭や旅館が立ち並ぶ石塀古路だが、料理の値段もあって、なかなか入り辛い。
そんな中で、『石塀古路 さくら』は肩肘張らず、気軽に利用できるカジュアルな店づくりを目指している。
1階には坪庭を設けるなど、京情緒もたっぷり味わえるのがポイントだ。
メニューは、おまかせコースが\6,600円~と良心的な価格。
地元の錦市場で調達した食材と嵐山の地下水を使った出汁の見事なコラボレーションを味わってほしい。

住所:〒605-0825 京都市東山区八坂神社南門下ル石塀小路
電話:075-541-1522
営業時間:
12:00~13:30(※) 17:00~22:00
※御昼のみ前日までの御予約で営業
休業日:日曜日(祝日と重複する場合 最終日)
http://kyo-sakura.jp/

オススメ路地裏スポット その2:
文豪・森鴎外の息遣いを感じる『木屋町通・先斗町通り』。

木屋町通と先斗町通(ぽんとちょう)
京都イチの繁華街、三条通と四条通を縦に結ぶ2つの道だ。

木屋町通は、高瀬川に沿って続く道。
そう、あの有名な文豪・森鴎外の舞台となった場所である。
慶長年間、高瀬川が開削すると共に栄えた通りで、江戸初期には木材商が立ち並んでいた。
三条通~四条通を行き来する道は他にもあるが、京都を満喫したいのなら高瀬川の穏やかなせせらぎを感じられる木屋町通一択だ。

先斗町通は、木屋町通と鴨川の間に通る道。
“ぽんとちょう”、なんて独特な名前だが、語源はポルトガル語の”ポント=先”(諸説あり)。
祇園甲部、宮川町、上七軒、祇園東と並ぶ『京都五花街』のひとつとして、昔から栄えていた。
THE路地裏と言わんばかりの細い道。
石畳の連なる風情溢れる通りの両側には、老舗料亭などが軒並み暖簾を下ろしている。
しっぽりお酒のグラスを傾けたくなる、そんな大人の雰囲気を感じてほしい。

オススメのお店「HELLO DOLLY(ハロー ドーリィ)」

開店から40年余り。
Jazz & Whiskyの老舗として、多くのファンを持つ人気店だ。
ほの暗いクラシックな店内に、ラウンジ席からは鴨川を望める最高のロケーション。
週末・祝日前にはプロミュージシャンによる生演奏も楽しめる。
その場にいるだけでも酔ってしまいそうな、非日常の空間を楽しんでみては。

住所:〒604-8013 京都市中京区先斗町通四条上ル 200m 鴨川側 1階
電話:075-241-1728
営業時間:
平日/6:00~翌1:30 日・祝日/6:00~翌0:30(休日前は翌1:30まで)
定休日:なし
http://hellodolly.hannnari.com/

オススメ路地裏スポット その3:
京都の伝統と暮らしが息づく街『西陣・上七軒』。


京都の名所・金閣寺から歩いて20分ほど。
北西部に位置する西陣織の発祥の地としても知られる『西陣』。
耳を澄ませば機織りの音が聞こえる、伝統の技がしっかり根付いている古都である。
西陣織の体験や茶道を嗜める場所も点在しているので、観光スポットして人気だ。

そんな職人の街にあるのが、『上七軒』。
先述した京都五花街のひとつで、その中でも最も古い花街として知られている。
先斗町通とは違い、こちらは昔ながらの京町家が魅力。
立ち並ぶ老舗料亭・旅館の灯りを眺めつつ、今出川通にある入り口から平野神社までの風情ある道のりをゆっくり嗜もう。
夏限定でビアガーデンも開設。
今年の夏はさらりと和服を身につけ、カランコロン、下駄の音を古都に響かせてみてはいかがだろうか。

オススメのお店「京料理 おかもと紅梅庵」

創業70年の老舗中の老舗。
もともと、お茶屋への仕出しから始まった京料理店だ。
色鮮やかな旬の食材を使った会席があり、\7,560から味わえる。
また、梅をかたどった器の『紅梅弁当(\3,780~)』も人気。
夜間の上七軒も風情があっていいが、散歩途中にここでお弁当を買って食べるのもいい。
代々受け継がれた京の味を満喫しよう。

住所:〒602-8395 京都府京都市上京区今出川通御前東入社家長屋町678
電話:075-462-1335
営業時間:11:30~15:00 17:00~22:00
定休日:火曜日(祝日の場合営業)
http://www.okamoto-kyoryori.com/

おわりに

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京都観光は、ついつい観光名所に目を取られがち。
しかし、京の風情を感じられる場所はそれらの裏手に存在する。
それは京都に限った話ではないだろう。
今回は3つにスポットライトを当てたが、嵐山、祇園、哲学の道周辺にも、趣ある路地裏が広がっている。
各観光名所の下調べついでに、“しっぽり”散歩できそうな場所も探してみよう。

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