散歩・旅行散歩・旅行健康・カラダ健康・カラダビジネスビジネス振舞い・所作振舞い・所作アクティビティアクティビティ嗜み嗜み芸術芸術本・漫画本・漫画美容・ファッション美容・ファッション人

<オトナの旬食手帳> メタボにも効果抜群?! 栄養価の高い冬の野菜『ネギ』の魅力に迫る。

寒い寒い季節、お鍋に欠かせないのが“長ネギ”だ。
いつでも簡単に手に入ることから軽視しがちだが、その栄養価はとても高い。
血行促進、疲労回復、殺菌など、風邪やストレスで体が弱っているときに食べたい野菜である。
実際、昔から薬用として用いられることが多かった。
冬に食べる週末の夕飯は、決まってお鍋。
そんな方も多いと思うが、改めて長ネギの魅力を見つめ直し、より一生美味しくお鍋を頂いてみてはいかがだろうか。

日本人はネギが大好き!

国内におけるネギの生産地は、関東地方が中心。
ダントツ1位が千葉県で、年間約6万トンを全国に出荷。
スーパーなどで見かけるネギのほとんどが千葉県産だと思う。
次いで、埼玉県、茨城県、北海道となる。
また、世界における主要生産国のうち、日本は2位の座をキープしている。
1位の中国との差は大きいものの、日本人の多くがネギを食べていることになる。
思い返してみれば、味噌汁、お鍋、冷奴、パスタ……と、1週間に食べた献立のなかで、ネギを見かけない日はないかもしれない。

国内で生産されているネギの種類は多数。
大きく『白ネギ(根深ネギ)』と『青ネギ』の2つに分けられ、前者は主に関東地方で、後者は主に関西地方で栽培されている。
いくつか代表的な品種の特色を見ていこう。

先住ネギ(せんじゅねぎ)

白ネギ、根深ネギの代表格。
一般のスーパーに並んでいる、白色の部分が多いネギだ(ちなみに、緑~白の部分はすべてネギの葉)。
青ネギよりも甘みが強く、昔から関東地方を中心に好んで食べられていた。
一方、2003年から関西地方でも栽培が始められ、滋賀県近江八幡市の『安土信長ネギ』は、人気の高いブランド野菜。
通常の白ネギよりも糖度が高く、その甘さはリンゴ並み、メロンにも負けない甘さ。
鍋はもちろん、スライスして生で食べるのもオススメだ。
近江牛と安土信長ネギを目当てに、滋賀県を観光で訪れてもいいだろう。

下仁田葱

群馬県下仁田長の特産物。
市場に出回ることは少なく、関東地方のスーパーで土がついたままの下仁田葱を見かけることが、まれにある。
太くて短い容姿が特徴で、白い部分のみを食す。
甘味と辛味が強く、お鍋・煮物にすれば旨さが引き立つ。
ほろりと煮崩れるほどの柔らかい口当たりで、独特の香りと甘味を堪能することができる。

九条ネギ

青ネギの代表格。
京都府の伝統野菜で、青々とした部分が大きいのが特徴。
ネギの葉は辛味が強い印象を持つが、九条ネギのそれは甘味が強く、口当たりも柔らかい。
寒さが厳しくなる1月~3月頃が旬で、霜が降りることで葉の部分のぬめりが多くなり、甘味も増していく。
素材の味を生かす京料理に度々登場し、美しい断面から、飾り付けとしても用いられることが多い。

小ネギ

関東地方のスーパーに並んでいる青ネギといえばコレ。
小ネギは各地で栽培されているが、そのほとんどが九条ネギを品種改良したり、若採りしたものだ。
同じ品種で、『万能ネギ』は、福岡県でブランド化された小ネギ『博多万能ねぎ』で登録商標されている。
また、『やっこねぎ』は、高知県土佐香美のブランドだ。
ちなみに、小ネギを少しだけ太くしたような『わけぎ』もネギの仲間だが、ネギと玉ネギの雑種。
種ではなく、球根で増えるため、根元の方が少し膨らんでいるのが特徴である。

リーキ(ポワローネギ)

ヨーロッパで主流のネギ。
ベルギーやオランダで栽培されており、国内では静岡県で少量栽培されている。
通常のネギよりも茎が太く、葉も厚い。
フランス料理ではスープに用いられることが多く、さっと茹でたり、焼いたあとの甘みは絶品。
ネギ特有の臭みが苦手な方にもオススメだ。
機会があったら、リーキのまろやかな風味を味わってみてほしい。

メタボにも効く! 男性こそネギを食そう!

基本的に通年市場に流通しているネギ。
しかし、最も甘くて美味しくなるのは晩秋から春先。
11月~3月が一番の食べ頃である。
当然のごとく食卓に並び、あまり有り難みを感じづらいネギだが、栄養価はとても高い。
白い部分よりも、青々とした部分の方が、『カロテン』と呼ばれる抗酸化作用や粘膜を整える栄養成分が多く含まれており、健康を考えるのであれば積極的に食べるようにしよう。

嫌う人もいるが、ネギ特有の強い香りが「栄養の証」。
『硫化アリル』と呼ばれる成分が発している香りで、ビタミンB1の吸収を助けるほか、血行を良くしたり、肩こりや疲労の回復にも効果が期待できる。
また、昔から「ネギを喉に巻いて寝なさい」という言葉があるが、これは硫化アリルの強力な殺菌作用と鎮静作用が喉の風邪に効くのが所以。
実際、喉に当てるだけでも効くらしい。
とはいえ、ネギを巻いたまま寝るわけにはいかないので、喉に違和感を感じたときには、ネギを大量に摂取しよう。

オススメは、温かい”かけうどん”に上に、刻んだ青ネギを山盛りに乗せること。
うどんをネギと一緒に食べるのではなく、ネギをうどんと一緒に食べるイメージである。
口臭は残念なことになるが、そのあと暖かくして睡眠をしっかりとれば、朝には喉の痛みが消えているはずだ。

また、メタボ抑制に『含硫アミノ酸』が注目されている。
メタボリックシンドローム(通称:メタボ)の要因として考えられているのは、男性ホルモンである『テストステロン』の低下。
テストステロンは、人間の体内でエネルギー消費を高め、体脂肪を減らす働きがある。
しかし、年齢を重ねるうちに分泌量が低下。
その結果、内臓脂肪が蓄積されやすい体質となり、メタボに繋がるわけだ。
そこで活躍するのが、ネギ類に多く含まれている含硫アミノ酸。
研究の結果、テストステロンの分泌を促す働きが明らかとなった。
「最近、腹回りが気になるな……」「なんとかして痩せたい……」と考えている方は、積極的に“ネギ”を食生活に取り入れてみよう。

口臭を気にしたら負け!
ネギを堪能できる、オススメのスポット。

negi negi

おつまみからデザートまで、すべての料理に長ネギを使用している居酒屋。
無限の可能性を秘めている長ネギに魅せられ、渋谷区初台にお店をオープンさせた。
オススメは、飲み放題付きの『negi negi コース(¥4,000)』。
「蒸し鶏と焦がし葱のバンバンジーサラダ」「厚切りポテトフライ ネギベーゼディップ」「長ネギチーズリゾット」など、まさしくネギ尽くしである。
また、特に変わり種なのが、ネギを使ったお酒(¥600~)。
ネギ漬けのテキーラ「ネギーラ」や千住ネギの焼酎「ねぎちゅう」などがあり、お酒好きの方も楽しめるはずだ。

住所:〒151-0071 東京都渋谷区本町2-16-7 水道道路沿い 1階
電話:03-6300-4863
営業時間:17:00~24:00
定休日:なし
http://neginegi.com/

びわこ だいなか 愛菜館

滋賀県近江八幡市にある、生産者と消費者を繋ぐ場所。
先述した『安土信長ネギ』をはじめとした採れたて新鮮野菜をはじめ、近江米、近江牛、地元原産の食材を使ったお惣菜など、近江八幡に観光で訪れた際には是非とも利用したい施設だ。
また、個人的には、ホテルなどに売られているお菓子類よりも、使い勝手のいい加工品などをお土産にしたほうが喜ばれると思う。

住所:〒523-0802 滋賀県近江八幡市大中町450-5
電話:0748-33-3580
営業時間:
夏季(5月~8月)/9:00〜19:00
冬季(9月~4月)/9:00〜18:00
http://www.aisaikan.jp/

カネ吉山本 本店

『びわこ だいなか 愛菜館』のついでに寄りたいお肉屋さん。
明治29年に牛肉の販売を始め、宮内省御用達の由緒ある老舗だ。
近江牛を使った一品料理を味わえる直営レストランもオススメだが、ネギ好きとしては、安土信長ネギを使ったコロッケを食べておきたい。
安土信長ネギを生産している農園とのコラボで開発されたコロッケで、糖度12の甘さをほっこり味わえる。
季節限定となるので、旬の時期(1~3月)に訪れるか、事前に確認の連絡を入れておこう。

住所:〒523-0891 滋賀県近江八幡市鷹飼町558
電話:0748-33-3355
営業時間:9:00〜19:30
定休日:なし(不定期で休みあり)
http://www.oumigyuu.co.jp/shop/

おわりに

5㎝の長さでぶつ切りにした長ネギを、ゴマ油やオリーブオイルで焦げ目がつくように炒めれば、それだけで主役級の料理。
一方で、何となく物足りないお味噌汁に刻んだネギを浮かせれば、たちまち美味しい料理へと様変わりする。
主役にも、脇役にもなる、万能野菜・ネギは、私たちの食生活を、様々なシーンで支えてくれているのだ。
次にネギを食すときは、特有の香りと甘みを噛み締めながら、じっくりと味わってみてほしい。

散歩・旅行散歩・旅行健康・カラダ健康・カラダビジネスビジネス振舞い・所作振舞い・所作アクティビティアクティビティ嗜み嗜み芸術芸術本・漫画本・漫画美容・ファッション美容・ファッション人
味わう味わう片付ける片付ける弄う弄う纏う纏う創る創る正す正す和む和む愛でる愛でる磨く磨く
PAGE TOP