日本の“四季”をそこに感じる…女性クライアントへの贈り物にピッタリのデザインに富んだ和菓子屋。
どちらかといえば洋菓子派:43.7%。
少々古いが、『お客様生活文化研究所』が2006年に行った、「あなたは洋菓子派? それとも和菓子派?」の調査結果である(※)。
そのほかの統計データを見ても、年代が若いほど洋菓子派に偏る。
しかし、ここで和菓子を侮ってはいけない。
最近の和菓子は洋菓子以上に芸術性に富んでおり、プレゼントにピッタリの美しいデザインのものばかりなのだ。
彼女・奥様への贈り物はもちろん、女性クライアントへの手土産にも最適だ。
今回は、実店舗のほかにオンラインショップも構えている和菓子屋さんを中心に紹介しよう。
挑戦し続ける老舗和菓子店『とらや』
創業は遡ること室町時代後期。
約500年の歴史を持つ老舗和菓子店『とらや』。
長い歴史にあぐらをかくことなく、常に新しいことに挑戦し続けている。
例えば、1980年にはパリに出店。
2003年には六本木ヒルズに和と洋の垣根を越えた菓子を提供する『TORAYA CAFÉ』をOPEN。
そのほか、「和菓子屋の原点」を今の時代に再現したいとの想いで『とらや工房』を静岡に開設するなど、その時を常に意識した事業展開を行っている。
販売している和菓子もデザイン性が高い。
例えば、『雪紅梅(\1,600)』は、紅梅にうっすらと雪がかかった情景を表す、見た目もコンセプトも美しい和菓子。
『湿粉製棹物』と呼ばれる、餡をそぼろ状にして白小倉羹をはさんで蒸しあげた半生菓子で、ふわっとした食感のあと、しっとりとした羊羹の甘みが口に広がる。
そのほか、大正時代に誕生した『御代の春 紅(\180)』は桜をかたどった白餡入りの最中。
見た目がとても可愛らしいので、春先の贈り物にもオススメだ。
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目8-6
電話:03-3571-3679
営業時間:平日・土/10:00〜20:00 日・祝日/10:00〜19:00
休日:元日
https://www.toraya-group.co.jp/
住所:〒106-0032東京都港区六本木6-12-2 六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り
電話:03-5786-9811
営業時間:11:00〜20:00(L.O.19:00)
定休日:年中無休
https://www.toraya-group.co.jp/toraya-cafe/
http://www.toraya-kobo.jp/
新たな歴史を築く、新世代の和菓子 『HIGASHIYA』
2003年、東京都の目黒に誕生した『HIGASHIYA』。
現代の私たちの暮らしに馴染む、毎日でも食べられる和菓子をつくりたい。
そんな想いから、日々の菓子屋=ヒガシヤという名を看板に掲げている。
菓子とは、もともと果子と書く。
干した果実や木の実を食していたのが始まりとされ、和菓子の文化は「暮らしの中で自然と四季の変化を愉しみたい」という日本人の心の豊かさが生んだもの。
その伝統を現代にあわせ提案することで、次代へと繋げられるのでは、
とHIGASHIYAは語る。
同社が手がける彩り豊かで、新しいデザインを積極的に取り入れた和菓子からは、「日本人の“和”の心を残していきたい」という志を強く感じる。
古代の菓子は、干した果実や木の実だったと言われ、そうした古代の菓子に思いを馳せ、具現化させたのが『ひと口果子』だ。
栗の甘露煮と紫芋餡でつくった『紫根』、黒糖焼酎で漬けた桃のコンポートをバニラ入りの白餡で包んだ『薄香』など、日本の伝統色の名がつく全12種類。
1セットに6個のひと口果子が詰められており、お値段もお手頃(\1,944)。
HIGASHIYAのロゴをエンボスで仕上げた巻紙に、革の質感と組紐の要素をあわせもつ紐をかけた巻物のようなパッケージもオススメだ。
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル2F
電話:03-3538-3230
営業時間:11:00〜19:00
定休日:月曜(祝日の場合は営業・翌火曜日休)
※店内に和菓子とお茶を楽しめる茶房(カフェ)も併設。
http://www.higashiya.com/
おわりに
上品に、ヘルシーに、アーティスティックに。
現代の流行を取り入れた和菓子は、女性の間で着実に人気を集めている。
和菓子は大人の上品な美しさを持っている。
そんな和菓子を、贈り物として選んでみてはいかがだろうか。