大人もワクワク!パパと子どもで楽しめる、日本科学未来館・国立科学博物館
科学館は子どもが行くところ。
そう捉えている人が多いと思うが、案外そうでもない。
標本がずらっと並んでいる様子は審美的な観点からも美術展示のように美しいし、ロボットとの交流などはゲーム感覚で楽しめる。
科学者からの解説を聞けば忘れていた科学への純粋な好奇心が刺激されるだろう。
それに科学館は多くが公共施設なので、入場料もとても安価に抑えられているお得スポットでもある。
今回は、そんな東京都内にある二大科学館をオトナ目線でご紹介したい。
最先端テクノロジーを体験する、「日本科学未来館」
元宇宙飛行士である毛利衛さんが館長をつとめるお台場の日本科学未来館は、大人も楽しめる最先端宇宙テクノロジー展示が満載。
シンボル展示である「ジオ・コスモス」では、1000万画素を超える高解像度で宇宙から見た美しい地球の姿を見ることができる。
そして、国内唯一の3Dプラネタリウム「ドームシアターガイア」も目玉のひとつ。
公共施設なので、一回あたり大人も破格の300円で鑑賞できる。
上映プログラムも「バースデイ〜宇宙とわたしをつなぐもの~」や「夜はやさしい」といった大人向け作品が中心。
ネットで事前予約ができるのもポイントだ。
また、宇宙テクノロジーだけでなく、最先端のロボット・テクノロジーの展示も魅力。
有名なヒューマノイド・ロボットの「ASIMO」や、人間そっくりのアンドロイド「オトナロイド」の実演も鑑賞することができる。
次世代の最先端科学技術を体験したい人にはもってこいのスポット。
お台場の中心にあるので、科学館を楽しんだあとは潮風公園や大江戸温泉物語などの人気観光スポットで一息つくのもオススメである。
電話番号:03-3570-9151
開館時間:10:00~17:00
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は開館)、年末年始(12月28日~1月1日)
入館料:大人/620円 18歳以下/210円
https://www.miraikan.jst.go.jp/
知性あふれる、創立139年の「国立科学博物館」
1877年創立、上野公園の中にある国内最古の科学博物館。
日本の自然科学研究の中心地となってきたこの博物館は、質・量ともに世界でも最高峰レベルの科学展示施設だ。
コレクションは429万点以上。
全長8mのダイオウイカの標本、マンモスの化石、日本に落下した隕石、月の石、日本最初のテレビ、忠犬ハチ公のはく製など、事前知識がなくても楽しめる展示がもりだくさん。
一日あっても時間が足りないくらいの展示量である。
“地球生命史と人類”をテーマに世界中から標本が集まった「地球館」、そして“日本列島の自然と私たち”をテーマに国内の自然について見識を深めることができる「日本館」のふたつで構成されている。
また、無料で行われる第一線で活躍する科学者たちが展示内容や研究内容について語る「ディスカバリートーク」も参加するべき。
一回30分程度で、毎週の土曜日・日曜日に開かれているので事前にスケジュールを確認しておこう。
また、日本館は建物それ自体が重要文化財。
関東大震災後建て替えられた1931年の当時を代表するネオ・ルネッサンス様式を鑑賞できる数少ない建築物である。
大ホールのドーム内にあるタイルモザイクやステンドグラスなど、ディテールまでこだわった豪華なデザインは見逃せない。
科学博物館を訪れるときは、展示物だけでなく建築の観点からもチェックしたい。
電話番号:03-5777-8600
開館時間:通常/9:00〜17:00(入館16:30迄) 金曜日/9:00〜20:00(入館19:30迄)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、年末年始(12月28日~1月1日)
入館料:一般620円(高校生以下無料)
http://www.kahaku.go.jp/
科学館は、何歳になっても楽しめる施設だ。
科学の面白さを子どもに伝える。いつもと違った、少し知性的なデートを恋人と楽しむ。
じっくり鑑賞するために、一人で足を運ぶ。
楽しみ方は自由だ。
自分の中に眠っている好奇心や冒険心が、呼び起こされることは間違いない。
夢とロマンが詰まった科学館に、久しぶりに足を運んでみよう。