少年時代に想いを馳せよう。一人で観ても楽しい、子供が主人公のおすすめ映画3選

もう、すっかりと大人になってしまったあなた。
どうだろうか、あなたはいま、子供のころ思い描いた理想の大人になれただろうか。
あの頃、憧れた充実した日々を過ごすことができているだろうか。
大人は予想以上に楽しかった、いや、仕事に忙殺、世間のしがらみ、こんな筈ではなかった
と思う人も中にはいるかもしれない。

今回は、読者のみなさんに、いまいちど子供心に立ち返られる映画たちを紹介していきたい。
ただ子供が可愛いだけではなく、プラスαのある、筆者、選りすぐりのものたちだ。
映画の中で描かれる子供の視点を通して見る世界も興味深いかもしれない。
誰にでもあった、子供時代だからこそ、誰にでも思うところのある映画たちをぜひ堪能してほしい。

　

1.『ザ・フォール　落下の王国』　（アメリカ・イギリス・インド　2006年作成　ターセム・シン監督）

1915年、ロサンゼルスの病院から話は始まる。
無声映画のスタントマンをしていたロイは、撮影中の自己により下半身不随になる。
また、時を同じくして病院には、農園でオレンジ詰みをしていた時に墜落して腕を骨折した移民の少女、アレクサンドリアが入院していた。
ロイは、主演映画俳優に恋人を奪われ傷心しており、アレクサンドリアに作り話を聞かせてあげる見返りに自殺するための睡眠薬に盗ませに行かせようとする。
六人の勇者が世界中を巡り悪者に立つ向かう壮大な冒険活劇と、病院でのストーリーが交差し合いながら映画は進行していく。
筆者のおすすめポイントは、何と言ってもこの映画の映像美！
世界24カ国以上で行なわれたロケーション撮影は、見ている者をも大冒険の世界へと誘ってゆく。
また、この映画は衣装も見物だ。日本人デザイナーの石岡瑛子氏が手がけており、第６５回、アカデミー賞で衣装デザイン賞を獲得している。もちろん、シナリオもすばらしい。
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2.『運動靴と赤い金魚』（イラン　1997年作成 マジッド・マジディ監督）　

イランの貧しい家庭に暮らす兄妹、アリとザーラ。
ある日、アリはザーラの靴を修理しにいった帰りに、その靴を失くしてしまう。
新しい靴買う余裕がない親にそのことを打ち明けられないアリは、ザーラと運動靴を共同で使うことになった。
午前中に学校の授業があるザーラが大急ぎで走って帰って午後に授業があるアリに靴を受け渡すといった具合に。
その後、学校のマラソン大会の景品が運動靴だと知ったアリは妹のために出場することになった。
筆者のおすすめポイントは、何と言ってもこの映画が持つ異国情緒だ。
ペルシア語で表記されるオープニングのクレジットから、もうエキゾチックさが満天だ。
知らない国の食事、習慣、文化などを家にいながら知られることも、映画ならでは醍醐味だろう。
また、子供の視点を通して見る家族、大人、社会が描かれており考えさせられることも多い筈だ。
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3.『小さな恋のメロディ』（イギリス　1971年作成　ワリス・フセイン監督）

ロンドンのパブリックスクールに通う11歳の少年ダニエルは、同じ学校に通うメロディという少女に一目惚れする。
性格のおとなし目な二人だが、いつのまにか惹かれ合い相思相愛の関係となってしまう。
あまりにも純粋で、周りにとらわれない二人は、学校をサボって海に遊びに行き、校長先生の大目玉を食らうことになる。
親や大人や先生に散々、叱責され押さえつけられた二人は、とうとう結婚を決意するまでに至る。
筆者のおすすめポイントは、何と言ってもこの映画の音楽の良さだ。
初夏のイギリスの美しい景観を背景にビー・ジーズの歌が全編を通して流れる。
テーマ曲の「メロディフェア」は、みんなが知っている、あの曲だ。
古今東西を問わず尽きることのない対立、大人VS子供の構図も観る者を楽しませる。
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純真無垢？
しかしながら、時として真理も突いている子供たちから学ぶことも多いのではないだろうか。