1度に3品も出来ちゃう!? 酒の肴にピッタリの”ほうれん草” 簡単レシピ。
出汁をたっぷり含んだ、ほうれん草。
柔らかく、ほろ苦い、やさしい家庭の味を時々食べたくなる。
夕食時の副菜として並ぶこともあるが、飲兵衛にとっては美味しい”酒の肴”のひとつだろう。
今回は、このほうれん草を使ったオススメの酒の肴レシピをご紹介。
「ほうれん草なんて持ったこともない!」という人でも大丈夫。
最小限の材料で、1度に”3品”作れる方法を伝授する。
いずれも簡単に調理できるので、是非とも試して頂きたい。
下準備:ほうれん草を切る/茹でておく。
・ほうれん草:2束
・水:1.5L
・塩:大さじ1
1.大きい鍋に水と塩を入れて、湯を沸かす。
2.ほうれん草の汚れを取り、3㎝ほどにざく切りする。
3.お湯が沸騰したら、1.5束分のほうれん草の茎を入れて30秒。
4.葉っぱの部分を入れて、さらに30秒茹でたら火を止める。
5.茹で上がったら冷水にさらす。
今回ご紹介する3つのレシピのうち、2つは茹でたほうれん草を使う。
残った1/2束分は別皿にとっておこう。
さて、ほうれん草を茹でる際のポイントは「時間」だ。
硬い茎から先に入れ、その後に葉っぱを入れる。
合計1分間。
それ以上茹でてしまうと、栄養素が抜け落ちやすく、シャキシャキとした食感も残りにくいので注意しよう。
1品目:お通しの代表格! ほうれん草のおひたし。
・ほうれん草(茹):1/2束
・油揚げ:2枚
・出汁汁:120ml
・薄口醤油/みりん:大さじ1
・塩:ひと摘み
1.油揚げを細切りにし、お湯をかけて湯どうしする。
2.保存容器に材料Bを入れ、混ぜ合わせる。
3.ほうれん草・油揚げを2の保存容器に入れたら完成。
ほうれん草を茹でておけば、とっても簡単。
出汁は粉末状のものを同量のお湯で溶かせばOK。
それに漬け込めば、居酒屋で出されるお通しと同じ味になる。
一晩寝かせれば、より味が染み込んで美味だ。
2品目:胡麻油が酒に合う! ほうれん草のナムル。
・ほうれん草(茹):1束
・胡麻油:大さじ2
・鶏がらスープ:小さじ1
・塩:ひと摘み
・砂糖:小さじ1
1.茹でたほうれん草は水気を絞っておく。
2.ボールに、全ての材料を入れて混ぜ合わせる。
3.塩・砂糖で味を整えたら完成。
ポイントは、水気をしっかり切っておくこと。
両手でギューーーッと絞り出す。
砂糖を使うので少々甘めの肴となり、お酒がさらに進むことだろう。
ちなみに、鶏がらスープがなくても十分美味しいので、お好みで。
3品目:パパッとオードブル! ほうれん草のガーリックソテー。
・ほうれん草(茹):1/2束
・にんにく:1片
・ベーコン:50g(お好みで)
・胡椒:適量
・オリーブオイル:大さじ1
・レモン汁:適量(お好みで)
1.にんにくは厚めのスライスに、ベーコンは2㎝間隔で切っておく。
2.フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて、弱火強にかける。
3.香りが出てきたらベーコンを入れて、中火にする。
4.ベーコンがカリカリに焼けてきたらほうれん草を入れる。
5.軽くフライパンを振るって、ほうれん草がしんなりしたら完成。
6.器に盛りつけ、胡椒とお好みでレモン汁をふりかける。
シンプル、だからこそ、美味しい。
ビールというよりは、白ワインに合いそうなオードブルである。
ポイントは、ベーコンをカリカリに焼くこと。
そして、そこから滲み出た旨みたっぷりの脂をほうれん草に吸わせるのだ。
塩はあえて振らなくとも、ベーコンの塩気で十分。
レモン汁をかければ、あっさりとした味わいになるのでオススメである。
おわりに
ほうれん草の栄養素を軽く記しておこう。
誰もが知る通り、ほうれん草は血液の生成に大切な栄養素をたくさん含んでいる。
“鉄”、”葉酸”、”ビタミンB”、さらに鉄の吸収を促す”ビタミンC”。
血液は活力の源となるので、「最近元気がないな……」と感じる人は積極的に摂取すると良いだろう。
また、濃い緑色の証である”クロロフィル”は、ビタミンCと共働することで悪玉コレステロールの酸化を防止。
老化防止の働きがある”βカロチン”と相まって、生活習慣病の予防にも役立つ。
『緑黄色野菜の王様』と呼ばれるほうれん草を酒の肴にし、美味しく栄養を摂取してはいかがだろうか。