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見知らぬ”本”との出会いを演出…一人の時間を嗜める、大人のBook Bar『森の図書室』

若者の街・渋谷。
飲食店が軒並み続く道玄坂を登り切ろうとした場所に、『森の図書室』がある。

2014年6月にOPEN。
従来の図書館との大きな違いは、深夜12時まで営業していること。
そして、アルコール/ノンアルコールドリンクを飲みながら過ごせること。
1人でしっぽりと読書ができる、まさしく大人のために開かれた図書館である。
とはいえ、「耳にしたことがあるけど、まだ行ったことがない」という人も多いはず。
今回は、実際に訪れた感想も交えつつ、『森の図書室』の魅力をご紹介しよう。

始まりは、クラウドファンディング。

本が読めて、借りられる。
お酒が飲める。音楽が楽しめる。
むかし遊びに行った、友達のように気軽な空間。

それが、『森の図書室』のコンセプトである。
始まりは、オーナーの森俊介さんが中学校の頃から抱いていた「いつか、自分の図書館をつくる」という夢。
時を経た今でもその想いは褪せることなく、クラウドファンディングサービス『CAMPFIRE』を通じて支援者を募ることを決意した。

2014年4月からプロジェクトをスタート。
わずか2日後に目標金額の10万円を超え、最終的には953万円の支援金が集まる。
プロジェクト内に綴られている森さんの想いに感銘を受けた、森さんと同じように“本に囲まれながらお酒を飲める場所”が欲しいと思っていた、そんな一人ひとりの想いが実を結び、ついに同年5月にOPENの日を迎えることとなる。

「本が好きな人がこんなにたくさんいる」

森さんの夢から始まった『森の図書室』は、全国の本を愛してやまない人たちの想いが具現化された形なのだ。

渋谷駅からちょっと歩きます。

各線「渋谷駅」から徒歩7分ほど。
オススメは、駅と直結した商業施設『渋谷マークシティ』の4階を通って道玄坂方面に抜けるアクセス方法。
横断歩道を渡って、少し歩いた先に『森の図書室』がある。目印は、萩原ビルに掲げられている”森”という看板だ。

萩原ビルについたら3階へ。
エレベーターを降りたときから、うっすらと音楽が聞こえる。
その先に表れるは開かずの門。
横にあるインターホンを押して、鍵を開けてもらおう。
その後、スタッフさんの案内のもと、メニューや利用方法、料金システムなどの説明がある。
非会員の場合、席料500円が別途掛かるので注意しておこう。

見知らぬ”本”との出会いを大切にして欲しい。

中に入ると、そこは図書館というよりもブックバー。
ほどよい薄暗さに、橙色の間接照明がじんわりと空間を温める。
なるほど、これは読書にピッタリの環境である。
蔵書されている本は1万冊以上。
いずれもオーナーである森さん自身が選書したものが並んでいる。
基本的には”献本”という形で少しずつ蔵書数を増やしているそうだ。
また、本の陳列方法にも強いこだわりを持っている。

通常の図書館ですと作者別・ジャンル別に並べられていますよね。
でも、ここではあえてバラバラにしてあります。区切ってしまうと、自分の興味のある棚でしか本を探さなくなる。それは、本当の出会いを狭めていることになります。予想外の本との出会いを楽しんでもらいたい、それが森さんの意向なんです。

そう語るスタッフさんに案内されたのは、部屋の奥。
そこには会員(年会費:10,800円)が森の図書館に献本した本がずらりと並べられていた。
背表紙に”森”のシールが貼られている。

会員の皆さまにとって、思い入れのある本だけを集めた本棚です。
全部ではないですが、裏表紙や余白に会員さま直筆のメッセージが書かれているものもあります。どんな魅力があるのか、なぜオススメなのか、その内容はそれぞれで、こちらを見てから読んでみるのもひとつの楽しみ方ですよ。

通常の図書館や本屋ではできない試み。
1冊の本に、”読者の想い”という付加価値が付けられている。
全く知識のない内容の本でも、そのメッセージを見ただけで読んでみたくなるのだ。
ちなみに、ピース・又吉直樹の直筆サイン入りの献本もあるので、探してみてほしい。

また、最近始めたのが“本で人と繋がる掲示板”。
「この本が好き!」という想いをメモに綴り、掲示板に貼り付けられる。
そして、その余白に見知らぬ誰かが「私も好き!」という返事を書き込める。
本と人、人と人、その”繋がり”を何よりも大切にしているのが『森の図書室』なのだ。

Free Wi-Fi + Free 電源 + Free ドリンク。

居心地の良いオシャレなネットカフェ
そんな使い方もできるのが、『森の図書室』である。

Free Wi-Fi + Free 電源。
13:00〜17:00のday timeと18:00〜24:00のnight timeに分けられている。
仕事の合間に休憩がてら立ち寄りたい、仕事帰りに軽く1杯飲みながら読書がしたい、飲み会帰りに1人でしっぽりやりたい、そんな人たちにオススメだ。
BGMにもこだわりがあり、しっとりと聴ける洋楽が空間を包み込む。
間接照明の温もりも相まって、あなたの集中力を高めてくれるだろう。
Free ドリンクは、day timeのみ。+500円でホットサンドも付けられる。
night timeは、小説に出てくる料理の再現メニューや各種アルコール、コースメニューなども用意されている。

また、本は無料で借りることが可能。
1冊を2週間。Facebookのアカウントを持っていればOKだ。

ひとつだけ注意。
day timeとnight timeの中継ぎに当たる1時間はCLOSEとなる。
そのため、16:00頃に利用開始しても料金は同じで、17:00には退出しなければいけない。
予定や時間を確認しながら利用しよう。

おわりに

『森の図書室』は、1人でふらりと立ち寄りたい場所だ。
何も考えず、ただ1冊の物語に入り浸る。
そんな時間を、1週間のうちに数時間でもいいから『森の図書室』で作ってみてほしい。

本を読む人も、そうでない人も、サプライズな本との出会いを楽しめるはずだ。
ちなみに、週末には定期的に読書会などのイベントを開催している。
「1冊の本について詳しく語らないといけない、という堅苦しさはありません。
本好きが集まる交流会みたいなものなので、気軽に足を運んでもらえれば」と、スタッフさん。
本を媒介にして、会社や家庭以外の繋がりをつくってみてはいかがだろうか。

■森の図書室
住所:〒150-0044 東京都渋谷区円山町5-3 萩原ビル3F
電話:03-6455-0629
営業時間:13:00頃~17:00 18:00〜24:00頃
定休日:不定休
http://morinotosyoshitsu.com/
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