【”粋”を求める料理男子】初心者にオススメ! 簡単なのにプロの味を再現できる『パスタ料理』の魅力。
もはや男の料理の代名詞とも呼べる『パスタ料理』。
料理男子に「得意なジャンルは?」と聞けば、ほぼ100%の確率で「パスタ」と答えるのではないだろうか。
なぜそこまで、パスタ料理は男性に馴染みやすいのか。
それは、包丁も握ったことのない人でも簡単に美味しく出来る料理だからだ。
しかも、とことん美味しさを追求できる奥深さも、男性の心をくすぐるポイントのひとつである。
今回はパスタ料理を始めたい男性に向けて、その魅力と作る上で心がけておきたいポイントをご紹介しよう。
魅力その1:
簡単なのにプロっぽく見える。
パスタ料理は、とっても簡単!
お鍋でパスタを茹でて、フライパンで簡易なソースを作ればいいだけ。
だいたいのパスタ料理に共通する、基本的な工程は以下の通りである。
2.フライパンにオリーブオイルを熱し、ニンニクや具材を炒める。
3.牛乳、トマト缶、パスタの茹で汁を加えてソースを作る。
4.茹で上がったパスタをフライパンに入れて、ソースと絡める。
この4ステップでパスタ料理は完成。
茹でて、ソースつくって、絡めるだけ。
特に難しいことはしていないし、失敗することもほとんどない。
しかも、シンプルだからこそ工夫の余地があり、慣れてくると自分なりのトッピングやアレンジを加えたくなるのも魅力のひとつなのだ。
魅力その2:
“乳化”さえ出来れば、プロの味。
あなたは、『乳化』という言葉を耳にしたことがあるだろうか。
乳化とは油と水が混ざった状態のことで、ソースをつくる上で重要になる。
乳化が上手くいくと、まろやかでコクのあるソースとなる。
逆に失敗すると、油と水が分離してしまい、水っぽくて味にばらつきのあるソースになる。
パスタ料理においても、この乳化はとても大事。
フライパンでソースをつくるとき、オリーブオイルで炒めた具材に、牛乳やトマト缶、パスタの茹で汁を加える工程がある。
これこそ、乳化をつくる儀式だ。
しかし、初心者はここで躓きがち。
パスタ料理の味を左右する乳化を行うときには、以下の3つのポイントを意識しよう。
ポイント1:水分を入れるときは、火を止める。
ご存知の通り、熱された油に水を入れると、バチバチッと跳ねて危険。
そのため、まずは火を止めて、フライパンを持ち上げてから、パスタの茹で汁やトマト缶などを加えよう。
ポイント2:水分を加えたら、スグにフライパンを揺する。
水分を加えたら、時間との勝負。
ちまちまとしていると、油と水が分離してしまう。
それを避けるために、フライパンを揺すって素早く混ぜよう。
ソースが”白濁色”になったら、乳化成功の証である。
ポイント3:無理にパスタの茹で汁を入れなくていい。
ほとんどの料理本に、「パスタの茹で汁を加えて乳化させる」と書かれている。
しかし、焦って失敗するくらいなら、茹で汁を使わないほうがいい。
代用するのは、シンプルに”水”。
フライパンを持ち上げ、油の沸騰が少しおさまったら、水をお玉2~3杯分加えて乳化させる。
茹で汁を使う理由は、パスタを茹でるときに加えた”塩分”を利用したいから。
水を使うのであれば、あとから塩を足して味の調整をすればいいだけだ。
乳化さえ成功させれば、プロの味になる。
微妙な小技や素材の質の違いはあれ、やっていることは同じ。
手のかかる和食だと難しいが、パスタ料理なら、その気になれば誰でも手軽にプロ級の味を再現できるのだ。
魅力その3:
味のバリエーションが豊富。
オイル、トマト、ホワイトソース。
パスタ料理は大きくこの3つのジャンルに分けられる。
さらに、使う食材、その切り方と組み合わせなどで、様々な味わいを生み出すことが可能。
例えば、野菜を大きくカットすれば存在感が増し、パスタと一緒に盛り付けられた野菜もひとつの料理として味わえる。
逆にサイコロ状に小さくカットすれば、ソースの一部としてパスタに絡めながら食べられる。
どの食材を使い、どの大きさにカットし、どれと組み合わせるのか。
自分の”好み”を探求できる奥深さもパスタ料理の魅力である。
オススメは『ペペロンチーノ』
最後に、『ペペロンチーノ』の作り方を記しておこう。
全てのパスタ料理の基本、あなたもイタリアンレストランで1度は食べたことがあるはず。赤唐辛子のピリッとした刺激と、香ばしいニンニクが薫る、オリーブオイルベースのパスタ料理だ。
ペペロンチーノは、正式名を『アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ』という。
アーリオは”にんにく”、オーリオは”オリーブオイル”、ペペロンチーノは”赤唐辛子”。
これら3つの食材さえあればつくれる、簡単&シンプルなパスタ料理である。
■材料(2人分)
・ニンニク:2片(みじん切り)
・赤唐辛子:2本(種を取って半分に割る)
・EXVオリーブオイル:大さじ3
・水:1/2カップ(100ml)
・塩:3つまみ
■作り方
2.オリーブオイルが沸騰したら火を止めて、ニンニクの香りを油に移す。
3.赤唐辛子を入れて、再び沸騰させ、キツネ色になるまで炒める。
4.火を止めて、フライパンを持ち上げ、油の沸騰が収まったら水を加える。
5.素早くフライパンを揺すって乳化させる。
6.塩を加えて再び中火にかけ、ソースの塩加減を味見する。
7.大鍋に湯を沸かして、パスタを茹でる。
8.茹で上がりの表示時間より2分前に、茹で具合(パスタの固さ)を確認する。
9.フライパンに火をかけてソースを温め、パスタを加えて混ぜ合わせたら完成。
これが、基本のペペロンチーノである。
ポイントは、作り方⑧の工程で、パスタをちょうど良い固さ『アルデンテ』の状態に茹で上げること。
味見をしてみて、コリコリッとした食感が残ればひき上げていい。
ちなみに、作り方④の工程で”アサリ”を加え、水の代わりに”白ワイン”を加えて乳化させれば、海鮮パスタ料理の基本『ヴォンゴレ・ビアンコ』が出来る。また、作り方②の工程で、”ベーコン”や”豚肉”、”キャベツ”などを加えるのもひとつ。
さらに、お皿に盛り付けたあとに、”ルッコラ”や”季節の野菜”を薄くスライスして生でトッピングすれば、女性ウケ間違いなしの野菜パスタ料理になる。
いずれも、盛り付けた後に“エキストラバージンオリーブオイル”を回しかければ、よりプロの味に近づくだろう。
シンプルが故に味の失敗が目立ってしまうが、ソースの乳化さえクリアできれば美味しくできるはずである。
是非、試してみてほしい。
おわりに
女性にモテたいのなら、料理を始めるべき。
シャツの袖をまくり、オシャレなエプロンを身につけ、スマートに料理をこなす男性の姿は、女性でなくても惚れ惚れする。
そこで、手始めとしてピッタリなのが、パスタ料理というわけだ。
いついかなるときも、料理の腕を披露できるように。
最低でもパスタ、ニンンク、赤唐辛子、トマト缶、オリーブオイルを常備するよう心がけておこう。