粋な男性の登竜門! 憧れで終わらせない、「ショット・バー」の常連客になる方法。
カウンターに10席のこじんまりとした店内。
黒を基調とした店内を間接照明がぼんやりと照らし、バーコートを凛と着こなすマスターが静かに会釈する。
そんな「ショット・バー」で一人、ロックグラスを傾ける、男性であれば誰もが憧れるシュチュエーションだ。
とはいえ、レストランに併設されているダイニング・バーと違い、なかなか足を運びにくいのは事実。
今回はそんなショット・バーを気軽に利用するために押さえておきたい基本と共に、入門者にオススメのお店をご紹介しよう。
そもそも、ショット・バーってどんなところ?
ショット・バーとは、お酒をワンショット(1杯)単位で楽しめるBARのこと。
お酒の味そのものを楽しむため、銘柄の揃え方や水・氷にこだわり、落ち着いたBGMが美味しいお酒を飲んだあとの余韻をより良いものにしてくれる。
とはいえ、店内の雰囲気は様々。
一人でしっぽりとグラスを傾けられるお店もあれば、カップルで訪れることのできる少しカジュアルなお店もある。
中にはカウンター以外にテーブル席を備えているところもあり、意外にも敷居が高くないショット・バーが多いのだ。
まずは気軽に入れるお店を選んで、徐々に雰囲気慣れしていくのがいいだろう。
気になる「お値段」について触れておこう
ショット・バーでは、ほとんどのお店でメニューが出てこない。
仮にあったとしても、1杯あたりの値段とチャージ料金が記載された簡単なものだ。
基本的には、マスターと相談しながら注文を決めるスタイル。
前述した通り、あなた自身のことを伝えることからショット・バーの嗜みは始まる。
となると、気になるのはやはり「お値段」である。
1杯がどれくらいの値段になるのか、気になってしまっては気楽に注文もできないだろう。
あくまでも目安だが、1杯800円〜1,000円程度が相場。
よりクローズなお店では、1,000円〜1,500円だろう。
チャージは共通して500円〜1,000円と考えておけばいい。
居酒屋と違い、基本的にショット・バーではフードメニューを提供していない。
そのため、1杯当たりの値段が高くなるのは仕方がないのだ。
もちろん、1杯だけ飲んで帰るのもOK。
失礼な行為ではないので、気軽にふらっと入って、マスターとの会話を楽しみながら1杯だけ飲んで帰ってもいい。
安心して利用してもらいたい。
マスターとの会話を楽しむ、それこそがショット・バーの魅力
ショット・バーは、マスターとの会話で始まる。
あなたにどうしても飲みたいお酒があるのなら別だが、せっかくショット・バーを訪れたのだ、熟練のマスターにもてなしてもらいたい。
しかし、初見のあなたに対して、絶妙なお酒を提供するのはプロと言えど難しい。
ショット・バーを舌でも、心でも楽しむために、マスターに「あなたのこと」を伝えよう。
伝えること1:お酒に強いか、弱いか
せっかく美味しいお酒を勧めてもらっても、へべれけになってしまっては意味がない。
あなたがお酒を心から楽しめる量=許容範囲を伝えておこう。
会社の飲み会ではないのだ。無理をする必要はない。
伝えること2:来店前の飲食状況
ショット・バーを訪れる前に、どんな夕飯をどれだけ食べたのかを伝えておこう。
例えば、脂っこいステーキを食べたあとなら、甘いお酒よりも爽やかなお酒のほうが口に合うかもしれない。
その点の判断材料をマスターに提供するのだ。
伝えること3:味の好み
甘いのが苦手なのに、チョコレートとリキュールを使ったカクテルが出てきたらどうしようもない。
甘いのが苦手、ウィスキーが好き、炭酸系が飲みたいなど、あなたの「好き」を伝えるようにしよう。
伝えること4:今の精神状態
ショット・バーに限らず、お店を訪れる理由は何かしらあるはずだ。
少しモヤモヤするから気晴らしに、悲しい出来事を忘れるために・・・。
そんな、あなたの気分や体調も、美味しいお酒を飲むためには必要な情報なのだ。
初心者〜上級者向けのショット・バーを紹介!
八月の鯨
渋谷のセンター街にあるショット・バー。
比較的オープンな店構えでメニューも出てくるため、初心者にオススメしたい。
ここの特徴はなんといってもオリジナルカクテル。
マスターが映画通ということもあり、その名の全てに映画のタイトルが付けられている。
そのため、メニュー表に記載されている名作映画の中から注文できるのだ。
一人でも、デートでも、非常に使い勝手のいいお店なので、一度は訪れてもらいたい。
電話:03-3476-7238
営業時間:18:00~翌6:00
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001917/
Bar Crear
池尻大橋からほど近い、住宅街の真ん中にある本格ショット・バー。
クローズなお店に初挑戦したい人に、特にオススメしたいお店だ。
カルヴァドス(りんごのブランデー)好きなマスターが、あなたの好みの1杯を見つけてくれる。
非常にお話上手のマスターなので、会話をするうちに緊張がほぐれていくだろう。
タクシーを使えば渋谷にも近いため、デート使いにもピッタリだ。
電話:03-6450-7577
営業時間:19:00~翌2:00
https://www.facebook.com/Bar-Crear-1480774125471866/
トラッドバーエスプリ ギャザ阪急店
大阪の中心地・梅田にあるショット・バー。
比較的大きなお店で、店内には窓も付いている。
オープンなお店なので、気軽に足を運ぶことができる。
とはいえ、カウンター席は重厚なつくり。
ウッドベースの重厚感が耳に心地よいJAZZを聞きながら、本格的なBarタイムを楽しむことができる。
シングルモルトウィスキー、カクテルなどのお酒やお店オススメ「三元豚のサンドウィッチ」をはじめとしたフードメニューも提供している。
電話:06-6376-3628
営業時間:日-木・祝日17:00~翌1:00 金・土・祝日前17:00〜翌2:00
http://www.daiwa-j.com/shop_esprit_menu.php
まとめ
ショット・バーだからといって、気負うことはない。
最初はメニューがないことに戸惑うかもしれないが、カッコよくしなければと思う必要はないし、逆に知ったかぶりをしても、マスターには全てお見通しなので恥をかくだけだ。
自分の好みを友人に話すように、リラックスしてあなたのことを伝えよう。
節度さえ守っていれば、誰でも気軽に利用できる。
ショット・バーをした暁には、大人としてもう一歩成長しているはずだ。