冬しか喰えない肉を喰おう！気軽なランチからがっつり豪華ディナーまで、ジビエ入門ガイド

じわじわと人気が出てきている「ジビエ料理」。
野生鳥獣を使ったフランス発祥の伝統料理を、あなたはもう味わっただろうか。
最近では、日本政府が農作物被害対策の一環としてジビエ普及に尽力。
今後、ますます人気が高まることが予想される。
いつも通りの食事に少し物足りなさを感じてきたのなら、思い切ってジビエ料理に手を出してみてはいかがだろうか。
今回は、オススメのジビエレストランを初心者・中級者・上級者の3つのレベルに分けて紹介。値段も手頃なランチから、豪華ディナーまで名店ぞろいだ。
冬にしか味わえないジビエ肉を、がっつり堪能しよう。

レベル ★☆☆
まずはお手頃なランチから！ギャザリングメニューがお得

SOHØLM（スーホルム）

東京モノレール「天王洲アイル駅」から徒歩5分。
インテリアショップに併設されたオシャレなビストロだ。
ランチメニューは「ギャザリングランチ（\1,500〜）」。
前菜と主菜を1皿ずつ好きに組み合わせるスタイル。
主菜のジビエ料理は、「鹿肉のフリカデラ（デンマークのミートボール料理）」や「骨付き鳥もも肉のコンフィ」など。
いずれも獣臭さは全くなく、旨味がギュッと凝縮されており、こだわりの濃厚ソースがその味をさらに引き立てている。

恋人と別々の料理を頼んでシェアすることもできるので、品川に遊びに来た際のランチにピッタリ。
定番のイタリアンではなく、たまにはジビエ料理でいつもと“二味”違うデートにしてみてはいかがだろうか。

レベル ★★☆
ラクダやワニも味わえる、お手頃ディナー

獣肉酒屋 米とサーカス

学生の街・高田馬場にある居酒屋。
鹿、馬、熊、兔、雉、猪など定番のジビエ以外にも、駱駝（ラクダ）、鰐（ワニ）、長尾驢（カンガルー）といった変わり種も提供している。
いずれも猟師や生産者と独自のルートで取引をしているため、とてもリーズナブル。
「鹿ロースステーキ（\1,180）」や「鰐の天プラ（\870）」などがある。
店舗の外装・内装は、路地裏のサーカス小屋、東洋の見世物小屋をイメージしたちょっと妖しい雰囲気。
好奇心ある女性や男性の飲み仲間と一緒に、珍味を肴にお酒を楽しんでみてはいかがだろうか。

epanoui（エパヌイ）

渋谷区広尾にあるフレンチレストラン。
少し奥まった敷地に佇む一軒家は、可愛らしくも高級感ある外観だ。
ロマンチックなムードで、冬のデートにぴったり。
コースメニューが一押しで、ランチタイム（\2,700〜）、ディナータイム（\3,996〜）、どちらもお手頃価格で味わえる。
アラカルトメニューから選ぶことになるが、初心者はクセの少ない蝦夷鹿や猪を使用した料理をオススメしたい。

レベル ★★★
まさに肉づくし！高級ジビエを堪能できるレストラン

ラ・ブーシェリー・デュ・ブッパ

東急東横線「中目黒駅」から徒歩9分。肉好きが通い詰める人気店だ。
この店の特徴は、シェフの神谷英生が自ら仕留めたジビエをじっくりと熟成した熟成肉を使用すること。
ジビエ料理を提供するレストランは多くあるが、その熟成肉を扱うのは珍しい。
野生肉の持つ独特の臭みを消し、逆に肉本来の香りを際立たせるのだそうだ。また、熟成過程で水分を抜くことによって肉質がとても柔らかくなり、旨味成分をたっぷりと含んだ肉に仕上がる。

調理方法はいたってシンプル。
「本州鹿（\3,200）」、「愛媛産 熟成雉（\3.200）」、「猪（\3,500）」などを炭火でグリルして素材の味を楽しむ。
また、シェアスタイルのコースメニュー（\6,500）があるのも見逃せない。
ジビエ通に人気の青首鴨ももちろん揃えている。
真の肉好きをも満足させる品揃えだ。

店員さんも気さくで、頼まずとも「このメニューがオススメですよ！」と色々教えてくれる。
店の誰もが肉を愛していることが伝わってくるレストランだ。
手の込んでいる割にはお手頃なお値段。記念日のディナーにもオススメだ。

エスポワール

正真正銘、ジビエ料理を味わうならここ。
長野県茅野市の自然豊かな別荘地・信州蓼科（たてしな）にある「オーベルジュエスポワール」。
ホテルとフレンチレストランを兼ね備えた施設で、地元農家や猟師から直接仕入れた野菜・ジビエを使った料理が魅力。
腕をふるうのは、多方面で活躍するオーナーシェフ 藤木 徳彦だ。

「信州or甲州産山鳩とフォアグラ・里芋のパイ包み焼き（\6,800）」、「東山郷産ツキノワグマとフォアグラのショーソンパイ（\4,000）」など、都会では味わえないメニューばかりだ。
利用する際は、1泊2食付きの宿泊プラン（\14,800〜）がオススメである。
また、11月〜2月は狩猟期間。
様々な信州産ジビエを入荷するため、この時期を狙って、地産地消の料理を目的にちょっぴり贅沢なお泊まりデートはいかがだろうか。

狩猟解禁は秋～冬。
その間、様々な地域で獲れた、様々な種類のジビエを味わうことができる。
「野生鳥獣」と聞くと少し抵抗感があるかもしれないが、食わず嫌いはいけない。
「いきなり一人で食べに行くのはハードルが高い」と思うなら、それを口実に女性をデートに誘おう。
交際期間が長いカップルのマンネリ解消にもピッタリである。
まずはレベル1のランチから。予想外の美味しさに、どハマりしてしまうはずだ。