しっとり甘い脂に舌鼓!夏の風物詩を告げる”鱧”を都内で味わい尽くす。
夏に食べたくなる魚とは?
多くの人が代表格である鰻を思い浮かべるだろうが、粋な大人なら”鱧”と答えて頂きたい。
淡白であっさりとした風味は、素材の味を引き立てる京風の出汁がよく合う。
実際、関東地方ではあまりお目にかかれないが、関西地方ではメジャーな魚。
一般庶民の味でありながら、京都では料亭などでも振舞われる。
旬を迎える梅雨〜7月頃は、皮が薄くなり、骨も柔らかく、脂がしっとりとのってとにかく美味いのだ。
今回は、そんな絶品の鱧を東京都内で楽しめるお店をご紹介しよう。
【高輪台】三友居 高輪店
東京で京料理を楽しみたい。
そんなとき、真っ先に思いつきたいのが『三友居』だ。
旬を迎える夏場には、大きく”はも”と記した看板を掲げるくらい、自信を持って鱧を使った様々な料理を提供している。
湯引きした鱧をさっぱりと頂く”鱧のお造り”、佃煮風に甘辛く漬け込んだ鱧を乗せた”鱧の茶漬け”など、まさしく鱧尽くしな夕食を堪能できるのだ。
各最寄駅から少し歩くが、それがまた穴場感を演出する。
女将さんのおもてなしを受けながら、今宵は酔いしれてみてはいかがだろうか。
電話:03-5449-7155
営業時間:11:30~14:00 17:30~20:00(要予約)
定休日:月曜
参考URL:http://tabelog.com/tokyo/A1316/A131603/13113088/
【浅草】468
468と書いて、ヨーロッパと読む。
おおよそ日本食を提供しているとは思えない店名。
しかし、いずれも料亭の味を思わせる逸品揃いである。
看板メニューは棒鮨。
鯖や穴子はもちろん、鱧を使った寿司もある。
そのほか、脂がのった鱧と松茸を合わせた吸い物も人気だ。
店内はカウンター席のみの小ぢんまりとした佇まい。
店主一人が切り盛りしているため、開店時間の変更や不定休の可能性もある。
お店を利用したいときは、事前に連絡して予約するのがベターだ。
電話:03-3843-6964
営業時間:13:00~21:00(L.O)
定休日:月曜
参考URL:http://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13035662/
【恵比寿】食彩 かどた
素材に手を加えすぎず、本来の味を引き出す。
日本料理の真髄を忠実に守ったメニューを提供する『食彩 かどた』。
いずれも逸品料理にもかかわらず、リーズナブルな値段設定が大きなポイントである。
京料理の代表格である”鱧鍋”が人気で、同店では一風変わった豆乳仕立て。
鱧の脂とまろやかな豆乳がマッチして、出汁の一滴も残らずに食べ尽くしてしまう。
JR「恵比寿駅」から徒歩1分。
あなたの行きつけの店となるはずだ。
電話:03-3780-1080
営業時間:
月~土
11:30~14:00(L.O.)/18:00~23:00(L.O.22:00/コースのみ21:30)
祝日
11:30~14:00(L.O.)/17:00~23:00(L.O.22:00/コースのみ21:30)
定休日:日曜日 (お盆休みあり)
公式URL:http://www.kadota.cc/top.html
おわりに
冒頭で述べた通り、京都では鰻よりも鱧が人気だ。
なかには「鱧が無ければ祇園祭も始まらない」と公言する人がいるほど。
瀬戸内海で獲れる鱧は、京料理に欠かせない食材なのである。
東京都内でも食べられるお店を紹介したが、味をしめたら本場の京都にも足を運んで頂きたい。
淡白が故に、素材の味が際立つ。
素材の味を生かす京風出汁を纏った鱧は、あなたの食への価値観を改めさせるだろう。