これぞ、日本の酒飲みスタイル! 昔ながらの「角打ち」をオシャレに楽しめるお店3選。
日本酒を気軽に楽しめる「角打ち」とは?
「角打ち」という言葉を聞いた事があるだろうか?
元は北九州の言葉で「酒屋の店頭で買った酒をそのまま飲む」という飲酒のスタイルのことである。
べろんべろんに酔っぱらい、酒の升の角に額をぶつけてしまう、そんな事故が頻発していたことから転じて「角打ち」と呼ばれる飲み方が生まれたとされている。
下町の酒屋では昔から親しまれていたスタイルだが、最近では、代官山や丸の内など、ビジネスマンや流行に敏感な若者の集う街でもオシャレに角打ちを楽しめる酒屋が表れはじめ、スナックに続き流行の兆しが見えているのだ。
今回は、昔ながらの酒の愉しみ方である、角打ちの魅力と、アクセスのよい都内で人気の酒屋をご紹介しよう。
角打ちの魅力とは?—安くて種類が豊富、つまみも大充実!
最大の利点は、リーズナブルな価格。基本は酒屋の一角で立ったまま飲むスタイルなので、飲食店ほどのコストが掛からない。
ほぼ原価で飲んでいるといっても過言ではないだろう。
千ベロ(千円でベロベロ)も十分に可能である。
また、角打ちと言えば、様々な種類をグラスで飲み比べられるのが魅力なのだが、酒屋ならではの品揃えで、飲食店では見かけないお酒を味わえるのも魅力のひとつだ。
角打ちは日本酒が主流だが、最近ではビールやワインの品揃えを強化した酒屋もあり、日本酒が飲めないからと言って尻込みする必要は無い。
更に、たいていの角打ちでは、つまみを多数用意している。店頭で販売されている缶詰をレジで購入し、レンジでチンしてその場で開け、アツアツのまま冷たい日本酒とともに味わえるのだ。コンビーフなどの安価なものから、オイルサーディン、オリーブ、カニ、ホタテ、ウニ、うなぎの蒲焼きなどの高級感詰めまで、種類は豊富。お腹も同時に満たせてお値段は普通の居酒屋の3分の2ほど。
これは酒飲みにとっては大変ありがたい。
おすすめ角打ちスポットその1:山本商店
東京のオシャレスポット・代官山。
その一角に店を構えているのが「山本商店」だ。味わい深い木目のテーブルやレンガを意識したタイルなど、アットホームな佇まいが特徴。
店内には様々なお酒が並べられ、特にワインの品揃えが豊富だ。
好みの1本を買って、その場で友人とシェアしながら飲むのが角打ちスタイル。タンの塊、ナッツ、スナック菓子、乾き物などのおつまみも豊富で、長時間飲んでいても飽きない。
「軽く1杯飲みに行きたい」と思ったときにオススメの酒屋である。
電話:03-3464-7070
営業時間:月-金/10:00~24:00 土・日・祝/13:00~24:00
※カウンター、立ち飲み可能なのは16:00~23:30
定休日:年中無休
http://www.combox.jp/sake/
おすすめ角打ちスポットその2:はせがわ酒店 GranSta店
東京駅構内のGranStaにある酒店。
はせがわ酒店に併設されており、国内で生産されている様々な銘柄の中からえらぶことができる。中でも人気なのは日本酒。品揃えが豊富で、店員に詳しい説明をお願いすることもできるから初心者も安心だ。
また、店内は駅構内に合わせたスタイリッシュな雰囲気なので、デートにもピッタリ。実際、老若男女問わず、様々な人が利用している。
もちろん、各お酒に合うおつまみも販売。
「きまぐれ三種類のおつまみの盛り合わせ」がオススメ。その他にも、缶詰やレトルト食品も売られている。夜遅くの新幹線を利用する前に軽く飲みたい、丸の内の仕事帰りに友人と少し話したい、そんなとき足を運んでみてはいかがだろうか。
電話:03-6420-3409
営業時間:
月-土/7:00~22:00(L.O.21:30) 日・祝/7:00~21:00(L.O.20:30)
※連休の場合は最終日のみ
定休日:年中無休
http://www.hasegawasaketen.com/
おすすめ角打ちスポットその3:鈴木酒販
都内で「角打ちといえばここ」と称されるほどの有名店。
東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅から徒歩1分の場所にある地酒専門店で、日本全国のお酒を取り揃えている。
もちろん、日本酒だけでなく、クラフトビールやワインなどの品揃えも豊富。日本酒をワイングラスで提供してくれるので、雰囲気も申し分なし。彼女や気になる女性を誘って、いつもと少し違ったデートを楽しんでみるのもいい。
オススメのおつまみは、「蔵醍醐 クリームチーズみそ漬」。
クリームチーズを味噌床に漬け込んだ珍しいおつまみ。ワインや焼酎、ビールはもちろん、日本酒には特に相性がいい。ちびちびとつまみながら、お気に入りの地酒で1杯やるのが至福のひとときとなるはずだ。
まとめ
「角打ち」といえば「日本酒」。
昔はそんな風潮が強かったが、今ではビール専門店で角打ちを行っていたり、ワインや梅酒なども嗜むことができる。ターゲットも男性だけでなく、女性にも照準を当て始めており、まさに飲食のスタイルとして、進化の途上といえるだろう。
居酒屋、BAR以外の選択肢のひとつとして、頭の片隅に置いてみてはいかがだろうか。