良いアイデアが生まれる「3B」とは?考える場所を意識するだけでアナタの発想が変わる!
アイデアが思い浮かばない…。
企画が思い浮かばない…。原稿も書けない…。まずい、納期が迫っているのに…!と、
アイデアが出ずに、煮詰まっているそこのあなた。
どんなに焦ったって、締め切りは待ってはくれない。
イライラして、大人の余裕をすっかり失ってしまっては、またもアイデアからは遠ざかってしまう。
今回は、そんな時に役に立つとっておきの発想テクニックを紹介しよう。
さて、ゲシュタルト心理学の創始者、ヴォルフガング・ケーラーは、過去の偉大な発見は、3Bの環境でなされたと述べている。
3Bとは、Bath, Bus, Bed の頭文字Bをとったものだ。
Bath。つまり、風呂そしてトイレ。
次に、Bus。これは乗り物の「バス」のことだが、移動手段全般を含むと考えていいだろう。
最後に、Bed。寝床のことだ。
3Bに共通して言えることは、リラックスしている環境。そして、一人で居るということだ。
考えてもアイデアが思い浮かばない時は、考え抜いたあとに一度、完全に気を抜いて、3Bの環境で休憩してみることをおすすめする。
ハードワークからのリラックス、この落差も重要だ。
例えば、筆者はアイデアが思い浮かばない時、仕事の手を休めてふらっと電車に乗ることがある。
一人で電車に乗って、ただぼーっと外を眺めていればいい。乗ったことのない路線なら尚更いいだろう。
そこでは何も考えない。リラックスする。流れてゆく景色。すれ違う電車。乗ってきては、降りていく人。規則的な振動。
そういったあまり意味のない刺激のなかに身を浸してみるといい。
そこには、無限に匿名性しかない。いわば減圧された薄い世界が広がっている。
そんな状況下では、“あなた自身”の存在が際立ってくる。あなたの考えること。あなたの見るもの。あなたの視点。
強い緊張から一気に解かれた瞬間、考えに考えて溜めに溜め込んでパンパンに膨れあがった無意識の底から殻を突き破るようにして、アイデアが溢れ出てくることがあるだろう。
場所を変える事は、こんな風にとても重要なのだ。
じっと、同じ椅子に座っていても、アイデアが突然湧いてくることは少ない。
かのチャールズ・ダーウィンも「生き残るためには変化が大事」と言った。
もちろん、休息に入る前に、しっかりと考え抜いた上で、リラックスすることが大前提だ。
緊張と緩和、そのギャップが、すぐれたアイデアを呼び起こしてくれるのだから。