旨いカレーを喰ってこそ本物のオトナ！魅惑のカレータウン吉祥寺で掘り出した隠れ名店Best3

中央線の沿線にはカレーを出す有名店が多い。
なかでも、筆者おすすめのカレータウンは吉祥寺と東小金井だ。
今回は、落ち着いた雰囲気の店でカレーと対峙できる街、吉祥寺を代表する店舗を三つ紹介したい。
具の人参を連想するオレンジの中央線、ルーを連想させる黄色い総武線に揺られて、週末、吉祥寺に行ってみてはいかがだろうか。

1.落ち着いた老舗喫茶店「茶房　武蔵野文庫」のカレーは具がゴージャス！

武蔵野文庫は、吉祥寺に1985年からある老舗喫茶店だ。
薄暗い照明の店内には、レトロで趣のある木製の机と椅子が並べられ重厚な雰囲気が漂っている。
そして、そこには上品なクラシック音楽の調べに合わせて、まるで日曜の午後のような、ゆったりとした時間が流れている。
その流れに身をゆだねてカレーをつつきながら友達や恋人との談話に花を咲かせるも、スプーン片手に一人で読書もいいだろう。
小石川焼の陶器の皿に盛りつけられたカレーには、じっくりと煮込まれたニンジンやジャガイモ、鶏肉がゴロゴロと入っている。
辛さはそれなりにあるが、それはスパイシーで刺激的な辛さというよりも、じわじわと体を温めてくれるような健康的なものだ。
コクと旨味のある家庭風の味をぜひ堪能してほしい。
これからの季節、期間限定メニューの焼きりんごもおすすめだ。

2.大人の隠れ家老舗カフェは、カレーもオトナの味「珈琲ダイニング　くぐつ草」

くぐつ草は1981年から吉祥寺にある老舗カフェだ。
活気溢れた吉祥寺サンロード商店街の片隅にその店の入り口はある。
地上の喧騒を避けるように地階へと潜る階段を降りていこう。
重い鉄の扉を開ければ、そこには外界とはまことに異なる空気が流れている。
地下深くに広がる坑道のような静寂もあれば、長い航海に出ている帆船の船底にある食堂のような賑やかな語らいもある。
土を掘り抜いたようなモルタル壁、重厚な木製の調度品、そしてそれら全てを暖かく包み込むように、天井からぶら下がるアンティークな船舶照明がほのかに照らし出す。
店内に漂う、心地よいコーヒーの薫りに癒やされながらカレーに舌鼓を打とう。
くぐつ草のカレーは、タマネギをよく煮込んだ、とろみと甘みのあるルーに10種類のスパイスを合わせた欧風カレーだ。
カレーポットから専用のスプーンを使って、レーズンの散りばめられたライスの上にルーをかけて食べよう。もちろんカレー以外のメニュー、種類豊富なコーヒーや手製のケーキ、デザート等もおすすめだ。

３.吉祥寺の名店といえば……ワインとともにカレーを食す、ディナーセットが魅惑の「まめ蔵」

まめ蔵は、創業1978年の吉祥寺の老舗カレー店だ。
都内にあるカレー有名店の数多くの店主がまめ蔵で修行した経験があると言われるほど、影響力のある名店中の名店だ。
壁にずらりとオーナーのアート作品のかかる瀟洒な店内には、可愛らしい木の机と椅子が並べられている。
昼は明るく開放的、夜は落ち着き趣のある店内。
一人でカレーを食べるのもいいが、友達や恋人を連れて行けば話が弾むかもしれない。
始めていくなら、ゆで卵、野菜、豆、肉と具材がとにかく多いスペシャルカレーを注文するのがおすすめだ。カレーの辛さはベーシックなものだが、オリジナルの調味料、香味七味、辛口七味を加えて自分で調節できる楽しみもある。
ワインとヨーグルト、サラダがついてくるディナーセットや、さっぱりとして、また具材も多いまめ蔵サラダもおすすめしたい。

いかがだっただろうか。
今回、紹介したお店は、吉祥寺にある数多くあるカレー店のごく一部だ。
筆者がいったことがない店も多くある。
読者のみなさんにはこれを機に、どしどしとカレー店を開拓していってほしい。